塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【雑談】6月下旬の塗り絵など。

 こんばんは。
 6月も今日で終わりということで、月末(6/25以降)の活動を振り返ってみます。

■完成作品
 中旬の停滞期の名残りであまり華々しい進み具合ではないものの、塗り絵2点が完成しました。
 1点は今年初の『海の楽園』です☟

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画材:サインペン、ボールペン。

 仮に題を付ければ「錨と海藻のエンブレム」となりましょうか。非常に細かい為、ペン類で制作しました。

 もう1点は『心を整える花々のマンダラぬりえ』所収の'Dual Berries'です。

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 初めは外出時に少しずつ塗り進めていたのですが、興が乗って自宅で仕上げてしまいました。
 意図していつもより黄色を多めにし、紫色を排除してみました。
 画面全体が明るい印象になっていればいいな、と思います。

■主な制作途中の作品

 月末に進めた最も主要な作品は、制作の記録を執筆している「八ツ橋(伊勢物語)」となります。
 既に八ツ橋を塗り終わり、画面四隅の雲と燕子花の葉っぱを塗り進めています。

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 燕子花の葉っぱは量が多いので、技術以前に根気が問われる気が……💦
 画像の通り、虫喰い的に色を着けていっています(これが風雅の平常運転)。

 また、お絵描きのほうでは、プラモデルの写生を進めています。

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 実はこちら、完成期限が6/30💦
 現在鋭意進行中ですが、無事終わるのか自信がありません。
 しかし、2019年上半期を気持ちよく締め括りたいので、あと数時間、頑張ってみます。

 それでは、また〜(^^)/


今週のお題「2019年上半期」

【制作の記録】都落ちと唐衣〜伊勢物語の燕子花〜 その1

 こんばんは〜。
 先日来の停滞感は少しずつ和らいできたようです。気合いを要する作品の制作もぼちぼち再開しました。
 さて、気合いを込めて何を塗り進めているかといえば、『平安王朝絵巻ぬりえbook』の「八ツ橋(伊勢物語)」です☟

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 今回は、序盤の制作の記録をまとめてみました。

■画材
 主たる画材は油性色鉛筆。
 三菱の888色鉛筆をメインで使いますが、縛りルールにはせず臨機応変で進めています。

■線画解題とテーマ
 線画に描かれているのは、『伊勢物語』の中でも有名な東下りの一場面です。
 主人公の「男」が三河国の八ツ橋という所で、燕子花が咲き乱れる光景を目の当たりにし、短歌の各句の頭文字に花の名(『か・き・つ・は・た』)を読み込んだ……というものです。
「からころも
 きつつなれにし
 つましあれば
 はるばるきぬる
 たびをしぞおもふ」
という短歌とともに、古典の授業で習った方も多いのではないでしょうか?

 この歌の解釈まで始めると塗り絵ブログではなくなりそうなので深入りしませんが、簡潔に超訳すると、
『連れ添って馴染んだ妻が恋しい。
何と遠い所まで旅をしてきたことか!』
となるかと思います。

 本線画はこのような物語の情景を描いている一方で、構図からありありと尾形光琳の影響も見て取れます。
 著名な『燕子花図屏風(国宝)』の他、八ツ橋付きの『八橋図屏風』も参考にしたのではないかと感じました。
 少なくとも風雅自身がそう見なしているせいか、本書を買ってから1年近く
「この線画は『八ツ橋図屏風』ふうに塗るのが王道で定跡で正解だろう」
と思い込んでいたのです。「背景は金色、葉は緑青のような緑、花はラピスラズリの青紫色で塗れば間違いない」と。

 しかし、思うところあって、
「この線画では、琳派ではなく『伊勢物語』の燕子花を塗りたい」
と考えるようになりました。
 かくして制作テーマが決まりました:
『この『伊勢物語』の一節に対する風雅自身の解釈や感興を盛り込む』
つまり、読書感想文ならぬ読書感想塗り絵をしてみようという訳です。
 このテーマが、構想の出発点となりました。

■着色開始〜八ツ橋下塗り〜
 さて、前章の通りテーマが定まった後、脳裏には梅雨時の曇り空の下に広がる水辺が思い浮かびました。 

 水辺をどう塗るかじっくり考えながら、
「さしあたり八ツ橋は茶系統でよかろう」
と、UniカラーのBrownでざっくりと八ツ橋の下塗りをしました。

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■水面
 絵に描くという観点での水面の特質は、波が立つことと空や水辺にあるものの姿を少し歪めて映すことです。
 曇り空の下の水面となれば、記憶をたどると青くは見えず、やや緑がかった灰色や暗く濃い緑色という印象がありました。

 ここで1つの問題が浮上します:『画面広くにそんな色を使って色彩的に美しく見せられるか?』

 自問すれば、今の風雅に不可能なのは明白でした(灰色に至っては識別から苦手なのですから💦)。
 そこで、灰色と似ていながら単純に塗っても綺麗なライラック色☟で代用してみることにしました。

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 紫系統の色が好きなので、これだけで俄然テンションが上がります。まずは水面の下塗りとして、淡くできるだけ均質に塗りました。

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 これでは薄過ぎる為、同じ色をもう少し塗り重ねます。

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 この次の段階として、同じライラック色で小波を立たせました。

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 何となく波立って見えるかも?
 気を良くして薄青色(888ブルーセレスト)も動員し、2色で小波を描き入れます。

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 小波の塗り方は割と単純で、下のようなタッチを並べています。

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 このタッチは、色鉛筆の削り際すれすれ辺りを親指と人差し指で摘むように持ち、寝かせるようにして軽く紙に押し付けてから、利き手方向(※左利きの風雅の場合は右→左)へ水平に引っ張ることで描けます。
 例えば、淡く均質な薄青色の下塗りにプルシャンブルーで重ねてみると、下の画像のようになりました。

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 至近距離ではなく、遠くという程遠くもない位置にある水面の表現になるのではないかと思い立ち、使ってみました。 

■ひとまず小休止
 
 以上、「八ツ橋(伊勢物語)」の解題と最序盤の制作過程をまとめてみました。
 制作はもう少し先まで進んでいます。
 よかったらまたお付き合い下さい♪

 それでは、お休みなさい(^^)/


今週のお題「わたしの好きな色」

【季節の塗り絵】風待月の紫陽花。

 こんばんは♪

 

 予て制作中だった季節の塗り絵が、昨晩仕上がりました〜☟:

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所収:『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』

題名:「風待月」。

画材:油性色鉛筆。

 この作品は、制作中の画像を紹介したことがありますね。その時は長期化を懸念していましたが、少しずつ塗り進めて完成に至りました♪

 題名の「風待月」(※巻末のインデックスに記載)とは、陰暦6月の異称の1つのようです。

「素直に『6月』と題すればいいのに…」

と思うのはワタクシだけでしょうか?

 というのも、"風待月"の語感が喚起するイメージと画中の紫陽花があまり結びつかないのです^_^; とにかく紫陽花が前面に押し出された構図ですし。

 思った以上に時間がかかったものの、出歩く度に紫陽花観察が出来るので、日常生活のささやかな刺激にもなりました。

 画像検索もしますが、植物は本物を見るに如くはないな、と感じます。

 花の構造そのものもさりながら、花陰がどんな色になるとか、雨の雫がどんなふうに乗るとか、多角的に観察できるのが利点ですね。観察の成果を制作中の作品にすぐ反映できたかは自信がありませんが、自分なりに「理解できた」と思いながら塗れるのは心地よいものです。

 それが不自由なく出来るところも、季節の塗り絵の楽しみの1つかなと思います♪

 

 さて、そんな風待月も早くも下旬になりました。

 今週も雨の風情をギラギラ観察しつつ、塗り絵を楽しみたいと思います。

 それでは、また〜(^^)/

 

【雑談】停滞感。

 こんにちは♪風雅です。

 

 最近、塗り絵でもお絵描きでも思うように集中できず、少しばかりモヤモヤと過ごしておりました…。

 全く手につかない訳ではなく、飽きるまでの時間が普段より短く、塗っていても集中しきれない傾向が出ている状況です。

 仮に集中度合いを10段階で表した場合、今週は集中できていても5、6程度、頑張っても7前後に留まるようでした。

 その結果、真剣モードの"本筋"の塗り絵が全く進められなくなりました(泣)。お気楽モードの"横道"のほうは手こそ動くものの、大抵はすぐ飽きて別の線画に目移りします💦

 こういう有り様なので、なかなか作品が完成せず、達成感を感じる機会が減りました。こうして

「停滞している……」

という感覚が強くなり、気持ちがモヤモヤするという構造です💦💦

 

 原因は何かといえば、気候です。

 晴れると気温が高く、雨が降ると一気に下がるという気温の乱高下に身体がまだ慣れず、疲れやすくなっているのだと感じています。日常生活に支障をきたすほどでなくても、集中力を要する局面では顕著に影響が出てきたのでしょう。

「身体が慣れるまで待つしかない」

と頭では分かっていても、いつも得られている程の達成感がない為、つい不完全燃焼で気持ちが焦れてしまいます。

 

「趣味関連でモヤモヤするのも何だかなぁ」

と感じていたところで、思いがけず面白い小説に出会い、好転しました。

 人生訓が書いてある訳ではなく、作品世界に引き込まれるタイプの面白さです。

 シリーズもので既刊8冊、自分の自由に出来る時間の9割を当て、2日と半日で読み通しました(残り1割で塗り絵)。

 没頭して読んでいる間に、塗り絵の停滞感など関心が無くなっていました(笑)。気候由来の、悩んでも仕方のない問題に囚われていたことが、今はよく分かります。

 今回のことで、

「有無を言わさずに関心を奪われる事に暫らく身を委ねてみるのは有効かも♪」

と認識しました。ゲームでも部屋の模様替えでもいいと思いますが、時間当たりの充実感と開始時の手間を考えると、自分自身には読書が最適なのかと思います。

 ちなみに、今回没頭した小説は日向 夏『薬屋のひとりごと』という文庫本でした。

 

 昨夜8巻目を読み終わり、余韻に浸りながら塗り絵を再開したところ、折よく1点が完成しました。

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『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』所収の「姫かがみ」のページ、画材は油性色鉛筆です。

 明るさを求めて背景は黄色(※ミックス色鉛筆使用)、暑さで清涼感を求めて青系多めとなりました。この作品で久しぶりに達成感が得られたので、多少愛着が湧いてきています。

 

 以上、『冒険には停滞も付き物!』と思って現在の停滞感を記してみました。ジメついた文章になっていたら、素人の未熟さということでご寛恕ください。

 この記事が、同じような停滞感に煩わされている方に多少とも励みになれば、幸いです。

 それでは、また〜(^^)/

『心ときめく四季のワルツ』完成作品ギャラリー①

 こんばんは(^^)

 ポストカード集の塗り絵本:『心ときめく四季のワルツ』の完成作品ギャラリー第一弾をお届けします。

 今回は、油性色鉛筆で塗った作品ばかりを集めてみました。題は風雅が勝手に付けたものです。

 

■「バカンス気分」

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 昨年夏に塗りました。

 モチーフを思いきり濃く塗ってしまった為、背景は塗らずに完成としています。

 

■「ドングリ収穫隊」

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 昨年秋に塗りました。

 森の中でドングリを収穫するシマリスたちが描かれています。ただし制作中はキノコ祭りの様相を呈していました。

 

■「ハロウィンの街」

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 昨年10月に制作しました。

 ハロウィンに浮かれる夕暮れの街の様子です。石畳の街が大好きなので、自然と力が入りました。

 テーマカラーが紫と橙色とあって、ハガキ2枚分の寸法にしては意外に小物の配色に悩まされた記憶があります。

 

■「オバケだぞ〜!」 ←NEW!

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 本作品はブログ初公開です🎊

 4月か5月に空と地面の一部だけ塗ったまま停滞していましたが、先週日曜日に突然ヤル気スイッチが入り、翌日完成となりました。

 

 一見、森の仲間が無邪気に追いかけっこをしている図に見えるものの、ネズミくんはオバケ役の脚元を注視していますね。

「あれ?こんな友だちいたっけな?」

と疑っている想定です。

 知らない誰かがいつの間にか遊戯に混ざっていたかも……と怪談のような展開を妄想しながら塗りました。

 シーツをかぶって紛れ込んでいた動物の正体は、ワオキツネザル🐒。きっと一緒に遊んでみたかったのだよね、と。

 

 実のところ、この動物が何なのかは考え込みました。脚はウサギやリスのようで、尻尾はアライグマのようで、丈はあまり大きくなくて……と特徴を満たす動物がいそうでいなかったのです。

「動物は顔が出ていないとお手上げ💦」

と痛感しました。

 

 ところで、この作品では柵から向こうに野原と森と湖が描かれています。

 この遠景につい力が入り過ぎ、濃くなってしまいました。

 塗り終わった後でようやく「色鉛筆での遠景の塗り方がよく分かっていなかった!」と自覚しました💦これは今後の課題となりそうです。

 

 

 以上、油性色鉛筆で塗った作品4点をご紹介しました。

ご覧頂き、ありがとうございました(^^)

【季節の塗り絵】雨の日、紫陽花。

 こんばんは〜♪

 今日は朝から本降りの雨が続いています。

 この雨に後押しされたのか、『コロリアージュ フラワー パレード』の紫陽花のページが塗り上がりました!

 早速、ご覧下さい(^^♪

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 見開きなので横長の画面になりました。

 雨の中で咲き誇る紫陽花とその風景の中に佇む妖精が描かれていて、本書の中でも印象的な線画の1つです。

 濃いめのベタ塗りでポップに仕上げたかった為、画材は三菱の色鉛筆(Uniカラー&888色鉛筆)のみを使いました。

 

 妖精の着衣が地味系の色合いなのは、ふとした疑問によるものです。よくある妖精のイラストでは淡いパステルカラーをした薄手の服を着ている印象がありますが、妖精らしくない色を着せたらどう見えるのか、俄に気になって実行に移しました。

 個人的な感想としては、夢色全開よりも地味色混じりのほうが、正直なところ落ち着きます。それに、紫陽花が赤・青・紫といった濃い色ならば合わなくもないかな、と(紫陽花の色が白や薄紫だったら凄まじくミスマッチだったかと思われます…)。

 

 紫陽花は、1つ1つの花房を薄く下塗りした後で、類似の別色を重ね塗りしました。

 実在の濃い色の紫陽花は花に少し色ムラ感がある為、色鉛筆2色を重ねたほうがもっともらしく見える気がしたのです。


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 その一方で、紫陽花の葉と雨粒は写実性度外視で、色のバランスだけを考えてベタ塗りしました。

 

 ページ毎に拡大すると、下のようになります☟。

(左ページ☟)
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(右ページ☟)

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 花の色は房ごとに少しずつ異なるように意識して配色しました。思うに、1つの株でも1つの房でも1輪の中でもこうした微妙な色ムラがあるのが、紫陽花の魅力なのではないかと最近感じています。

 

 以上、紫陽花の塗り絵1点の完成報告をお届けしました(^^ゞ

 それでは、また。お休みなさい。

 

 

【お絵描き】静物のお絵描き 第1章【原点回帰】

 こんばんは。

 先月末のことですが、1点ぬいぐるみではない静物を写生しました。

 モデルは、因縁のトゲトゲ(笑)です☟。

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 この巨大なサザエを最後に描いてから2年近く経ちました。

 前回は白旗上げて退却してきたような出来だったので、リベンジとは言わなくても再攻略の小手調べのつもりで再挑戦です。

 

■画材と構図

 今回は色鉛筆画として制作しました。

 画材は油性色鉛筆(ポリクロモス)。

 概ね冒頭の画像の角度から描いています。

 

■輪郭のスケッチ

 輪郭を取る際に四苦八苦することを想定し、鉛筆を使うことにしました。

 鉛筆のほうが色鉛筆よりも綺麗に消えるので、描き間違えても安心ですね(笑)♪

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 ちなみにこの鉛筆は古代ギリシア展の会場で買ったもので、軸の絵柄はギリシア・アルファベットです。αやβが大文字で入っているだけなのですが、古代の石碑に使われていたのがこのカクカクした大文字ということで、見るだけでもときめくアイテム♡

「首尾よく描けるといいなぁ」

と願ってのおまじないのつもりで、鉛筆で絵や図を描く時に使っています。

 元々は観覧中メモを取る必要に迫られて買った鉛筆でしたが、いい買い物だったかもしれません♪

 

 鉛筆で気分が盛り上がったお蔭か、輪郭は集中を切らさずに取ることが出来ました。

 ぬいぐるみだと頬の輪郭などから描き始めることが多いのですが、サザエには顔がないので少し戸惑いました。

 顔がないどころか、天地も曖昧模糊としているのですから、真正の異形ですよね💦

 生き物の残骸だという先入観を取り払って見つめ直すと、

『逆向きの『の』の字にトゲを生やした形』

に似ていることに気付きました。

 そういう訳で、逆『の』の字を描くイメージで、殻の縁から描いていきます。

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 これでひとまず逆『の』が出来ました。 

 ここからトゲを1つ1つ描き足していき、外側の輪郭が取れました。

 内側も描き入れた後に輪郭線を整え、一段落です☟。

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 鉛筆を動かし始めてからここまで、大体30分程度でしょうか。

 最後に消しゴムのカスを払った後、着色に大失敗した場合に備えて何となく1枚コピーを取りました。

 

■着色

 鉛筆の輪郭線にそのまま色を着けることに抵抗があったので、今回の色塗りは、消しゴムを動かすことから始まりました。

 一部分の鉛筆の線を消した後、すかさずその辺りの色を着けるーーこういう工程の繰り返しで進めることになります。

 線を消して色鉛筆で描き直すというこの作業、開始直後は非常に気疲れしました。

「どういう順番で何色を塗っていけばいいか分からない」

という困惑も気疲れに拍車をかけたのか、2時間も経たないうちに集中力が切れました。

 進捗は、この程度☟💦💦 

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このように見込みが立たない状態では多少不安でしたが、無い袖を振れない以上は止むを得ません。

明日は明日の風が吹く🍃」

と嘯きつつ、翌日まで中断としました。

 

 翌日になると、どんな色の色鉛筆を使えばいいかは何となく思い付くようになっていました(中断している間に何かした訳でもありませんが、塗り絵を含めると時々こういう面白いことがあります)。

 右側を先に着色したのは、逆『の』の字のイメージが生きていたからかもしれません。
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殻の内側と外側を交互に塗って少しずつ色を重ねていきました。

 次第に左側にも進出します。

 殻には褶曲があり、当初はその線を丁寧に描き込むことで殻の丸みを表現する目論見でした。図鑑のように形がはっきり分かる絵を描けるかな、と。

 しかし我が家のサザエは、小さな瘤があったり紅白の斑点があったりで、褶曲が見えない箇所のほうが広いくらいでした。

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「それを写すのもまた修行か…」と気を取り直し、塗り進めること数時間。

 サザエの色鉛筆画が完成しました☟。

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■感想

 今回の制作では、対象の形を写すことに多少の手応えがありました。

 逆『の』の字の例のように、対象の姿を大雑把に捉えていけば、取っかかりがつかめるだけでなく、歪みも小さくなるメリットがあると分かり、これだけでもサザエを描いた収穫はあったと感じます。

 

 他方、色塗りについては殻の外観も内側の真珠光沢も消化不良感が残りました。

 技術不足は一目瞭然ながら、具体的にどこをどう直せばいいか分からない状態です💦

「もう少し経験値があれば、それが見えてくるかも?」

と感じるので、硬い質感と真珠光沢は、お絵描きでも塗り絵でも長期的に意識していこうと思いました。

 

 そういえば、輪郭線だけの状態のコピーが出番なしで済んで安心した反面、少々勿体ない気もします。塗り絵を嗜まれる読者様、塗り絵用の線画として配信したら塗って頂けますかね…?(•ө•)♡

 

 

 今回のお絵描きレポート"サザエ再挑戦編"は以上です。

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

 それでは、お休みなさい(^^)/

"Escape to Shakespeare's World"完成作品ギャラリー①

 こんにちは♪連投ですみません。

 こちらは"Escape to Shakespeare's World"の完成作品ギャラリー第1弾です。

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■"All's well that ends well."

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画材:油性色鉛筆。

 

 本書の最終ページですが、昨年秋、本書到着後最初に塗りました。

 

■"Something is rotten…" 

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画材:水彩色鉛筆。

 

 骸骨が描かれているのを利用して、強引にハロウィン用として着色しました。

 骨の表現に苦心したのが記憶に残っています。

 

■扉ページ ←NEW!

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画材:油性色鉛筆。

 

 6/10に着手して昨日の午前中に完成した、今年最初の作品です(もう6月なのに…💦)。扉ページなのであまり気負わず、気楽に塗り進めました。

 描かれている劇場は、シェイクスピアの時代の劇場として有名だったグローブ座なのかもしれません。

 しかし、未着色の線画だと中国の客家(ハッカ)に見えました。内側の舞台の屋根は国技館を髣髴とさせますね(笑)

 劇場の背景は三菱Uniのベージュグレー(622)で塗っています。画像だと色飛びして見えませんが、灰色の空はロンドンのイメージでした。

 

 以上3点が完成済作品の全てです。

 ご覧頂き、ありがとうございました(^^)/

【雨童】藍染めの着物

 おはようございます♪

 

 6/12午後から月初旬に肌塗りレポートをした「雨童」(『百妖行・玉人歌』)の続きを進めました。

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 この作品は肌を色辞典のみで塗ったので、色辞典縛りにしようかと思っています。

 顔と手の肌を塗った後で着物に移りましたが、ここでは下の4色を使いました。
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 基本の色は青褐(D-18)とし、やや明るくなる部分に熨斗目色(Dl-7)、更に明るくなる部分に天色(P-18)、最も暗くなる部分に濃藍(D-20)。塗り分けるのではなく、グラデーションにしたり重ねたりする方針です。

 6/2時点で下の状態になっていました☟。

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 6/4に少し進めてーー
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ここまでできていました。

 本日はその続きを塗り、着物の地の部分を終わらせました☟。

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 そう、終わったことは終わったのですが、どこかぎこちなく見えて仕方ありません💦

 実は6/4辺りから違和感が強く、昨日は細々と修正を試みながら進めました。

 庶民的な藍染めの麻地の着物として塗りたかったのですが、質感云々を考える以前に

「陰影の入り方が微妙…」

と気になってしまいまして💦

 この着物、フワッとした曲面を作っていると考えられます。そこに画面の手前側左上から最も強い光(光源:曇天の昼間の太陽)が照らしているように表したかったのですが、この辺りでかなり頭が混乱してきました。

 思うように塗るのは難しいものですね💦

 そういう訳で早々に集中力が払底してしまったので、ひとまず切り上げました。

 

 この『百妖行・玉人歌』という本で塗ってみたいページが沢山あるので、

「早く『雨童』を完成させたい!」

と、どうしてももどかしさが募ります。

 が、納得いくまでじっくり向き合いたいという気持ちも強く、当面はジリジリしつつの亀🐢進行となりそうです。

 時々進捗を報告しますので、(生)温かく見守って下さいね🙏

 

 それでは、また〜(^^)/

【雑談】ある雨の日の塗り絵。

 こんばんは〜。
 朝から雨降りの日曜日。
 今朝は7時に起きてベルモントステークスというアメリカ競馬の大レースを観ました。
 そこまでは計画通りだったものの、レース後異様な眠気に襲われて二度寝。次に目を醒ました時には午後…という、絵に描いたようなグタグタの休日となりました。
 雨の休日、よく眠れるのですよね。
 終日ゴロ寝していてもいい程快適ですが、日曜日は塗り絵も競馬もあるので寝過ごすと後から落ち込みます💦

 ーと、そういう訳で。
 今日は早々に"本筋"を諦めて何点かの"横道"に出入りしていました。
 例えば、久々の『海の楽園』☟:
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 或いは、今が盛りの紫陽花2点:
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 紫陽花の上のほうの線画は『コロリアージュ フラワー パレード』、下のほうの線画は、『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』に収載されているものです。
 後者は花がアップになっている為、多少写実寄りにしようとしたところ、徐々に拘りが深くなってきました。
 例によって画像を探すなどして思いがけず熱中してしまい、もはや「気楽に塗ります♪」と言っていられなくなってきた頃に、集中力が切れて中断という運びになりました……💦
 こんな半端な状態で中断すると、次回が危惧されます。細部への拘りが画面に表れ始めている以上、次回もこれを深めていく方向になる訳ですが、今日と同じ程度まですんなり没頭出来るでしょうか……。
 これで没入出来ない状態が続くと、塗りかけの状態が長期化するかもしれません💦💦
 今日紫陽花に心が傾いたのは明らかに雨のせいなので、次の休日の前夜にはてるてる坊主を逆さ吊りにしておこうかと思います♪

 さて、ここまで塗りかけ画像が続いたので、完成作品もご覧下さい。
 こちらは昨日塗り上げたもので、ポストカード版"Secret Garden"の1点です。

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 外出先でちまちま塗り進めていたものですが、昨日自宅で一気に仕上げてしまいました♪
 草花が生える草むらの一場面を想定しており、背景は緑系統のグラデーションにしました。草むら感が伝わっているでしょうか…?

 以上、ある雨の週末の活動報告をお届けしました。
 それでは、また〜(^^)/


今週のお題「雨の日の楽しみ方」