塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

『コロリアージュ フラワー パレード』完成作品ギャラリー②

 こんばんは♪

『コロリアージュ フラワー パレード』の完成作品ギャラリー第2弾をお届けします。

 

■パラソルを差す令嬢

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画材:油性色鉛筆。

 ドレスの形状やパラソル等の持ち物から、ロココの時代を思わせる令嬢の姿ですね。

「令嬢がパラソルを差すならば、日中の庭園かな?」

と想像を膨らませ、デイ・ドレスのつもりでパステル系を着せています。

 フリルとレース満載のコッテリ系ドレスは迂闊に色数を増やすと野暮になりそうなので、つい多色使いしたくなるのを堪えてこの程度に抑えました。

 ギリギリ“elegant”と呼べる範囲に留まれていますでしょうか…💦💦

 本作品の背景は、例によってアイディアの迷路を彷徨った結果、金色2色の市松模様になりました。

 実は制作中に『ロマンチック・ロシア展』なる近代絵画の展覧会に行ったもので、この令嬢を絵画的な風景の中に立たせてあげたくなったのです。

そこで、絵画展の図録を2〜3冊漁ったものの、適当なお手本が見つからず……(T_T)

 “写実ふう”の縛りを外して、金箔図屏風のような背景にしてみることにしました。レオナール・フジタという画家が、肖像画の背景で“金箔図屏風”仕立てをしているのを観たことがあって、以前から真似してみたいと思っていたのです。

 ほぼ勢いだけで塗った為か粗さが目立ちますが、制作中は本当に楽しかったです。どんな印象になるのか想像がつかず、ワクワク感に胸が躍りました(≧▽≦)

 そんな経緯があり、本作はお気に入りの1点となっています♪

 

■銀河🌌 ←NEW!
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画材:油性色鉛筆。

「このページ、塗るところ無くない?」

というのが率直な第一印象。与しやすし、と見て気ままに塗りました。

 そういう訳で、星の色はバラバラです。

 薔薇の花は青系ベースで、花びらのめくれた部分などに虹色鉛筆やピンク色を使いました。

 ところで、このページは

「何故宇宙空間にこんな巨大な薔薇が?」

と疑問が浮かぶのですが……突っ込んではいけないポイントですよね、きっと💦

 

■蜘蛛の巣🕸️ ←NEW!
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画材:サインペン。

 蜘蛛の巣の美しさが伝わる構図で、しかも蜘蛛が不在なので、ノリノリで塗りました。

 デザインとしての美しさを強調したくて、敢えて赤い糸にしています。

 実は、完成したあとで

「画面の中に花魁の黒いシルエットを描き入れたら、『愛ゆえの破滅……!!』みたいな象徴的な作品になっていたかなぁ〜」

と妄想が広がり、少々悔しく思いました。

 蜘蛛の巣に遊女のイメージなんてベタもいいところと分かっていても、一度は形にしてみたいと感じてしまう(笑)

 

■花火の城🏰

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画材:油性色鉛筆、水彩毛筆。

 前回記事でご覧に入れた作品です。

 城は、花火の閃光を浴びて闇の中に浮かび上がるイメージだったので、夜では不自然なほど明るい色合いになっていますが、どうか目を瞑って下さい^_^;

 前にも書いた通り、とりわけ気合いが入ったのは、城🏰の着彩です。

「この茶色の建物は後世の増築部分〜♪」

「青い窓の部屋ではこっそりTVを観ている」

などと想像しながら各部分を塗りました。

(城🏰拡大画像↓)

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 風雅は、テーマパークの端整なお城より、実際に人が住んだり攻防を繰り広げたりした城塞が好きです。折角お城の線画に遭遇したので、ディテールで好みの城に近づけてみました(*^^*)

 

■蝶々御一行様🦋 ←NEW!f:id:white_fuga:20190224212752j:image

画材:油性色鉛筆。

 昨日塗り上がったばかりの新作です♪

 "色縛り"を一度試してみたかったのでご覧のような色合いになった訳ですが、

「緑色から始めるあたりが"ミドラー"たる所以かな」

と自分でも思います^_^;

 余談ですが、全体的に緑色をした蝶々は、いそうでいないものですね。

 配色の参考に『日本のチョウ』というポケット版の図鑑を参照したところ、意外と緑色のチョウは少ないと知りました。

「緑色だと保護色でいいのでは?」

と思ったのですが、蝶々の生存戦略では目立つほうが異性に見つかりやすくて合理的なのでしょうかね?

 

 今回のギャラリーは、つらつらコメントなど加えて紹介して参りました。少しでもお楽しみ頂けていれば嬉しく思います。

 ご覧頂き、ありがとうございました(^^♪

【雑談】季節に合わない塗り絵。

 こんばんは、風雅です。

 前回❄雪❄モチーフの記事を書いたばかりですが、その直後から季節とそぐわないモチーフを続々塗ることになりました。

 今回は、そんな近作のご紹介です(^^)

 

 1点目はハワイアン🌴。

『世界の模様 ぬりえの旅』よりハワイアンキルトの模様です(画材:油性色鉛筆)↓。

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 ちょっと主張の強い色同士を使うかわりに地を白く塗り残してバランスを取りました。

 ハワイアンキルト独特の色彩感覚に慣れることが出来れば、もう少し踏み込める(=ギリギリ一歩手前の強烈な配色が出来る)のですが……どうもハワイアンの色彩感覚に馴染めません💦軽い敗北感が残りました💦

 

 2点目は花火の城🏰です。

『コロリアージュ フラワー パレード』の見開きページですが、ご覧の通りの黒背景↓。f:id:white_fuga:20190221194827j:image

 花火の光の強さを意識して、花火は水彩毛筆で塗りました。

 反対に、お城🏰は油性色鉛筆のみ。

 お城より多少手前にあたる石垣や木々は、水彩毛筆と油性色鉛筆併用で、ところどころ重ね塗りしています。

 風雅は洋の東西を問わず城塞が好きなので、城🏰を塗る時にはテンション上がりまくりました(笑)

 線画自体に季節を示すものがないとはいえ、花火にはどうしても夏のイメージが強く、季節外れ感が拭えませんね…^_^;

 

 3点目は「夏」と題された、森田春代『大人の塗り絵 美人画編』所収の作品です。

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 油性色鉛筆で塗りました。

 原画手本では中景の花菖蒲の葉が淡い青緑色の影のように描かれているのですが、色鉛筆の適性を考えてはっきりと描き込むことにしました。

 葉の輪郭線を"捏造"するこの工程は気力と時間が要るものの、楽しく進められました。

 

 4点目は燕子花(カキツバタ)がテーマ。

 油性色鉛筆と金色のペンで制作中です↓。

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 意匠化されていますが、水辺感バッチリの線画で、ホクホク塗っています♪

「夏」制作中に菖蒲苑やらあやめ祭りやらの画像を多数見たことで、

「もう1点菖蒲が塗りたい!」

と意欲に火が点いてしまいまして。

 どうやら風雅は菖蒲の類が相当好きなようです。形もさりながら、この種の花が咲き匂う風景そのものに惹かれてしまうのだと、本作を塗り始めてから気付きました。 

 そういう嗜好なので、花菖蒲でも燕子花でもあやめでも構いません(←線画だと見分けつきませんしね💦)。

 ただ、燕子花と言われるとどうしても✨金色✨を使いたくなるから不思議です😅操られるように流水を金色にしてしまいました。

 

 この燕子花の線画は、石村和代氏の『和の花暦と花もようぬり絵ブック』に収載されています。

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『京のみやびな和柄』より少し気軽な感覚で塗れる和柄本が欲しくなり、

「ちょうど『世界の模様 ぬりえの旅』がほぼ塗り終わるから……」

と自分に言い訳して買ってしまいました♪

 この本で和柄塗り絵のバランス感を養い、『京のみやびな和柄』に結実させられたらいいな、と考えています。

 

 以上、季節外れの近作群と新着本1冊をとりとめなく紹介してみました。

 次回は「夏」の制作話か作品ギャラリーか塗り絵本レビューになると思います。よかったらまたお付き合いください。

 それでは、楽しい週末を〜(^^)/"

 

【季節の塗り絵】雪の線画をぼちぼちと。

 こんばんはー♪
 今年の冬は結構寒いと思うのですが、風雅の棲息地域(※関東南部)ではまだあまり雪が降っていません。
 ただ、塗り絵のお題として❄️雪❄️を塗るならば、「やはりこの季節をおいて他にはない!」と感じるのですよね。
 そういう訳で、今月、雪が出てくる線画を2点塗り進めています。

森田春代『大人の塗り絵 美人画編』の「雪化粧」☟と……
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佐瀬麻友子『コロリアージュ フラワー パレード』のペンギン御一行様☟です。
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「雪化粧」のほうは、この名画塗り絵本の中でも、最も難しそうと直感した作品("ラスボス"と呼んでいます)で、手を着ける段階で悩みました。
「今始めても挫折するのではないか?」と。
 そこで「勢いで突破しよう!」と開始当初はせっせと塗っていました。
 しかしラスボスは勢いだけで攻略できる程、甘くはない様子です。
 集中している間は凄く没頭できる反面、電池が切れたようにぱったりと塗れなく瞬間がその数時間後に訪れるのです。
 どうやら相当に気力を要するのに加えて、雪の描写、傘の骨組み、着物の柄など、難所にも事欠かず、無理が通らないと悟るに至りました。
 そうした事情により、現在は集中力のある時に少しずつ塗り進める形態に切り替えています。
 完成した暁には"季節に合わない塗り絵"となっていそうです……(うっかり次の冬までかかれば季節のほうが追い付いてくれる訳ですが、それも微妙💦)。

 他方、ペンギン🐧御一行様のほうはもう少し緩い気分で進行中です♪
 ただ、ペンギンのいる下段だけ雪❄も宝石💎もなくてスカスカの為、構図的なバランスをどう調整していくか、多少考える必要がありそう。
 そんな悩みもありますが、こちらだけでも今冬のうちに完成させて、季節感を味わいたいと思っています。
 
 以上、久々に季節の塗り絵に関する活動報告でした。
 それでは、また〜(^^)/"



今週のお題「雪」

『京のみやびな和柄』攻略開始。

 こんにちは、風雅です。

 先月購入した河出書房新社の『大人の塗り絵シリーズ リラックス塗り絵:京のみやびな和柄』☟。

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 この本、ノド近くがうねって塗りにくいので、思い切って最初にカッターで解体してしまいました!

 新品の本を解体するのは気が退けてしまいますが、四周に充分な余白があるので、

「多少手が滑っても中身の線画には大事あるまい」

と踏んで敢行(ΦωΦ)

 こんな感じになりました〜☟。
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 ほぼA4タテ型の寸法で、とても作業が進めやすくなっています(^^♪

 バラバラになった線画の束は、本のカバーと併せて大きめの書類ケース(※100均で入手)で保管することにしました。
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 解体後、早速1枚目に着手しました。

 選んだのは、大きな宝相華文様を中心に、唐花菱と宝相華唐草文様を継紙のように挿し入れた線画です。

 このページ、意気揚々と塗り始めたまではよかったのですが、途中から迷走しました💦

 何故かというと、色数が多いにも関わらず、画面から暗い印象を受けたのです。

 その暗さを和らげようと宝相華の雄蕊っぽい部分に黄色を配したところ、下のようになりました☟。

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 えー……ものの見事に逆効果ですね💦💦

 ちぐはぐ過ぎて目も当てられません(ToT)

 眺めていると気分が落ち込むので、投げ出したくなりましたが……思うところあって最後まで塗ることにしました。

 何を考えたかというと、この段階で投げ出しても、失敗の原因がよく分からない為引きずりそうな予感したのです。

「完成させたら何が悪かったか見えてくるかもしれない」

と淡く期待して、塗り進めました。

 結果、かなり微妙になってしまいましたがともかく完成に至りました☟。

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宝相華を拡大してみるとこんな感じです:

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 宝相華文様は理想化された花、中ニ病的に言い換えると"✨✨ボクが考えた最高に綺麗な花✨✨"を表す文様ですが、この作品はパーツ相互の連携が取れておらず、まとまりがありません……💦

「均整の取れた完全対称形だから、何色塗っても収まるハズ♪」

となんとなく配色していったのが、高くついたという訳でした。

 

 この宝相華の他にも、2つの短所が目立っています:

・背景が暗く淀んでいる

・唐花菱の部分と宝相華が不調和

 

 背景は、ステッドラー社のメタリックマーカー(金色)で塗りました。

 そう、これでもメタリックカラーなのです……光沢感乏しいけれど💦💦

先月『扇の国』展で見た、金地の扇のようにしたら、絢爛豪華な和柄になるかも…と期待したのですが、塗ったらこの有り様で。
ゴビ砂漠……。゚(゚´Д`゚)゚。」

と、強風の吹きすさぶ不毛の地を連想せずにはいられませんでした。

 

 右上の唐花菱と中央の宝相華の不調和も一目瞭然かと思います。

 宝相華を目立たせようと、唐花菱の地を薄い色にし、同系色で唐花菱を塗った訳ですが、宝相華と色調が違い過ぎてミス マッチでした。

 

 塗っている間にも上のような脳内反省会を繰り広げていた為か、最後に塗った宝相華唐草文様は少しまとも寄りになった気がします。f:id:white_fuga:20190214103951j:image

 こうして多少の救いも得られたので、最後まで塗り続けてよかったと思いました。

 

 以上、本書の作品1号に関する失敗談をお送りしました。

 今回は悔しい出来上がりとなりましたが、和柄も塗り絵そのものも、めげずに今後も頑張ります。

 よかったらまた、お付き合いください(^^)/

【お絵描き】ぬいぐるみのお絵描き 第3章続編【色鉛筆】

 こんにちは〜(^^♪

 今回はぬいぐるみお絵描きシリーズ:モモンガのリベンジ編です。

 

■モデルとポーズ

 前回色辞典で挑んだ時に不合格判定だった為、再度同じぬいぐるみ☟を描きました。f:id:white_fuga:20190210195104j:image

 画像は寝かせた状態で撮影していますが、描いた時は胴体部分に上の赤いハンドタオルを入れ、なんとか立たせていました。

 このモモンガは尻尾と眼がチャームポイントだと思うので、背中ごしに尻尾が見える角度にして、準備完了です♪

 

■画材と紙

 今回は油性色鉛筆のポリクロモス120色セットを使用しました。

 このセットは、茶系とグレー系のラインナップが豊富な一方、全般的に薄めの色が少ないという特徴があります。

 

 紙は白い画用紙(A4)を使いました。

 画用紙だとぬいぐるみのフワフワ感が出しやすい気がして、最近お気に入りです😊

 

■制作過程

 制作中を通してぬいぐるみは同じ場所に置き、1メートル位の距離から写生しています。

 

①最初に色鉛筆で輪郭を取りました。

使用色はCold Grey Ⅱ(231)です。f:id:white_fuga:20190212162920j:image

 左耳の付け根から描き始めて、大体時計回りに描いていきました。
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②次に胴体の陰部分に軽く陰影の線を入れます。

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③鼻と四肢の先端の形を整え、軽く下塗り。

顔や胴体にも少しずつ着色していきます。
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 なお、グレー地の顔と背中側は、毛を描き込むようにして塗り進めました☟。
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 今回は、全体に薄い色をしたぬいぐるみの為、少しずつ濃くしていきました。

 

④最後に、両眼を塗りました。
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 以上の工程の後に細かい修正を施し、完成です🎶

 

■完成作品

 今回はこんなふうに仕上がりました☟。 

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 自分では前回よりデッサンが上手くいった気がしており、その点では満足しています。

 一方で着彩のほうは相変わらず

「こんなものじゃないけれど、こんな感じにしか描けないよー」

というもどかしさが募りました。

 このモモンガの毛はけっこうツヤがあるのですが、どう塗ったらツヤ感が表現出来るのかよく分かりません…💦

 ツヤ感を出す塗り方は、今後の課題の1つとして気長に学んでいこうと思います。

 

 ちなみに、依頼人の反応はと言えば。

「可愛い!!永久保存版〜(≧▽≦)」

とのことでした。

すかさず

「合格?」

と訊いたところ、「合格!」とのこと。

 持ち主が満足してくれたので、少し自信になりました。リベンジ成功で、嬉しいです😊

 

 以上、お絵描きの簡単なレポートでした。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 次回は塗り絵の話題に戻ります。 

 よかったらまたお付き合いください(^^)/ 

【お絵描き】ぬいぐるみのお絵描き 第3章【色鉛筆】

 こんばんは〜!

 今回は、ぬいぐるみお絵描きシリーズ第3弾:モモンガ編です。

 

■攻略対象

 モモンガのハンドパペットです☟。

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 腹側は昔のバニラアイスのような白色、背中側は尻尾と同じ薄い灰色をしています。

 さほど毛は長くありませんが、フワッフワ♡。手を入れて前肢を動かせる仕様なので、地布が柔らかく、自立してくれません。

 今回の標語は「ふわふわ感を!」となりました。

 

 ポーズは、持ち主から

「やっぱり飛んでいるところがいいよ」

とリクエストが来たので、背中を折り曲げて(概ね下の画像のように)置いてみました。

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…滑空している姿に見えるでしょうか?

 ともかくも攻略開始です。

 

■画材:色鉛筆

 IRJ36(色辞典36色セレクトセット)でどこまでいけるか。そんな興味もあってこのセットを使うことにしました。

 が、着色開始早々に

「薄い色が足りない!」

と分かり、バラ持ちの色辞典から2色をサポートメンバーとして加えることにしました。f:id:white_fuga:20190206182734j:image

上がごく薄い蒼色のVP-9(Lupine)、下が薄い山吹色のP-13(Gamboge)。前者は最も薄い陰影として全体的に、後者は腹側の陰になる部分でそれぞれ大活躍してくれました。

 

■輪郭のスケッチ

 輪郭は銀鼠(EX-10, Silver Gray)で取りました。

 右耳の付け根辺りから右頬→右前肢→下腹部→左後肢→左前肢→尻尾→左頬→左耳→右耳と、反時計回りで描き進めます。

 首の線や顔のパーツは、合間に少しずつ。

 結果、下の画像のようになりました☟。

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■着色

 大部は下の色見本にあるような、モノトーン系で塗りました(画像の色飛びが激しくてすみません)。f:id:white_fuga:20190207065147j:image

 

 全身白っぽいので、塗り絵としては難しくてつまらない……ゴホッゴホッ、楽しみ方を見つけにくい線画かもしれません。

 今回、単調な画面上で少しでも表情を出そうと、『見えない色を加える』ことを試してみました。

 右前肢の背中側、尻尾、耳など、薄灰色のパーツの目立たない所に、天色(P-18, Celeste Blue)、ライラック(P-9 Lilac)、子鹿色(LG-1, fawn)を使ってみたのです。f:id:white_fuga:20190207161220j:image
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 この3色は、風雅がこのぬいぐるみを見た時に感知していない色です。

 色鉛筆塗りのお手本などでは、この種の"見えない色"を加えて効果的に陰影を出している例に遭遇します。料理で言えば、『甘みを際立たせる為に塩を加える』的な技法かと思いますが、知識として頭の片隅にあっても、何色をどう使ったものか見当も付かず、実行したのは初めてでした。

 作品における効果のほどは、もう少し時間を置いてみないとよく分かりません。

 ただ、おっかなびっくり端のほうに使っただけで結構な冒険をした気分になりましたので、作業中のスパイスとしては有効だったようです(笑)

 

■完成作品

 スケッチ開始から数時間後、下の通り完成しました☟。
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 …滑空している姿に見えるでしょうか?

 

 彼氏(※依頼人です)に見せて

「どう?合格?」

と尋ねた結果、 

「よく出来た習作だね〜(^^)」

と評されました。

 不合格判定にガックリ…(つд⊂)エーン

 

 落ち着いてから見直したところ、デッサンにも塗りにもアラがザクザク見つかりました。

 これは習作判定もむべなるかな、と納得。

 という訳で、また機会を改めて再挑戦することになりました。

 次こそ及第点を貰えるように頑張ります♪

 

 本日もここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

 それでは、また〜(^^)/

【雑談】節分でも塗り絵。

 こんばんは〜。
 今日は節分ですね。
 風雅は殆ど何も節分らしいことはせず、塗り絵をして過ごしました。
 メインで塗ったのは、『コロリアージュ フラワー パレード』です。
 嬉しいことに、パラソルを差す令嬢のページが完成に至りました。

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画材:油性色鉛筆。

 また、時系列は前後しますが、昨日も『ぬりえ天平文様 たまゆら』から1点完成しています☟。
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作品名:銀絵葡萄唐草文白綾。
画材:サインペン☟
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 実は、直上の画像のうち、下側の集団は今年になって仲間入りしたものです。最寄り駅の書店で文具3割引きセールをしておりまして、鉛筆削りともども一気に増えました。
 

 他にも目立つお買い物がありまして、塗り絵本2冊と顔彩(✨金色✨)をお迎えしました☟。
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 金色の顔彩は、金色背景✨を色々な画材で試してみたくなって買いました(パラソル令嬢の金色背景塗りが楽しかったもので……)。全く馴染みのない画材なので、気長に学んでいくつもりです。

 そういう訳で、まとまりませんが、近作と新着アイテムのご紹介でした。
 それでは、お休みなさい。

今週のお題「わたしの節分」

『コロリアージュ フラワー パレード』完成作品ギャラリー①

 こんばんは〜。

 最近、佐瀬麻友子『コロリアージュ フラワー パレード』を積極的に塗っています。

 完成作品が少し溜まってきたので、ギャラリーにまとめておきます🎶

 まずは、新作から。

 

■黒猫

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画材:サインペン、水彩毛筆。

 

 1/30に完成しました。

「猫は自由な生き物♡ 黒い背景だからどこに何色塗っても大丈夫っしょ!」

とサインペン用のペンケースの中で目についた色から塗っていったところ、こんな作品になりました。 

 

■遊園地🎡

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画材:油性色鉛筆(色辞典セレクトセット)

 

 "IRJ36"の試し塗り第1弾です。

 報告が遅くなりましたが、お絵描きの裏でひっそりと、完成しました!

 ベタ塗りしたり混色したりで、36色全て動員して好き放題に塗っています♪

 線画がポップでも配色ハチャメチャでも拭えない、この落ち着き感ーー。結果的にIRJ36の個性が際立つ仕上がりとなりました。ミスマッチもいいところですが(^o^;

 薔薇などの花は2色で塗るつもりだったのですが、線が細か過ぎる為、後になるにつれ多色使いで塗るようになりました。

 その一部を拡大画像で載せておきます↓。
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 ここまでが新作で、以下3点は以前の記事でもご覧に入れたものです。

 

 

■花とレース

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 

 遊園地🎡のページより後に手を着け、先に完成したものです。

 花は色鉛筆、レースはサインペンと塗り分け、ミックス色鉛筆2色(ぐんじょう、みず)で水玉を散らしました。

 レースがごく平面的な意匠として表されているので、花は対照的に"立体感"を意識して塗っています。

 

 余談ですが、制作のラストスパートは4〜5色の類似色でマーガレットを塗り上げるミッションの連続でした。

 土曜の晩のサイゼリヤで、隣の卓には試験勉強(+歓談)中の女子高生4人組。

 "カラー"が似通いつつも明るかったり落ち着きがあったりの違いで少しずつ異なる4人組が、同系統4〜5色で塗っている我がマーガレットのようで、とても楽しく塗れました♪


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■風船🎈

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画材:油性色鉛筆。

 

 2019年最初の完成作品です。

 風船の軽量感に気を付けた他は、ごく気楽に塗りました♪

 

■馬🐎(中扉)

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画材:油性色鉛筆。

 

 昨年12月に塗りました。

 大人の塗り絵をしていても馬だけを塗る機会はなかなかないので、小品ながらテンション上がりまくり♡

 悍馬の趣が感じられた為、

「メリーゴーランドの馬が生を得て脱走中」の裏設定を脳内で膨らませて塗りました。

 

 

 

 『コロリアージュ フラワー パレード』ギャラリー、今回はここまでとなります。

 ご覧頂き、ありがとうございました!

【お絵描き】ぬいぐるみのお絵描き 第2章【おかわり】

 こんばんは〜。連投失礼します。

 前回のお絵描きの後、彼氏から

「他のも描いて!!」

とリクエストがあり、ヘラジカのヌイグルミ↓に挑戦することになりました。

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 ご覧の通り長めの毛に覆われ、赤いリボンを首に巻いています。鼻に黒いフェルトが丸く貼り付けてあるものの、右側だけ既に取れており、クレーターの如く窪んでいます。

 古い物ですが、クリーニング屋で再生されてきたばかりで、手触り抜群♪

 "モフモフ感を!"を標語に挑戦しました。

 

 作成日は1/27と1/31の両日に半日ずつ。

 茶色祭り確定の毛色な為、

「IRJ36には荷が重かろう」

と考えてポリクロモスを使いました。

 紙は穏当に白い画用紙です。

 こんな感じに仕上がりました〜☟。  

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 輪郭線を薄い色の色鉛筆で描いてから着色する、前回同様の進め方をしました。

 使用色は、はっきりと分かりませんが、茶色系統を中心に1ダース程度。制作中は画用紙と対象から意識を逸らしたくなくて、メモも取れませんでした(←余裕なさ過ぎ😥)。

 なお、今回は"塗った"気がしません。角と眼とリボン以外、細かく短い線を描き込み続けた為、"描いた"感覚だけが残っています。

 このような毛流れを描き込む方法は、陰影の為に濃淡を着けていくのが難しいのでしょうか……?

 一応、薄いベージュをハイライト的に載せてみたりもしたのですが、局所的に明るかったり暗かったりする箇所でうまく使えず、鼻のクレーター周辺でとても難儀しました(/_;)

 かくしてノーコン気味で進めた結果、実物より少々明るい毛色になってしまいました。これは、『そう見える時間帯もある』ということで押し通します(笑)。

 

 こんな試行錯誤の産物ですが、幸い、持ち主も喜んでくれました。亡きお父さんが海外出張で買ってきてくれた物だと聞いていたので、胸を撫で下ろしています。下手うったら思い出を穢すのではないかと、ドキドキしていました。

 

 さて、これでぬいぐるみ描きは一段落……と思いきや。

 新たな注文が舞い込みました。

 今度はモモンガのハンドパペットです。

 そういう訳で、早くも次の課題に頭を悩ませております。即ち、

『ハンドパペットを静物として描く時に、どんな構図が可愛く見えるか』

という問題です。マネキンの腕から先だけあれば一発で解決しますが、残念ながら、自宅にも近隣の雑貨屋にも見当たりません。

 期限は2月いっぱい。

 上手くいってもいかなくても、ブログで結果を報告したいと思います。

 よかったらまたお付き合いください(^^)/ 

【お絵描き】"IRJ36"でお絵描きに挑戦!

 おはよーございます(^^♪

 色辞典36色セレクトセットに慣れようとあれこれ塗り散らす今日この頃です。

 実は1月後半、塗り絵の他にお絵描きもしていました。

 

 という訳で、今回はお絵描き制作の簡単なレポートとなります♪

 なお、『色辞典36色セレクトセット』だと長くて煩瑣なので、今後は『IRJ36』と記しますm(_ _)m

 

■攻略対象

 モデルは自宅にあるヌイグルミ。

 持ち主である彼氏の猛プッシュにより、これを描くことになりました↓。

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 ご覧の通り空色のイルカ🐬で、尻尾の浮き輪は着脱可能。毛は短く、全身にムッチリ実が入っている感がありました。

 左側だけ星模様の縫い取りが入っています。

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■1回目(右向き)

 まずは試し描き。

 手近な落書き用紙に描きました。

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 初めに釣鐘草(LG-9 Campanula Blue)で輪郭線を描いてから、いつもの塗り絵のように着色という工程を辿りました。

 適当な位置から描き始めた結果、尻尾が入らない残念な構図に……(T_T)

 胴体の大部分は天色(P-18、 ※読み方は「あまいろ」)で塗っています。力加減が分からず、ぎこちない塗りになってしまいました。

「お試しだから!様子見だから!」

と自分に言い訳したものの、このまま終われない思いにより、再挑戦を決めました。

 

■2回目(左向き)

 数日後、今度は左向きの構図で挑戦しました。

 紙はドット方眼のレポート用紙です。

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「ドット方眼であればデッサンしやすいのではないか?」との目論みでしたが、またもや尻尾が切れてしまいました。

 ドット方眼、意味なかった…Orz

 

 構図がグダグダなので、輪郭線が完成した段階で再挑戦を決意(←諦めが早い)。

「あとは練習のつもりで気楽に塗ろう」とモードチェンジし、眼、ヒレ、布の縫合部分など、パーツ中心に観察して着色しました。

 星の縫い取りが、簡単そうに見えて全く簡単ではありませんでした。

 まず星形☆からしてフリーハンドで綺麗に描けません。

 結局、2個描いたところで嫌気が差し、残りの星は描かずに葬りました。

 

■3回目(右向き)

 更に数日後、3回目の挑戦をしました。

「自分で納得がいくところまで、今日は頑張る!そしてイルカ描きを卒業する!」

と心に決め、"本番用"の紙を選びます。

 今回は、「羊皮紙」という種類の洋紙にしました。見た目に自然なムラ感があり、ザラザラした触感があるのが特徴です。

 この選択には、

「紙に元々ムラ感があれば、塗りムラがあっても不自然に見えにくいかも。ヌイグルミの布の質感が出しやすいかも」

という目論みがありました。

 

 ともかくも、まずは輪郭から。

 使用色は、1回目から変わらず釣鐘草(LG-9 Campanula Blue)でございます。f:id:white_fuga:20190131233427j:image

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 過去の轍を踏むまいと、尻尾から描きました。今度は顔が入らないかも…とドキドキしたのは内緒です(*´σー`)

 浮き輪が着脱可能なので、最初はヌイグルミから浮き輪を外した状態でイルカの体だけをスケッチしました。後から浮き輪を装着し、実物を見ながら描き足しています。

 商品タグは捨象しました。

 

 輪郭を描き終わった後は、塗り絵タイム♪

 ボディは主に天色(P-18)を使いました。

 縫い目や皺の中などは、更に濃い青系の色で細い線を加えています(下の2色↓)。

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左の青褐(D-8 「あおかち」)は天色(P-18)に重ねるとごく自然な陰影を作れることが分かりました♪

 浮き輪周辺は、拡大すると下のような感じです↓。
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浮き輪はデッサンの狂いがひどく、直しながらの進行となりました。

 集中力が要る為、飽きると画面下部の布を塗ったり、お茶を淹れたり。

 ドーナツ状の物体を塗り表すのは難しいですね。かなり手を焼きました( ´Д`)=3

 最後に眼を塗り、完成です。

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 そう言えば、紙の使い心地はというと。

 個人的に好きな感じのザラザラ感で、期待した効果も少しはあった気がします。

 しかし、このザラザラ感が曲者でございまして、塗り絵本の紙などに比べると、遥かに色が着きにくい特徴がありました。弾かれるのではなく、スポンジに水を垂らす時のように、どんどん吸収されていく感触です。

 効果と効率を天秤にかけると、この選択は裏目に出たかもしれません(笑)

 

 ともかくも、3回目にして何とか作品と呼べそうなものが出来ました。反省点は尽きませんが、これでイルカのヌイグルミ描きは一段落としたいと思います。

 

■終わりに

 "お絵描きに最適なセット"を自称する我らがIRJ36。

 今回試し塗りをした結果、こちらの経験値が低過ぎて全く判断が尽きませんでした。

 お粗末なオチですみません。

 とりあえず、色が綺麗で、塗っていて楽しかったのは事実です。

 

 以上、イルカのヌイグルミお絵描きレポートでした。

 実は、本ブログ開始から今日でちょうど1年になります\(^o^)/

 いつも遊びに来て下さる読者様、本当にありがとうございます。

 これからもマイペースに塗り絵をめぐる冒険を続けていきますので、今後もよろしくお願いします。

 

 それでは、今回はこの辺りで(^o^)丿"