塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

『コロリアージュ フラワー パレード』完成作品ギャラリー②

 こんばんは♪

『コロリアージュ フラワー パレード』の完成作品ギャラリー第2弾をお届けします。

 

■パラソルを差す令嬢

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画材:油性色鉛筆。

 ドレスの形状やパラソル等の持ち物から、ロココの時代を思わせる令嬢の姿ですね。

「令嬢がパラソルを差すならば、日中の庭園かな?」

と想像を膨らませ、デイ・ドレスのつもりでパステル系を着せています。

 フリルとレース満載のコッテリ系ドレスは迂闊に色数を増やすと野暮になりそうなので、つい多色使いしたくなるのを堪えてこの程度に抑えました。

 ギリギリ“elegant”と呼べる範囲に留まれていますでしょうか…💦💦

 本作品の背景は、例によってアイディアの迷路を彷徨った結果、金色2色の市松模様になりました。

 実は制作中に『ロマンチック・ロシア展』なる近代絵画の展覧会に行ったもので、この令嬢を絵画的な風景の中に立たせてあげたくなったのです。

そこで、絵画展の図録を2〜3冊漁ったものの、適当なお手本が見つからず……(T_T)

 “写実ふう”の縛りを外して、金箔図屏風のような背景にしてみることにしました。レオナール・フジタという画家が、肖像画の背景で“金箔図屏風”仕立てをしているのを観たことがあって、以前から真似してみたいと思っていたのです。

 ほぼ勢いだけで塗った為か粗さが目立ちますが、制作中は本当に楽しかったです。どんな印象になるのか想像がつかず、ワクワク感に胸が躍りました(≧▽≦)

 そんな経緯があり、本作はお気に入りの1点となっています♪

 

■銀河🌌 ←NEW!
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画材:油性色鉛筆。

「このページ、塗るところ無くない?」

というのが率直な第一印象。与しやすし、と見て気ままに塗りました。

 そういう訳で、星の色はバラバラです。

 薔薇の花は青系ベースで、花びらのめくれた部分などに虹色鉛筆やピンク色を使いました。

 ところで、このページは

「何故宇宙空間にこんな巨大な薔薇が?」

と疑問が浮かぶのですが……突っ込んではいけないポイントですよね、きっと💦

 

■蜘蛛の巣🕸️ ←NEW!
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画材:サインペン。

 蜘蛛の巣の美しさが伝わる構図で、しかも蜘蛛が不在なので、ノリノリで塗りました。

 デザインとしての美しさを強調したくて、敢えて赤い糸にしています。

 実は、完成したあとで

「画面の中に花魁の黒いシルエットを描き入れたら、『愛ゆえの破滅……!!』みたいな象徴的な作品になっていたかなぁ〜」

と妄想が広がり、少々悔しく思いました。

 蜘蛛の巣に遊女のイメージなんてベタもいいところと分かっていても、一度は形にしてみたいと感じてしまう(笑)

 

■花火の城🏰

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画材:油性色鉛筆、水彩毛筆。

 前回記事でご覧に入れた作品です。

 城は、花火の閃光を浴びて闇の中に浮かび上がるイメージだったので、夜では不自然なほど明るい色合いになっていますが、どうか目を瞑って下さい^_^;

 前にも書いた通り、とりわけ気合いが入ったのは、城🏰の着彩です。

「この茶色の建物は後世の増築部分〜♪」

「青い窓の部屋ではこっそりTVを観ている」

などと想像しながら各部分を塗りました。

(城🏰拡大画像↓)

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 風雅は、テーマパークの端整なお城より、実際に人が住んだり攻防を繰り広げたりした城塞が好きです。折角お城の線画に遭遇したので、ディテールで好みの城に近づけてみました(*^^*)

 

■蝶々御一行様🦋 ←NEW!f:id:white_fuga:20190224212752j:image

画材:油性色鉛筆。

 昨日塗り上がったばかりの新作です♪

 "色縛り"を一度試してみたかったのでご覧のような色合いになった訳ですが、

「緑色から始めるあたりが"ミドラー"たる所以かな」

と自分でも思います^_^;

 余談ですが、全体的に緑色をした蝶々は、いそうでいないものですね。

 配色の参考に『日本のチョウ』というポケット版の図鑑を参照したところ、意外と緑色のチョウは少ないと知りました。

「緑色だと保護色でいいのでは?」

と思ったのですが、蝶々の生存戦略では目立つほうが異性に見つかりやすくて合理的なのでしょうかね?

 

 今回のギャラリーは、つらつらコメントなど加えて紹介して参りました。少しでもお楽しみ頂けていれば嬉しく思います。

 ご覧頂き、ありがとうございました(^^♪