塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【季節の塗り絵】秋は月見。

 こんばんは〜。

 昨日・今日と連休で2日間のんびりと過ごした風雅です(^^)。

 そののんびりムードに背中を押されたか、ようやく季節の塗り絵をすることが出来ました♫

 

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画材:油性色鉛筆、ボールペン(金色)。

題名:「秋の宵」。

出典:石村 和代『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』。

 満月に桔梗・薄・女郎花・萩とベタなモチーフではありますが、"秋の月景色"を塗れて満足しています。

 今回、背景で混色を試してみました☟。

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上の塗りかけ画像のほうが分かりやすいと思いますが、藍色(Uniカラー 529番 Indigo)に明るい水色(無印色鉛筆 52番 こんぺきいろ)を重ねています。

 結果、実際の夜空より遥かに明るい熨斗目(のしめ)色になりました。ただ、景の花や御簾と異なる質感になったので、画面的にはメリハリがついたかと思います。

 御簾は、線画だと簾がかなり省略されていたのが気になり、定規で線を描き足しました。

 細い簾の線がないと小学校の体育館で見かける壁付けの梯子状の遊具のようで…^_^;。

 ポップな画風とはいえ、簾に見えないのはどうなのかな、とちらりと思いました。

 

 そういえば、石村氏の塗り絵本が来月出版されるそうですね。本書の続編的な和柄の本のようです。

 この作者の和柄は1冊塗れば大体味わい尽くせる気がするので買わないつもりなのですが、塗り絵ブームが終わっても続編が刊行されるのは心強いものだと感じます。

 

 ところで、話は変わりますが。

 今日の昼、油性色鉛筆の整頓をしました。

 風雅は長いこと三菱888色鉛筆(全36色。

いわゆる"チョウチョ缶" )を最も手近な一軍として愛用してきたのですが、ここ数ヶ月で次々に使い終わってしまい、現在は5本だけ残っている状況です。

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 そこでここ数ヶ月間、足りない色は無印色鉛筆などで補い、必要に応じて"一軍ペンケース"☟に入れて携行もしていました。

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 ところが、短くなるにつれてペンケースに入れた時の使い勝手が悪くなる為、かなり頻繁に入れ替える必要に迫られます💦。

 このスタイルが最近、気分的に落ち着かなくて軽くストレスになっていたので、方針を改めました。すなわち、

① 携行して使いたい、長めの色鉛筆をペンケースに入れる(15本程度)。

② 宅内で手軽に塗り絵をしたい時に使う色鉛筆、①で短くなった色鉛筆を空いたチョウチョ缶に入れる(36〜45本程度)。

③ ①と②の中身は重複可。

④ ①②とも必要に応じて柔軟に中身を変更する。

ーーという具合です。

 これに伴い、『三菱888色鉛筆の補充要員』と(勝手に)見なしているUniカラー100色を付属のケースから取り出しました。そして、その一部を他の頻用色鉛筆とともにチョウチョ缶に移しました☟。

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 また、缶に入らない残りのUniカラー色鉛筆は、市販の携帯用ケースに移しました。

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 Uniカラーのセット付属のケースは出し入れに手間もかかる為、この機に処分することにしました。凝った造りで好みなのですが…ケースから出し入れする時のワクワク感は十分愉しんだ気がするので、これでお別れしてもいいかなと思います。

 なお、ポリクロモスなど他のセット入りの色鉛筆はは専用ケースでの使用します。他のバラ持ちの色鉛筆も、現在使用中の収納のまま変更しません。

 これらを何日もかけてじっくり塗り進める時は、必要な色だけ取り出してプラスチックのトレーに置く予定です。

 携行用のペンケースの中身も選びました。

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 色鉛筆の他はポケット型の削り器1個とスティック型消しゴムが入ります。

 ここまで記した方針で、それなりにすっきり使っていけると期待しています。

 思わぬ不備が発覚したり頓挫したりしたらブログに書きますので、同じ悩みをお持ちの方はご注目ください(*^^*)。

 

 画材は消耗品ですし、好みや必要性も変わるものなので、時々はこういう整頓も必要なのでしょうね。

 地味な話題にまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

 それでは、良い週末を〜(^^)/

遅々として塗り絵。

 こんばんは、風雅です(^^)

 

 最近お絵描き月間(旧暦インクトーバー)で日々お絵描きに時間を割いている分、塗り絵のほうはペースダウンしています🐢。

 それでも「信長公が進めばいいか♫」と思っていたところ、とある和柄のページに関するやる気スイッチが突然入り、先週末までそちらに集中しておりました。

 塗り上がりましたので、ご覧下さい☟。

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画材:油性色鉛筆。

出典:『京のみやびな和柄』。

 背景部分を均一に塗る練習を兼ねて手を着けた線画です。

 柄や無地の布地を広げて重ねたような絵柄で、"くっきり"&"はっきり"を意識して配色した結果、構想よりも賑やかな色合いになりました〜。

 今夏アラベスク文様で配色修行(という名の色遊び)をした名残りが、このツギハギ和柄の色選びにも反映されているのかなぁ。

 

 上の和柄制作のラストスパートに根を詰めた結果、翌日は軽く燃え尽き症候群に陥りました……。

 そして微かに燃え残った情熱(??)により、塗りかけのタイル塗り絵も仕上がりました。

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画材:油性色鉛筆、サインペン、水彩毛筆、ボールペン。

出典:"Elegant Tile Designs Coloring Book."

 こちらはちょっと手堅くし過ぎて、遊びの少ない配色になってしまいました(※当社比)💦。

 反省……Ω\ζ°)チーン

 

 ちなみに、前述の作品で無難な配色をした事実が悔し過ぎた為、翌日から同じ本の別のページを塗り始めました☟。

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 今度の絵柄はアラベスク文様♡

 外出時に携行し、自宅の外で塗ります。

 宅外だとどうしても色数が少なくなりそうですが、今度こそはどこかしら冒険心を発揮しますよー(`・ω・´)ゞ。

 

 そうこう言っているうちに、世の中はめっきり冷えてきました。

 日が短くなるのが寂しくも感じられますが、晩秋の月と紅葉の美しさは格別🎑。

 残り少ない秋を堪能しながら、まったり塗り絵も続けていこうと思います。

 以上、塗り絵の近況報告でした。

 それでは、また〜(^^)/"

陰暦でインクトーバー! その3

 こんにちは〜♫

 ここのところ少し忙しかったのですが、ほそぼそとインクトーバーは続いています。

 

■旧暦10/7

 ハシビロコウの色鉛筆画を完成させました。

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 元々10月下旬に描き始め、途中になっていたものです。

 羽根の表現に難儀しました💦

 鳥は恐竜の子孫だという話、ハシビロコウの羽根や目つきを見ていると納得がいきます(笑)。

 

■旧暦10/8

 以前に観た紅型展の図録を参照して、紅型の文様デザインの一部を油性色鉛筆で描き起こしてみました。

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 檜扇と団扇に桜を絡めた文様です。

 

■旧暦10/9

 この日も別の紅型衣裳の桜文様を描き起こしました。

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画材:油性色鉛筆。 

 青い桜にギョッとするかもしれませんが、風雅が勝手に好きな色を塗ったのではなくて、現物の桜文様に青く染め出されているものがあるのです。

 

■旧暦10/10

 この日もまた別の紅型衣裳の資料写真を見て、銀杏の葉の文様を描きました。

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画材:油性色鉛筆。

 

■旧暦10/11

 色鉛筆で珊瑚の小枝を描きました。

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 画像だと色飛びしていますが、紙の地色はクリーム色です。白い色鉛筆がハイライトとして使いやすかったです。

 

■旧暦10/12

 資料を見ながら、万年筆で貴婦人を描きました。

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 目鼻が内側に寄って少しバランスが悪くなりましたね💦

 少女漫画風のイラストは、最後に描いてから幾星霜…(少なくとも10年以上前)☆彡

 縦ロールの髪型は今回が人生初です。

 振り返る構図は資料に倣ったものですが、もう少し背中のシルエットを綺麗に描けないと貴婦人らしく見えないかも。

 線画として描き上がった後で、塗り絵として着色してみました。

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 この"自給自足塗り絵"、曖昧な線が多くて塗りにくかったです^_^;。

 線画としての完成度がないと、楽しめる塗り絵にはならないのだと実感しました。

 

■旧暦10/13

 色鉛筆で折り鶴☟をスケッチしました。

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画材:油性色鉛筆。

 『折った紙を描くとどんな線が出てくるのか』が主たる関心だったもので、ほぼ輪郭を描いただけで満足してしまいました💦

 ちなみに、紙は薄い山吹色をしています。

 深慮遠謀などはなく、スケッチ対象の折り鶴を黄色い本の上に置いていた為、何となく黄色い紙を使ってみたくなっただけ…。

 今度は別の角度からも描いてみたいです。

 

■旧暦10/14

 正倉院宝物の『螺鈿紫檀五絃琵琶』の写真を参照し、捍撥(「かんばち」。撥を受ける部分)に螺鈿で表された熱帯樹を描き起こしました。

 

 初めに油性色鉛筆(アーテレーズカラーの「スカイグレー」)で下描きした後、輪郭にペンを入れました☟。

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 次に、螺鈿細工らしい色ということで、顔彩のオーロラカラーやパールカラーでモチーフを着色します☟。

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 最後に、継ぎ目の境界線や毛彫りの線を描き込み、完成しました☟。

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 この熱帯樹は左右対称ではないものの、バランスの取れた形をしているのだと、描き起こしてみて実感できました。

 顔彩の使用色は下の画像の通りです:

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 現在までの旧暦インクトーバーの成果は以上です。

 来週も頑張ります。

 ご覧頂き、ありがとうございました♫

 それでは、また〜(^^)/

 

【道具】色鉛筆削り、私の定番。

 こんばんは〜♫。
 はてなブログ「私の定番グッズ」というお題があったので、色鉛筆での塗り絵&お絵描きに使っている鉛筆削りのツールに焦点を当ててみようと思います。

 塗り絵を始めた頃は、トンボのミニ缶セット(12色)に附属のポケット型の削り器を使っていました。
 当然ながら数ヶ月で削れなくなってきたので、そこから削り器の遍歴が始まりました。
 現在は5種類の削り器を主に使っています☟。

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 何故こうも種類が増えたかと言えば、持っている色鉛筆の種類が増えたからに他なりません^_^;。
 "これ1台で何でも無理なく削れる究極の削り器"は、少なくとも風雅が使う限りでは存在しないようです。
 どんな使い分けをしているか、順にご紹介します。
 
①「Angel-5 Premium」
 カール事務器から発売されている、手動の削り器です(上の画像では左奥の群青色)。
 ポリクロモスやUniカラーなど、硬めの色鉛筆や鉛筆を自宅で削る際に使っています。

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 削ると結構な急角度💦
 細かい所を塗っていても削る頻度が抑えられるのと、削った後で変な折れ方をすることが殆どないので気にいっています。

②「手動式鉛筆削り(小)」
 無印良品から発売されている手動式の削り器です(冒頭の画像だと右奥の白色)。
 軟らかめの色鉛筆、すなわちアーチストカラーやプリズマカラーを削りやすいと教えて頂き、つい最近自宅用に買いました。

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「プリズマカラーをこの角度で削って大丈夫なの⁉」
とドキドキしますが、慎重に使用する限り、削った後に変な折れ方をする事故はまだ起きていません。
 この削り器は、芯が軟らかい場合を想定した設計になっています。軟らかい芯の場合の削り方が説明書に出ているので、最初から安心して使えました。
 サイズに大小2種類があります。
 手持ちの小さいほうは、削る時の力をうまく加減できないと器体が動いてしまう事がある為、買い換える時は大きいほうにしてみようと思っています。


 以下はポケット型の手動削り器になります。

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左から「トガール」、「DesArt プロシャープナー」、「Uni色鉛筆削り」です。

③「トガール」
 削る角度を調節できることで有名な削り器です。世の塗り絵師に多大な支持を得ているという話も聞きます(笑)。
 その真偽はともかく、削れる角度が調節可能とは、画期的な発明だと素直に思います。芯の硬軟や用途に応じて使用者が目盛りで調節できるので、汎用性は高いと言えるでしょう。
 高機能、かつ、①②のような卓上型に比べて省スペースで、親しみやすい形も魅力的です。
 ただ、ポケット型の宿命で刃が長持ちしない為、「トガール」を主力で使っていた時は3ヶ月位で買い換えていました。
 他のポケット型に比べると少し値が張ることもあり、どうしても
コスパ悪ーい(・ัω・ั)」
と感じてしまうのが、風雅にとっては大きな減点材料…💦
 そういう訳で、現在は、トガールで削れる角度にしたい時だけ使う存在になっています。

④「DesArt プロシャープナー」
 ベステック社から発売されている色鉛筆用のポケット型削り器です。
 刃と丸い穴が付いているだけの小型削り器の中では、本品が一番気にいっています。
 削った後に変な折れ方をしないのと、ぎりぎり煩わしくない頻度で丸くなるのが、好みに合っているのだと思います。

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 外出時も大体これを持っていきます。
 難点は、ポケット型ゆえの寿命の短さと近隣の文房具屋では手に入らないところでしょうか。都心の画材屋に行った時に2〜3個まとめ買いしています。

⑤「Uni色鉛筆削り」
 三菱から発売されている色鉛筆用のポケット型削り器です。

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 とりあえず削った後に変な折れ方をしない点だけを求めるなら、こちらも及第点(※あくまで風雅の私見です)。
 画材屋のほか、中規模程度の文房具屋でもよく見かけ、手に入りやすいのも便利です。
 ただ、削れる角度が浅いので、頻繁に手を止める必要が出てくるのが難点でしょうか。
 また、刃が劣化しやすいのはポケット型の宿命としても、その時に削った部分が綺麗な円錐や六角錐にならないのが個人的に気になります。買い換えのサインとしては分かりやすいですけれども💦。


 以上、色鉛筆削り器の定番アイテムについて記してきました。
 なお、選んだ基準は、塗り絵やお絵描きに色鉛筆を使っている方々のクチコミがメインです。ブログを読んだりSNSで見聞きしたりすれば、それなりに情報は集まるもので、趣味を深めるにはいい時代になったものだと思います。
 ①②③はそうしたクチコミ情報の取捨選択によって入手しました。
 ④は画材屋で見て好感を抱いたものでした。
 ⑤はメーカーへの信用でしょうか。近隣の文房具屋で見かけた時
「色鉛筆メーカーの作っている削り器なら間違いはないでしょ、きっと」
と考えたのです。

 塗り絵やお絵描きの道具で何に拘るかは人それぞれですが、ストレスなく描いたり塗ったりできると楽しい時間になるので、拘る意味は十分ある、と個人的には思っています。
 『削り器は刃物の1種』と考えると、相性や当たり外れがあるのも割り切れますし。
 この記事も、読者様の参考になったら嬉しいです。

 最後に、近作を1点ご覧に入れて、本稿の結びにしたいと思います。
 本日もお読み頂き、ありがとうございました(^^)/

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出典:"Sirenes".
画材:油性色鉛筆。


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文化の日の連休も塗り絵。

 こんばんは♫

 11月になって最初の週末、インクトーバーの傍ら、塗り絵もしていました。

 

 まず、新しい大物に着手しました。

 今度の攻略対象は彼氏の推薦により、なんと長野 剛『大人の塗り絵 戦国武将編』の「織田信長」となりました。

 戦国どころか日本史を代表する、説明不要のスーパースター織田信長……!!

 一昼夜じっくり眺めた後、背景を塗り始めました。

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 お手本の原画が赤・黒・金色を基調として完璧な配色になっているのを承知で、敢えて青系の色で塗りました。

 青色ベースでどこまでうまくいくか分かりませんが、楽しみつつじっくり塗っていこうと思います。

 

 また、織田信長の構想を考えたりスポーツ中継を観たりしながら、"横道"の塗り絵も進めました。

 完成作品は4点あります。

①「鼓(つづみ)」
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出典:『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』。

画材:油性色鉛筆。

 背景をグラデーションにしたかったのですが、力加減を誤って惨憺たる背景になりました💦💦

 鼓という楽器のモチーフを興味深く感じていただけに、この失敗は悔しかったですorz.

 

②「花立涌」

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出典:『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』。

画材:油性色鉛筆。

 こちらはベタ塗りで仕上げました。

 正直に言って、あまり面白味のない線画だと思いますが、そういうページは気負わずに塗れるのが利点だと実感します。

 

③「東洋の花窓」

 マンダラも1点塗り上がりました。

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出典:『心を整える、花々のマンダラぬりえ』。

画材:油性色鉛筆、サインペン。

 "東洋"という題名中の一語から、高温多雨な東南アジアのどこかの街に咲く花をイメージして塗りました。

 葉が生い茂って折り重なって見えるよう、数種類の緑色を使っています。

 

④「おしまいおしまい」

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出典:『ふしぎの国の旅 ぬりえBOOK』。

画材:油性色鉛筆。

 買ってから半年以上、1ページも仕上げていなかった本です💦。

 物語の最後のページが最初に塗り上がりました。

「陰影とは…?」

と考え込んでいた時期に始めたせいか、塗っていても何となく手が止まってしまって停滞していました。

 不思議なことに、そういう焦げつきかけた線画でも唐突に「塗れる…!」と思う日が訪れる場合があります。本作品はまさにそういった例でした。

 ちなみに、陰影の件は今もよく分かっていません……^_^;。

 ただ、『2次元上の具象表現(要するに絵画やイラストの類)において、陰影は必ずしも本質的な要素とは言えない』と考えるようになってから、あまり悩まなくなりました。

 今はまだ上手く文章に出来ないので、別の機会に掘り下げて考えたいと思っています(分かりにくくてすみません💦)。

 

 ともかくそういう訳で(脱線もしかけましたが)、11月はなかなかいいスタートを切れた気がしています。

 下旬まで充実した塗り絵ライフが続くように頑張ります(^^ゞ

 

 それでは、また〜(^^)/

陰暦でインクトーバー! その2

 こんばんは〜♫

 11月に入りましたが、風雅の旧暦インクトーバーは続いています。

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 今年は『とにかく色々描いてみる』ことをスローガンにしており、初日は鉛筆で女性☟を描きました。

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 本稿では、2日目から昨夜までの間に描いたものをご覧に入れたいと思います。

 

■旧暦10/2

 ローマ時代のタイルモザイク画(絵葉書)を見ながら、人物の部分を色鉛筆で描き起こしてみました。

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 このモザイク画には以前から

「この人の手足はどうなっているのか?」

という疑問があったので、ポーズを描き起こしてみたのです。

 人物の輪郭を三菱アーテレーズカラーの「バーントシェナ」で、衣服の輪郭をアーテレーズカラーの「キューピッドピンク」で描きました。

 つまり、画面の女性は一応服を着ている訳です(←強調)。とはいえ非常に扇情的で、描く時は少し恥ずかしく感じました…:|(°ー°〃)

 出来については、水瓶を画面に収めきれなかったことを除けば、所期の目的を達成できたと思います。完成後に見た彼氏は

ジョジョ立ちだ!」

と笑っていました。

 なお、こんな片足立ちの複雑なポーズで水を注ぐ必然性がさっぱり分かりませんが、もしかしたら宗教的な儀式の一場面なのかもしれません。

 

■旧暦10/3

 化粧品の入ったチューブを写生しました。

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画材:油性色鉛筆。

 チューブの形状をした物を描くのが初めてで、まあまあ面白かったです。

 また、文字を絵の一部として描こうとすると意外と苦戦することが分かりました。

 

■旧暦10/4(未完)

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画材:水性ペン。

 イヤリングの輪郭だけを描いたものの、完成させる前に日付が変わってしまい、ここで断念しました。

 ハロウィン用の塗り絵を仕上げた後のことで、両立は難しかったようです💦

 

■旧暦10/5

 この日もイヤリングを描きましたが、画材は色鉛筆を使っています。

 ネットで検索して出てきた、フラメンコダンサー用のイヤリング2〜3個からデザインの気にいった部分だけ取り入れました。

 

 最初にアーテレーズカラーの「スカイグレー」で下描きをしました。

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 次に下描きの線を消して少しずつ色鉛筆の線に置き換えていきます☟。

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 置き換えた線の中は着色していきます☟。

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 ここまでの過程が終わると、下のようになっています☟。

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 上側のチャームに石の土台となる部分を描き加え、完成となりました☟。

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■旧暦10/6

 万年筆インクの瓶を色鉛筆でスケッチしました。

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 この作品の下描きもアーテレーズカラーの「スカイグレー」です(消せる色鉛筆アーテレーズカラーの有用性が、ここ数日間で実感できました!)。

 現物は風雅の机の上にあるものです。

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 インク瓶は、塗り絵本やシールなどでお洒落なアイテムであるかのように描かれているのをしばしば見かけますが、自分で描くと普通の文房具にしか見えません…^_^;。

 魅せる"演出"が大事なのかもしれない、と感じました。

 

 以上、昨夜までのインクトーバーを並べてみました。

 お付きあい頂き、ありがとうございました♫

 それでは、また〜(^^)/

フランス見聞録 その5〜9/17 ルーアン日帰り旅編〜

 こんばんは〜、風雅です(^^)/

 フランス見聞録の続き:ルーアン見学編をお届けします。

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■9/17

 ロワール地方からパリに戻った翌日、つまり9/17は、ノルマンディー地方の玄関口であるルーアンに日帰り旅行しました。

 パリのサン・ラザール駅からルーアンまで、鉄道の旅となります。

 サン・ラザール駅は外観も内部も美しい建物で、印象派の絵画にも描かれたことがある為、名前を聞くだけでときめく駅でした。

 もちろん、内側は現代仕様になっていますが、始発駅独特の開放感があって心地よい空間です。

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…もっとも、列車が着けば乗降客に溢れかえり、さほど広くないホームは気疲れする程混み合いますが^_^;。

 

 ルーアンは、ノルマンディー地方に向かう特急列車の、最初の停車駅でした。

 ルーアンの駅舎も大きくて瀟洒です☟。

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 しかし、街の規模はパリよりもずっと小ぢんまりしています。閑静な街並みを横目に、主だった観光エリアまでのんびり歩きました。

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 旅行の計画中に

ルーアンに行きたい」

と言ったのは妹でした。印象派の巨匠:モネの描いた大聖堂が観たいというのです。

 ならば、とまずは大聖堂に向かいます。

 メインストリートから大聖堂に至る石畳の通りに入ると、途中に大時計が見えました。

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 団体様や車両とすれ違いつつ、くぐり抜けながら見学します。

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 こういう豪華な時計が作れたということは、往時のルーアンはそれなりに繁栄していたのだろうな、と感じました。

 

 大時計を通り過ぎると、すぐにルーアン大聖堂の尖塔が見えてくるので、その方角に向かって歩いていきます。

 大聖堂に近づくにつれ、期待感で胸が高鳴ってきました。

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 入り口前は広場になっており、人の往来に気を付けながら、細部を観察します。装飾が物凄く細かいのですが、オペラグラスで覗くと首がない人物像も時々見つかりました。

 ルーアン大聖堂に代表されるゴシック建築というものは、一種、極端な進化を遂げた石造建築なのかと思います。

 手入れは容易ではなさそうですよね^^;

 

 大聖堂の周辺にいる間に空が曇ってきました。風も強く感じられたので、内部を見学する前に近くのカフェで休憩しました。

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 温かい飲み物とマフィンを頂きます。

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 家族が市内の散策案を話し合っているのを聞きつつ、お絵描きをしました☟。

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画材:油性色鉛筆。

 当地ルーアンの大聖堂です。

 自分で撮った画像を見ながら描きました。

 全く思うように描けなかったにも関わらず、とてもウキウキしました。これは確実に"聖地巡礼"効果でしょうね〜^^;。

 

 体が温まったところで、大聖堂の内部を見学しに行きました。

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 聖堂内は高い所から自然光が入ってくる造りになっていますが、全体的に暗く、その分ステントグラスが綺麗に見えます。

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 維持管理が大変そうなので、人生初の献灯もしてきました。

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 私が聖堂内の荘厳な雰囲気や建築にポーっとのぼせつつ、ゆっくり奥までたどり着いた頃、とっくに見学を終えて待ちきれなくなった妹に"捕獲"され、見学は終わってしまいました…(ToT)

 

 大聖堂を出た後は、名建築と名高いサンマクルー教会に向かいました。

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 この教会前に数軒レストランがあり、そのうちのイタリアレストランで昼食にしました(フランスまで来てイタリア料理…💦)。

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 父母が歩き疲れたと言うので、ここからは後ほど駅で待ち合わせることにし、食後は妹と2人で街歩きを続けました。

 尖塔を見かけて行ってみたら、壮麗な教会に行き着いたり…
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ジャンヌ・ダルクが火刑に処された広場を見たり…
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ーと、狭い旧市街を歩いて散策しました。

 観光地ですがのんびりした雰囲気の街で、街歩きはしやすかったです。

 

 帰りの電車はほぼ定刻に来て、あとは終点パリのサン・ラザール駅まで再び鉄道の旅となりました。

 夕食は毎度恒例、スーパーでの買い出しで済ませました。

 

 9/17の記録は以上です。

 翌9/18は、パリ近郊のイル・ド・フランスを観に行くのですが、それは次回とさせて下さい。

 それでは、また(^^)/

【季節の塗り絵】船で塗るハロウィン

 Trick or treat‼

 こんばんは♡風雅です。

 今夜はハロウィンということで…ギリギリながら塗り上がりました♫

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『世界一周なぞり描き〜歴史を楽しむ旅〜』より、幸運なるレイフのバイキング船です。

 ただ、今回は船の帆をハロウィンカラーにしてみたかったので、史実は調べずに塗ってしまいました。

 船首の竜も点目で可愛らしげなせいか、遠洋航海の船というよりも魔改造したゴンドラのような…(*´σー`)エヘヘ

 ちなみに、コウモリ2匹は、元の線画では鳥でした。演出の都合上、油性ペンを使ってかなり強引にコウモリに改変しています。

 制作中、水彩色鉛筆のプリズマロが塗りにくくて難航しましたが、今日になって油性色鉛筆、油性ペン、背景のアイシャドウも使ってみたところ、どうにか完成しました。

 あまり端正に塗れなかったのが残念💦

 しかし祝祭用ですから、

「終わりよければすべて良し(๑•̀ㅂ•́)و✧」

で喜んでおこうと思います。

 

 以上、ハロウィン塗り絵(本命)完成のご報告でした〜。

 どうか楽しいハロウィンの一夜をお過ごし下さい♫

 それでは、また〜(^^)/

陰暦でインクトーバー! その1

 こんばんは、風雅です(^^)

 唐突ながら、今日から30日間、インクトーバーを実施することにしました。

 

 『インクトーバー』とは、10月の1ヶ月間、画力向上を期して毎日何かしらの絵を描き、SNSなどに発表するという趣旨の活動のことです。

 元々はインクを使ってアナログで絵を描くという縛りルールがあったとも聞きますが、現在ではどんな画材や形式でもOKの、自発的で緩やかな活動となっているようです。

 この運動のことを、風雅は今年の10月初旬になって知りました。

「自分もしたい!」

と思う一方で、途中から慌てて参加するのも躊躇われた為、陰暦10月で実施することにしました♫

 お題はその時描きたいもの、画材もその時使いたいものと、お絵描き修行になるならば何でも良しとしています。

 

 という訳で、陰暦10月1日である今日、早速1枚スケッチをしました。

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画材:鉛筆。

 空いた電車に乗っている間、すぐ近くに吊り下がっていた広告の写真の人物を描いたものです。

 モデルの名前が分からないのですが、ハワイでバカンス中という風情の、綺麗な女性でした。

 消しゴムがすぐ取り出せなかった為、違和感のあるところも消さず、別の描線を足して修正していきました。

 乗り換え駅に着く前に大方出来上がったので、これを初日分の成果としておきたいと思います。

 

 と、このような具合で1ヶ月間、習作を描き続ける予定です。

 毎日コツコツ努力するのが苦手な為、どこまで順調にいくかは分かりません💧。

 ただ、緩やかでも続けることに意義がありそうなので、出来る範囲で頑張っていきます。

 暫く地味な習作の投稿が増えるかもしれませんが、よろしくお願いします。

 

 ちなみに、今日電車で出かけた先は、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでした。

 現在、リヒテンシュタイン侯爵家の収集品を紹介する企画展が開催されています☟。

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 誰もが知るような超一級品が出陳されている訳ではありませんが、嫌味のない傑作が並んでいて楽しく観て来られました。

 西洋の絵画が好きな方は楽しめる展覧会かと思います。

 

 遠出した為、帰宅後はあまり塗り絵が進みませんでした。

 しかし、"Elegant Tile Designs Coloring Book"から、先日の記事で紹介したページが未明に完成しているので、ご覧下さい☟。

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 額縁のような画面構成で、今までにあまり遭遇しない構図が面白かったです。

 

 以上、まとまりませんが、インクトーバー開始のご報告でした。

 それでは、お休みなさい(^^)/ 

【雑談】芸術の秋+α

 こんばんは。
 先週末は上野へ、昨日は新宿へと珍しく外出続きの風雅です(^^)

 昨日新宿に行った最大の目的は、運動不足解消の為に歩くことでした。単に散歩してもすぐ飽きるので、企画展に行くことで、駅からの往復と館内の見学で体を動かそうと思ったのです。
 文化学園服飾博物館☟にて、『能装束と歌舞伎衣裳展』という企画展を観てきました。

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 大きなほうの展示室1に松竹所有の歌舞伎衣裳やその資料が、その3/2程度の広さの展示室2に所蔵品の能装束が展示されており、メインは歌舞伎衣裳という印象でした。
 非常に見応えがある企画展です。
 うまく言えませんが、伝統芸能の衣裳は、"和の色彩感覚"を学び取るには優れた教材だと感じました。
 というのも、こうした衣裳の多くは染めたり織ったりして表した文様の上に、刺繍したり縫い付けたりして更に模様やモチーフが表されています。
 これを洋服に置き換えると、チェックや花柄の生地の上に刺繍やアップリケを大々的に施すようなものでしょうか。これを小粋に仕立てることの難しさを思えば、能装束や歌舞伎衣裳とは、研ぎ澄まされた色彩感覚の結実だろうと想像されます。
 これを観たからといって劇的に色彩感覚が磨かれる訳ではないものの、意識して観続けることで少しずつ馴染んでくるのではないか、と感じました。
 もっと即物的な観点では、友禅柄のような複雑な和柄塗り絵で配色に行き詰まった時に、大いに参考になりそうなので、覚えておこうと思います(笑)。

 展覧会を観た後、30分程歩いて画材屋の世界堂本店に寄ってきました。
 お絵描き用のペンと紙を見たかったのですが、いざその売り場に行ってみると種類が豊富すぎて何が何やら…💦💦
 結局、フィキサチーフとバラ売りの紙を数種類、それに細々としたアイテムを買って引き上げて来ました(立ち寄るだけでも楽しいので、それなりに満足しています)。

 そんな訳で、昨日はほとんど塗り絵を進められずに終わりました。
 今日もあまりはかばかしくなかったのですが、ようやくハロウィン塗り絵が1点完成しました☟。

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画材:油性色鉛筆、油性ペン、水彩毛筆。
 ……えー、こちらは近所のスーパー三和で配布されている無料の塗り絵です(^o^;。
 明らかにお子様向け…💦💦
 勢いで一気に制作したまではよかったものの、終わった瞬間に我に返って
「何やっているのかしら、ワタシ」
と脱力しました。
 世の塗り絵師には、子供向けの塗り絵でも楽しんで制作している方が数多くいらっしゃいますが、ワタクシは全くその適性がなかったようです。
 楽しくなかったと言えば嘘になるものの、子供用プールで羽目を外してしまった後のような気まずさに襲われますので、心穏やかでいられません…💦
「今後はお子様向けの塗り絵には関わらないでおこう」
と、今日の体験で決意しました。

 以上、ある秋の週末の話でした。
 今日もお付き合い頂き、ありがとうございました♫
 それでは、また〜(^^)/"