塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

『コロリアージュ フラワー パレード』完成作品ギャラリー①

 こんばんは〜。

 最近、佐瀬麻友子『コロリアージュ フラワー パレード』を積極的に塗っています。

 完成作品が少し溜まってきたので、ギャラリーにまとめておきます🎶

 まずは、新作から。

 

■黒猫

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画材:サインペン、水彩毛筆。

 

 1/30に完成しました。

「猫は自由な生き物♡ 黒い背景だからどこに何色塗っても大丈夫っしょ!」

とサインペン用のペンケースの中で目についた色から塗っていったところ、こんな作品になりました。 

 

■遊園地🎡

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画材:油性色鉛筆(色辞典セレクトセット)

 

 "IRJ36"の試し塗り第1弾です。

 報告が遅くなりましたが、お絵描きの裏でひっそりと、完成しました!

 ベタ塗りしたり混色したりで、36色全て動員して好き放題に塗っています♪

 線画がポップでも配色ハチャメチャでも拭えない、この落ち着き感ーー。結果的にIRJ36の個性が際立つ仕上がりとなりました。ミスマッチもいいところですが(^o^;

 薔薇などの花は2色で塗るつもりだったのですが、線が細か過ぎる為、後になるにつれ多色使いで塗るようになりました。

 その一部を拡大画像で載せておきます↓。
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 ここまでが新作で、以下3点は以前の記事でもご覧に入れたものです。

 

 

■花とレース

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 

 遊園地🎡のページより後に手を着け、先に完成したものです。

 花は色鉛筆、レースはサインペンと塗り分け、ミックス色鉛筆2色(ぐんじょう、みず)で水玉を散らしました。

 レースがごく平面的な意匠として表されているので、花は対照的に"立体感"を意識して塗っています。

 

 余談ですが、制作のラストスパートは4〜5色の類似色でマーガレットを塗り上げるミッションの連続でした。

 土曜の晩のサイゼリヤで、隣の卓には試験勉強(+歓談)中の女子高生4人組。

 "カラー"が似通いつつも明るかったり落ち着きがあったりの違いで少しずつ異なる4人組が、同系統4〜5色で塗っている我がマーガレットのようで、とても楽しく塗れました♪


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■風船🎈

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画材:油性色鉛筆。

 

 2019年最初の完成作品です。

 風船の軽量感に気を付けた他は、ごく気楽に塗りました♪

 

■馬🐎(中扉)

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画材:油性色鉛筆。

 

 昨年12月に塗りました。

 大人の塗り絵をしていても馬だけを塗る機会はなかなかないので、小品ながらテンション上がりまくり♡

 悍馬の趣が感じられた為、

「メリーゴーランドの馬が生を得て脱走中」の裏設定を脳内で膨らませて塗りました。

 

 

 

 『コロリアージュ フラワー パレード』ギャラリー、今回はここまでとなります。

 ご覧頂き、ありがとうございました!

【お絵描き】ぬいぐるみのお絵描き 第2章【おかわり】

 こんばんは〜。連投失礼します。

 前回のお絵描きの後、彼氏から

「他のも描いて!!」

とリクエストがあり、ヘラジカのヌイグルミ↓に挑戦することになりました。

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 ご覧の通り長めの毛に覆われ、赤いリボンを首に巻いています。鼻に黒いフェルトが丸く貼り付けてあるものの、右側だけ既に取れており、クレーターの如く窪んでいます。

 古い物ですが、クリーニング屋で再生されてきたばかりで、手触り抜群♪

 "モフモフ感を!"を標語に挑戦しました。

 

 作成日は1/27と1/31の両日に半日ずつ。

 茶色祭り確定の毛色な為、

「IRJ36には荷が重かろう」

と考えてポリクロモスを使いました。

 紙は穏当に白い画用紙です。

 こんな感じに仕上がりました〜☟。  

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 輪郭線を薄い色の色鉛筆で描いてから着色する、前回同様の進め方をしました。

 使用色は、はっきりと分かりませんが、茶色系統を中心に1ダース程度。制作中は画用紙と対象から意識を逸らしたくなくて、メモも取れませんでした(←余裕なさ過ぎ😥)。

 なお、今回は"塗った"気がしません。角と眼とリボン以外、細かく短い線を描き込み続けた為、"描いた"感覚だけが残っています。

 このような毛流れを描き込む方法は、陰影の為に濃淡を着けていくのが難しいのでしょうか……?

 一応、薄いベージュをハイライト的に載せてみたりもしたのですが、局所的に明るかったり暗かったりする箇所でうまく使えず、鼻のクレーター周辺でとても難儀しました(/_;)

 かくしてノーコン気味で進めた結果、実物より少々明るい毛色になってしまいました。これは、『そう見える時間帯もある』ということで押し通します(笑)。

 

 こんな試行錯誤の産物ですが、幸い、持ち主も喜んでくれました。亡きお父さんが海外出張で買ってきてくれた物だと聞いていたので、胸を撫で下ろしています。下手うったら思い出を穢すのではないかと、ドキドキしていました。

 

 さて、これでぬいぐるみ描きは一段落……と思いきや。

 新たな注文が舞い込みました。

 今度はモモンガのハンドパペットです。

 そういう訳で、早くも次の課題に頭を悩ませております。即ち、

『ハンドパペットを静物として描く時に、どんな構図が可愛く見えるか』

という問題です。マネキンの腕から先だけあれば一発で解決しますが、残念ながら、自宅にも近隣の雑貨屋にも見当たりません。

 期限は2月いっぱい。

 上手くいってもいかなくても、ブログで結果を報告したいと思います。

 よかったらまたお付き合いください(^^)/ 

【お絵描き】"IRJ36"でお絵描きに挑戦!

 おはよーございます(^^♪

 色辞典36色セレクトセットに慣れようとあれこれ塗り散らす今日この頃です。

 実は1月後半、塗り絵の他にお絵描きもしていました。

 

 という訳で、今回はお絵描き制作の簡単なレポートとなります♪

 なお、『色辞典36色セレクトセット』だと長くて煩瑣なので、今後は『IRJ36』と記しますm(_ _)m

 

■攻略対象

 モデルは自宅にあるヌイグルミ。

 持ち主である彼氏の猛プッシュにより、これを描くことになりました↓。

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 ご覧の通り空色のイルカ🐬で、尻尾の浮き輪は着脱可能。毛は短く、全身にムッチリ実が入っている感がありました。

 左側だけ星模様の縫い取りが入っています。

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■1回目(右向き)

 まずは試し描き。

 手近な落書き用紙に描きました。

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 初めに釣鐘草(LG-9 Campanula Blue)で輪郭線を描いてから、いつもの塗り絵のように着色という工程を辿りました。

 適当な位置から描き始めた結果、尻尾が入らない残念な構図に……(T_T)

 胴体の大部分は天色(P-18、 ※読み方は「あまいろ」)で塗っています。力加減が分からず、ぎこちない塗りになってしまいました。

「お試しだから!様子見だから!」

と自分に言い訳したものの、このまま終われない思いにより、再挑戦を決めました。

 

■2回目(左向き)

 数日後、今度は左向きの構図で挑戦しました。

 紙はドット方眼のレポート用紙です。

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「ドット方眼であればデッサンしやすいのではないか?」との目論みでしたが、またもや尻尾が切れてしまいました。

 ドット方眼、意味なかった…Orz

 

 構図がグダグダなので、輪郭線が完成した段階で再挑戦を決意(←諦めが早い)。

「あとは練習のつもりで気楽に塗ろう」とモードチェンジし、眼、ヒレ、布の縫合部分など、パーツ中心に観察して着色しました。

 星の縫い取りが、簡単そうに見えて全く簡単ではありませんでした。

 まず星形☆からしてフリーハンドで綺麗に描けません。

 結局、2個描いたところで嫌気が差し、残りの星は描かずに葬りました。

 

■3回目(右向き)

 更に数日後、3回目の挑戦をしました。

「自分で納得がいくところまで、今日は頑張る!そしてイルカ描きを卒業する!」

と心に決め、"本番用"の紙を選びます。

 今回は、「羊皮紙」という種類の洋紙にしました。見た目に自然なムラ感があり、ザラザラした触感があるのが特徴です。

 この選択には、

「紙に元々ムラ感があれば、塗りムラがあっても不自然に見えにくいかも。ヌイグルミの布の質感が出しやすいかも」

という目論みがありました。

 

 ともかくも、まずは輪郭から。

 使用色は、1回目から変わらず釣鐘草(LG-9 Campanula Blue)でございます。f:id:white_fuga:20190131233427j:image

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 過去の轍を踏むまいと、尻尾から描きました。今度は顔が入らないかも…とドキドキしたのは内緒です(*´σー`)

 浮き輪が着脱可能なので、最初はヌイグルミから浮き輪を外した状態でイルカの体だけをスケッチしました。後から浮き輪を装着し、実物を見ながら描き足しています。

 商品タグは捨象しました。

 

 輪郭を描き終わった後は、塗り絵タイム♪

 ボディは主に天色(P-18)を使いました。

 縫い目や皺の中などは、更に濃い青系の色で細い線を加えています(下の2色↓)。

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左の青褐(D-8 「あおかち」)は天色(P-18)に重ねるとごく自然な陰影を作れることが分かりました♪

 浮き輪周辺は、拡大すると下のような感じです↓。
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浮き輪はデッサンの狂いがひどく、直しながらの進行となりました。

 集中力が要る為、飽きると画面下部の布を塗ったり、お茶を淹れたり。

 ドーナツ状の物体を塗り表すのは難しいですね。かなり手を焼きました( ´Д`)=3

 最後に眼を塗り、完成です。

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 そう言えば、紙の使い心地はというと。

 個人的に好きな感じのザラザラ感で、期待した効果も少しはあった気がします。

 しかし、このザラザラ感が曲者でございまして、塗り絵本の紙などに比べると、遥かに色が着きにくい特徴がありました。弾かれるのではなく、スポンジに水を垂らす時のように、どんどん吸収されていく感触です。

 効果と効率を天秤にかけると、この選択は裏目に出たかもしれません(笑)

 

 ともかくも、3回目にして何とか作品と呼べそうなものが出来ました。反省点は尽きませんが、これでイルカのヌイグルミ描きは一段落としたいと思います。

 

■終わりに

 "お絵描きに最適なセット"を自称する我らがIRJ36。

 今回試し塗りをした結果、こちらの経験値が低過ぎて全く判断が尽きませんでした。

 お粗末なオチですみません。

 とりあえず、色が綺麗で、塗っていて楽しかったのは事実です。

 

 以上、イルカのヌイグルミお絵描きレポートでした。

 実は、本ブログ開始から今日でちょうど1年になります\(^o^)/

 いつも遊びに来て下さる読者様、本当にありがとうございます。

 これからもマイペースに塗り絵をめぐる冒険を続けていきますので、今後もよろしくお願いします。

 

 それでは、今回はこの辺りで(^o^)丿"

【制作の記録】夾纈羅幡残欠、染める気分で塗る文様 その3

 寒さの底から、こんばんは。

 今回も天平文様塗り絵「夾纈羅幡残欠」制作話を続けて参ります。

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 前回の最後で書いた通り、この線画には正体不明のパーツがありました。

 上段・中段・下段に1種類ずつで、形だけからは、実とも花とも葉とも見える部分です。

 塗り絵本:『たまゆら』巻頭には、各作品について2点ずつ着色見本が載っているのですがーー

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「夾纈羅幡残欠」の見本同士を見比べると、同じパーツを花びららしく暖色で着色してあったり、葉っぱらしく緑色にしてあったりする箇所が見受けられるのです。

 正体不明のパーツに関しては、この着色見本を見ても解釈の余地が大きく、後回しにしていました。

 他の部分を先に塗り、何となく全体像が固まってから、おもむろに検討し始めます:

「着色済の箇所とのバランスを考えると、何色を使いたいか?」

「上半分と下半分で、葉の割合は同じくらいになっているか?花の割合はどうか?」

気にしたのは、そういった事でした。

 他との兼ね合いがどうかとか、まるで現実社会で気にする事と同じ言い回し(笑)

 良くも悪くも、大人は"バランス"意識から逃れられないのでしょうね、きっと。

 大人の塗り絵ってそういうことか……。

 

 そんな感傷はともかく(笑)

画像と使用色を紹介していきますね。

 

■上段の実

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 この部分では烏賊の墨色(EX-9)を投入したのが、個人的な冒険ポイントでした。

 茶系統の色を使うのが苦手なので、

「目立つところに配置して大丈夫かな…」

とドキドキしました。

 幸い、そんなに浮いていないと思うのですが、最内の水仙(P-4)とは相性イマイチかも、と後になって気付きました。

 烏賊の墨色、曲者かもしれません🦑

 

■中段の花と実
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 中段のこの辺りは、葉でも花でもアリだと思えて、どうしたものか考え込みました。

 花にしたのは、「ピンク色の花!」と主張できそうな花が他になかったから。

 色辞典の新色として登場したピンク系の2色:アネモネ(EX-6)と牡丹色(EX-7)が似通っているので、早めに慣れたくもありました。

 明るいほうがアネモネ(EX-6)、僅かに暗いほうが牡丹色(EX-7)です。

 

 葉と茎に囲まれた実っぽい部分は、周囲との連携を考えてこの色になりました。

 しかし、お腹空いている時に見ると、さつまいもにしか見えないという…(^.^;

 

■下段の実

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 こちらは紫系統でいってみました♪

 この2色だと濃淡の差があり過ぎて、間にもう1色挟みたくなりますね。

 今回、紫系統の各色については探究不十分で終わってしまった為、自分への宿題にしておこうと思います。

 

■制作と色鉛筆に対する感想

 前章までの工程を経て、「夾纈羅幡残欠」、無事完成しました♪
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 文様の縁を白くした効果か、文様の形がはっきりと出たので、満足しています。

 同時に、天平時代の夾纈の文様がフチを取っていた理由が感得できました。

 幡(ばん)のようにある程度広い空間で掲げられる布は、遠目にもくっきりと文様が見えるのが望ましいからか、と。

 自分で手を動かして納得できたので、理の当然な事柄でも特別な発見をした気分です♪

 

 最後に、色辞典36色セレクトセットを試した感想ですがーー

①和の文様塗り絵に好相性(確信)

②標準的な色が少ない

ということでした。

 色が渋めな点と芯が硬めな点が、和の文様塗りに合うのだと思います。これからも和柄にはガンガン活用していこうと思います♪

 ②は、『12色や24色のセットに当たり前のように入っている色がないことがある』という意味です。

 ピンクとか明るい黄緑とか原色の青とか(この辺が省かれた代わりに、濃い赤・紫系統・渋めの緑系統が充実しています)。

 風雅は普通の色鉛筆セットに入っている"よくあるピンク"が好きではないのですが、今回、この普通のピンク色がなくて少し不自由な思いをしました。

 そんなこともあり、

「自分のような初心者は、他のセットやバラ持ちの色鉛筆と併用していくほうが現実的なのかもしれない」

と感じています。

 

■終わりに

 以上、3回にわたって「夾纈羅幡残欠」制作の記録をお届けしました。

 少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです。

 

それでは〜♡(^^)/ 

【制作の記録】夾纈羅幡残欠、染める気分で塗る文様 その2

 こんばんは~。

 『ぬりえ天平文様 たまゆら』より「夾纈羅幡残欠」の制作話の続きをお届けします。f:id:white_fuga:20190120141423j:image

 

■白いフチ

 前回は文様部分の塗り方にいくつか方針を決めたことまでで終わっていました。

 その方針リストに書き忘れたのですが(笑)、縁になる部分は塗らずに白く残すことも決めました。

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 上の画像で分かる通り、文様は幅の細い"縁"に取り囲まれています。

 この"縁"があるのは、同時代の夾纈染めの特徴のようです。染料が着かないように防染される部分なので、今回は、それに倣って未着色で残すことにしました。

 

 また、着色部分は基本的にベタ塗りですが、今回は均一な塗りには拘っていません。

 夾纈などの手染めには染めムラがあるので、塗りムラもアリかと思いました♡

 

■文様塗り:葉&茎

 葉と茎の部分は、緑系の色に限定しました。

 色辞典36色セレクトセットには、緑系は5色入っています。

 『中央に近いほうから両端にかけて次第に濃くしていく』方針を立てた為、何となくこの5色相互の濃淡を考えてみました↓。

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 上の画像は、左から右にいくにつれて濃くなるように緑5色を並べてみたものです。

 この関係を意識しながら、水平方向に葉が連なる箇所を塗りました。

 また、垂直方向は『上を明るく、下を暗く』を原則にしました。厳密ではなく、

「上半分より下半分のほうが濃い色多めになればOK♪」

程度の意識で配色しています。

 茎の色は、周りの色との対照を主眼に置いて決めました(例えば、中段部分は地色が淡い為、濃くはっきりとした色を使うとか)。

 

 最初に、上段と下段のほぼ水平方向に連なる葉を塗りました↓。
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 次に中段中央の花の外側にある、葉群。
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 ここまで『葉を塗る→近くの花を塗る』という順番で進めてきました。

 これで葉っぱの大勢が決した為、以後は『花を塗る→周りの葉の残りや茎を塗る』という流れになっています。

 

■文様:花(総論)

 花は暖色系中心で、黄、橙、赤、紫の各系統とし、1輪の花に2〜5色使いました。

 今回は色辞典セレクトセットの試し塗りでもあるので、『対称形以外はすべて異なる組み合わせで塗る』と定めました。

 以下の3章で、実際どんな組み合わせをしてみたか、挙げてみます。

 

■文様:花(上段)

 外側の花と中央の花です。

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 使用色は、以下の通りです。
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■文様:花(中段)

 中段の各花部分の画像です。f:id:white_fuga:20190125185834j:image

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 画像と同じ並び順に、使用色を整理してみました↓。

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■文様:花(下段)

 下段には、中央の花と外側の花の2種類3個がありました↓。

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 使用色は以下の通りです↓。f:id:white_fuga:20190125232522j:image

 

 

 以上、葉と花の文様部分について、使用色を記してきました。

 こうして記録することで暖色系の色相互の類似性や相性が少し感得できた気がします♪

 残るは実のような(ただし見ようによっては花とも葉とも見える)部分なのですが、次回に持ち越しさせて下さい。天平文様で色辞典36色セレクトセットを試した感想と併せて、お届けしたいと思います。

 

それでは、また(^^)/

 

【オマケ画像】

 1次メモの最終形態です。

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 制作中、折にふれて見ていました。

 混沌としていますが、作業中のテンションは何となく伝わる……かもしれません(笑)

【雑談】夾纈羅幡残欠が塗り上がりました。

 こんばんは~。

 本日、「夾纈羅幡残欠」が完成しました♪

 かねてお伝えしている通り、文様部分を色辞典36色セレクトセットの色鉛筆のみで塗り進めてきた作品です。

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 首尾はともかく、『天平文様を色辞典セレクトセットで塗った例』として提示できる物が1つ完成したことに浮かれています♡

 制作話がまだ追い付いてなくて肩身が狭いのですが、とりあえず、完成作品の画像だけ先にお届けしました(^^)

 

 ついでに、別の作品も1点、昨夜遅くに塗り上がりました。

『コロリアージュ フラワー パレード』所収、花とレースのページ(見開き)です↓。

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 画材は、花と水玉が油性色鉛筆、レース部分がサインペンという混成部隊。花とレースで異なる雰囲気にしたくて、このような塗り分けをしてみました。

 たまにはこういう試みも楽しいですね♪

 

 また、塗り絵と直接は関係ありませんが、昨日、サントリー美術館で『扇の国、日本』展を観て来ました。

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 扇という日用品のあり方の歴史と、日本美術のモチーフとして扇がどのように表現されてきたかを特集した美術展です。

 一般に企画展の良し悪しは①テーマの練度、②展示品の質と量の2点でほぼ決まります(少なくとも風雅はそう思っています)が、その見方に立つと、本展は①②ともに申し分なく、見応えがありました。

 絵師が扇面画を描いて売ることで生計の足しにしていたとか、収集家が様々な古扇の紙を図屏風に貼り集めたとか、展示品の向こうに昔の人の生活や趣味が見え、感銘を受けました。

 特に、使い古しの扇紙が多数貼られた図屏風の前では、

「分かる!集めて取っておきたい気持ち、分かるよ〜!!」

と共感に震えました。収集品をカッコ良く並べて小粋なインテリアに仕立てるなど、コレクターがすることは今も昔もあまり変わりませんね……。

 2時間弱の見学中に多くの刺激を受けた気がするので、今後の塗り絵のどこかに活きてくれるのではないかな、と期待もしています( ̄ー ̄)ニヤリ

 

 以上、週末の成果報告でした〜(^^)/

 

【制作の記録】夾纈羅幡残欠、染める気分で塗る文様 その1

 こんばんは。

 最近、『ぬりえ天平文様 たまゆら』所収の「夾纈羅幡残欠」を塗り進めています。

 "色辞典"に親しみつつ天平文様に耽溺もしようという欲張りな試みなのですが、久々に制作レポートなど記してみようかと思い立ちました。

 よかったらお付き合いください(^_^)f:id:white_fuga:20190119130554j:image

 

■作品名解題

 この「夾纈羅幡残欠」なる作品名は「きょうけちらのばんざんけつ」と読むようです。

 「夾纈」は、版木を使って文様を染める技法です。

 「羅」は薄い布地の一種で、「幡」は仏教寺院などで目印として掲げられる物を指します。

 そして末尾に「残欠」とあるので、完品ではなく断片だということ。

 つまり、『夾纈技法で文様を染め出した薄い布製の"幡"の現存部分』と解せます。

 

 耳馴れない用語ばかり並べてすみません。

 塗り絵絡みのポイントは、2点です:

①ネタ元の宝物が布であること。

②文様が夾纈で染め出されていること。

 こういった情報を踏まえ、古代の色や意匠を適度に取り入れつつ、まっ更な長方形の一枚布を染める気分で、今回は塗りました。

 

■地塗り

 という訳で、まずは地の部分です。

 地は、着色見本に倣って縦長の長方形に整えました。

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 上段に三菱880色鉛筆のうすべにいろ(36)、中段に色辞典の子鹿色(LG-1 fawn)、下段に三菱880色鉛筆のこいあかむらさき(35)と並べています。
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 色を3色のグラデーションにしたのは、

「"アジアの布"っぽさが出るかも?」

という思いつきによるもの。

 エスニック屋で見かけるスカーフ等、天然素材の布が複数の地色で染め分けられているのを不意に思い出したのです。

 布の地色を夾纈で多色に染め分けるのは非常に困難だったと考えられるので、この配色は塗り絵ならではのアレンジかと思います(^^♪

 

■文様塗りの基本方針と記録用アイテム

 地の部分を一通り塗ったあとで、文様部分を塗る基本方針を決めました。

色辞典36色セレクトセットのみ使用

②左右対称

③葉は中央を明るく、両端を暗く

④配色については攻める

 

 ①と④は色辞典セレクトセットの可能性を量る上でも必須の方針です。

 まとまる範囲で多彩にしたいと思い、各部の使用色をメモすることにしました↓。

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 これは100均でアイディア構築用のメモ用紙として売っていたものです。

 色やコンセプトをメモするのに使えそうだったので、今回試してみることにしました。

 

 画像は、制作中の書きかけの状態です。

 左側の列は地色の記録に使いました。

 真ん中と右の列には、文様各部の花の色などを書き付けています。

 

 ここから文様各部の話に移りたいところですが、細かくなりそうなので、次回に持ち越します。

 よかったらまた遊びにきてください。

 

【追記】

 作品名解題の章は、何をどう書けば分かりやすくなるか悩んだ挙句、最も簡略化した説明を目指してみました。もし補足説明をご希望でしたら、コメント欄かInstagramのDMで不明点をお寄せ下さい。

 

【画材】色辞典に慣れたい冬の1日【試用】

 こんばんは~。

 「色辞典36色セレクトセットと仲良くなりたい!」ということで、本日も色辞典を弄んでおります。

 

 今朝、『世界の模様 ぬりえの旅』で、手持ちの"色辞典"を1色ずつ塗ったまま未完成のページがあったのを思い出し、先にそれを完成させることにしました。

 出来たものがこちらです↓。
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 同寸の亀甲文様、色数を搾ると飽きてしまうのが明々白々な為、元は色辞典の色鉛筆を買い足す度に1個ずつ塗り足していました。

 今回、縁あって一気に28色も増えた為、亀甲のほうが足りず、塗れていない色もあります。色見本としては不完全…^o^;

 それでも、塗るそばから英語の色名と色番を書き入れたお陰で、色味や感触が少しずつ分かってきた気がします♪

 また、『世界の模様 ぬりえの旅』自体、2018年中の卒業を目論みながら未達成で忸怩たる思いを感じていたので、このページが完成して気持ちが上向きました。

 

 気をよくしたところで、夕方からは『ぬりえ天平文様 たまゆら』で進行中のページを進めました。

 こちらの作品名は「夾纈羅幡残欠(きょうけちらのばんざんけつ)」です。

 花や葉を少しずつ塗っていき、文様部分が4割近く出来上がりました。

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 遊園地よりも遥かに色が馴染んでいますね。色辞典和柄と相性が良いようです♡

 未着色の線画だと文様のパーツが花なのか葉なのか分かりにくく、着色見本のページと照合しつつの進行になっています(ジグソーパズルを組み立てた時の事を思い出しました)。

 色のバランスを考えると36色の半分程度しか使えなそうな見込みですが、個性的なセットの構成員同士なので、意外な組み合わせなども狙えそうです。

 

 今回の記事は、色辞典で楽しく遊んだ報告になってしまいましたね。

 まとまりませんが、今日はこの辺りで。

 お休みなさい(^o^)丿

 

 

【画材】"個性派"色辞典36色セレクトセット【感想】

 こんばんは〜。

 今回は、先日ご紹介した色辞典セレクトセットの話の続きです。本セット購入検討中の方は必読(?)の、使用者の生の声をお届けしたいと思いますヽ(^o^)丿

 

■バラ持ちとの色被り

 このセットを使い始める前、風雅は"色辞典"の色鉛筆を15色使っていました。1年ほどの間に、必要に応じて何本かずつバラで買い足していたものです。

 セレクトセットのラインナップと照らし合わせると、8本が重複していました。f:id:white_fuga:20190115135316j:image

 バラ持ちのと重複が生じることは事前に分かっていましたが、肌を塗るとか壁を塗るとか、特定の場面で定番色として使っている色が多かった為、「次のを買い置きする手間が省ける〜♪」程度の認識でした。

 この被った8色については、セット内の新品と従来品を入れ替え、新品は買い置き文具の箱で保管しています。

 

■試し塗り

 試し塗りの『コロリアージュ フラワー パレード』の観覧車のページは、未完成ながら、何となく雰囲気が出てまいりました。f:id:white_fuga:20190115132342j:image

 ご覧の通り、衝撃的なまでにキャピキャピ感(死語?)のない遊園地になりそうな気配です(・_・;)

 配色も技法も度外視でとにかく36色使ってみる方針で、ここまで渋い雰囲気になるとは予想外でした。ミスマッチ過ぎて面白いので、引き続きこの方針で進めてまいります。

 

 この見開きページでは、一部で重ね塗りなども試しています。
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 薔薇の花は1輪に2色で濃淡をつけることにしました。

色辞典は混色が綺麗にいかない』説を時々読むことがあるのですが、類似の2色ならば、まずまずの首尾になるようです。

 ただ、着色中に"ワックスの限界"(これ以上色がのらない、と感じるところ。正式な呼び名が分からないので、勝手にこう呼んでいます)には何度も遭遇しました。重ね塗りの量的なキャパシティが小さいのかもしれません。

 となると、要求されるのは技術…ですかね〜、やはり(・ิω・ิ)

 あれれ、もしや注文の多い色鉛筆?

 

■均質性の問題

 色辞典セレクトセットを使い始めて数日。

 今のところ、大いに困惑する点が1つあります。36本の色鉛筆それぞれで、使用感が均質でないことです。

 というのも、従来の"色辞典"は硬くて色が伸びない(混色しにくい)傾向がある一方で、新登場の10色は軟らかく、色が濃い目に出るようです。

『新色は、色辞典を使っている気がしない』と言われるほど使用感が違うと聞いていたのですが、今回、身をもって感じました。

 それが1つの箱の中で新旧入り乱れているとどうなるかというと、軸色だけで選んで塗り始めた時に

「思ったより色が伸びない…」とか、

「硬いと身構えたら軟かかった!」とか、

肩透かしを食らう羽目になります。

 色鉛筆は銘柄ごとに特徴がまとまっていることが多い為、使い慣れない色でも

色辞典で薄い色ならかなり硬い」とか、

「プリズマカラーは濃く出るから最初は慎重に……」とか、

どんな感触や質感になるか見当を付けられるものですが、本セットだとそれがうまく機能しない訳ですね。

 人間の先入観が裏目に出るケースに過ぎないと言えばその通りなのですが、色を変える度に軽くドキドキするのも気が散ってどうなのか、と思います。

 

 この問題は、36色を使い込んでしまえば解決すると予想されるので、早く使い慣れるようにしたいと思います。

 なお、"色辞典"の新色は、色番の頭に『EX-』と付いているようです。急ぎの時はここをチェックするだけでも使用感の見当がつくかもしれません。

 

 以上、3つのトピックを中心に、使い始めて1週間未満の感想を綴ってみました。ご参考になれば幸いです。

 あとは、セレクトセットを使って塗った作品をご覧に入れたいので、まずは遊園地の見開きページを頑張ります♪

 並行して、久々に天平文様にも手を着けています。文様部分には本セットの色鉛筆を使ってみる構想です。セレクトセットの照準である自然物ではありませんが、遊園地よりは馴染みそうな予感がして、楽しみです。 
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それでは、今日はこの辺りで(^^)/

【画材】"個性派"色辞典36色セレクトセット【新着】

 こんばんは。

 年明けから冬バテ気味の風雅です。

 気力・体力の枯渇で塗り絵もあまり進んでいなかったのですが、昨日、新しい色鉛筆セットを入手しました!

 何かと言いますと、"色辞典"の36色セレクトセットです。妹が少し遅めの誕生日プレゼントをくれるという話になったので、リクエストしてみました🌸

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 色辞典と言えば、定評ある本格派の油性色鉛筆です。従来90色を展開しており、色調毎に分類・セット売りするとか、独自路線を邁進中の印象もありますね。

 そんなオリジナリティ溢れる"色辞典"シリーズからセレクトセットが発売されたと聞き、昨秋の登場時から気になっていました。

 

 注目点は、36色の内訳です。

「この個性派色鉛筆の作り手が『色辞典を代表する36色』を選んだら、どんな色が入選するのか?」と興味を惹かれました。

 第一に驚いたのは、「新色10色が含まれている」ことです。裏返すと、従来のラインナップ(全90色)では、定番セットを作るのに10色も足りていなかったという訳で、

「これまでの"色辞典"とは一体……」

と苦笑してしまうのはワタクシだけでしょうか?

 

 そこで、改めて商品説明がないか確認すると、本セットの紙ケースにそれらしき記述がありました。内容をまとめると、色辞典セレクトセットの商品コンセプトは、以下のようになるようです:

①"色辞典"は、自然物の色を再現するような、美しい色合いの色鉛筆である

②絵を描くのに使いやすい色とその組み合わせを、プロの色鉛筆画家が36色厳選した

③以上を考え合わせると、本商品は自然物を描くのに最適な色鉛筆セットである

 ちなみに、選んだプロの画家とは、河合ひとみ氏です(色鉛筆画の技法書を何冊も出している方です)。風雅個人は『世界の模様 ぬりえの旅』の著者として親しみがあり、「あの河合先生が選んだなら、実用性は間違いなくありそう」と感じました。

 なお、本セットには『ミニ活用辞典』という小冊子が付いていますが、この冊子も河合先生が文・挿画とも担当しています。

 

 さて肝心のラインナップですが。

「いい意味で個性的な取捨選択の賜物だ~♪」と感じています。

 まずは、ざっと36色使ってみました↓。

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 一見しただけで、「よくあるピンク色」と「よくある黄緑色」と「よくあるミント色」がないことが分かります。

 その反面、渋めの色がいくつか、ちゃっかり入選を果たしていますね。例えば、深海色(EX-4)、小豆色(EX-8)などです。

(深海色↓)

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(小豆色↓)

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試し塗りをしながら、

「こんな色を頻繁に使うものかなぁ…」

と意外に思いました。自然界ではよくあるけれども、人目についていない色なのでしょうかね?

 その当否はともかくも、かなり大人びた(というか枯れた)雰囲気のセットであることは事実でしょう。

 商品説明でも自然物の描写に強いと明記してあるとか、独自色を前面に出して来ているのが感じられます。

 セレクトセットでも『個性>汎用性』を重視とは、なかなか冒険精神がありますね♪個人的にこういう姿勢は大歓迎です。

 

 現在は、こういう考察などを加えつつ、「渋いわー」、「でも面白いわー」と言いながら、試し塗りをしているところです。f:id:white_fuga:20190113222358j:image

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塗っているのは『コロリアージュ フラワー パレード』の観覧車🎡の見開きページです。

本セットのターゲットである自然の風景ではないかもしれませんが、まずは各色の特徴や力加減に慣れるつもりでこのページを塗ってみようと思います。

 

 そういう訳で、半端なレポートになってしまってすみません。また別の日に続報していきたいと思います。

 それでは、今日はこの辺りで。