こんばんはー(^o^)
今回は制作途中の作品:「菌人」(『百妖行・玉人歌』所収)☟についてーー
制作したところまでまとめてみたいと思います。
■画材
現在のところ、油性色鉛筆のみ使用しています。
■背景部分の下塗り
開始直後に背景の下塗りをしました。
4/11の記事で制作開始直後の画像(下に再録☟)を載せた時は、背景の下塗りが終わっていない状態でした。
この背景の色は『キノコ→山林→草木→緑』という大雑把な連想で決めました。
「とりあえず薄い緑色を塗っておけば、山の中の風景のように仕立てやすくなるだろう」
というどんぶり勘定での配色です。
中心部分をポリクロモスの170番:May Green で、残りの部分を同じく168番:Earth Green Yellowishで塗りました。
■線画の解釈と構想
線画を見た段階で少なくとも
『"菌人"が顕現し、画面手前の人物(恐らく女性)がそれを手の中に受け止めるか捕獲しようと手を伸ばしている』
とは言えるかと思います。
隣ページに主題に関わる古典の一節が引用されているものの、白文で正確に読み下せない為"菌人"の何たるかはよく分かりません💦💦
しかしキノコの妖精ないし化身と見ておけばまず間違いはないかと思います。つまり、線画に描かれているのは"美少女化されたキノコ🍄"という訳です。
こうして卑近な解釈を施した後、着色に際して独断と好みで構想を詰めました:
①右はハツタケの妖精。
イメージカラー=青緑、薄茶色
②左はムラサキシメジの妖精。
イメージカラー=紫色
③画面手前の両腕は女性のもの
④菌人と女性の遭遇場所は山林
⑤線画の焦点は菌人に絞られている
⑥よって背景は具体化されない。
ぼんやりと緑の色彩だけ示されるのが適当
なお、風雅は高確率で左右の区別を間違える為、以下では右の菌人を「ハツミ」、左の菌人を「ユカリ」、画面手前の人物を「お姉さん」と呼び慣らわすことをお許し下さい。
■ここまでの人物制作途中画像
前章の構想は、背景の下塗りをしている間に固まりました。
という訳で、構想を反映しやすい部分から着色しています。具体的に言えばユカリの髪とお姉さんの指から塗り始めました。
ユカリの髪はポリクロモスの146番:Sky Blueを下地とし、138番:Violet, 160番:Manganese Violet といった紫色で陰を付けます。
お姉さんの指は、TOMBOW社の無銘の「うすだいだいいろ」で塗りました。手元の色鉛筆は無銘のミニ缶12色セットに入っていたもので、学童用かと思われます。
続けてハツミの髪も塗りました。
ハツミの髪もポリクロモスの146番:Sky Blueを下地に塗っています。ハツタケは、炊き込みご飯にするとほぼ青緑色になる衝撃的な見かけのキノコなので、その色に近いポリクロモス156番を陰の部分に重ねました。
この美しい青緑色をもう少し塗りたくなり、ハツミの着物の裾にも使いました。裾より上は146番と140番:Light Ultramarineで塗っています。
ハツミの頭のキノコは、前述の青緑色に加えて色辞典の子鹿色(LG-1)も載せて斑にしました(ハツタケが山林に生えている時はこういう薄茶色をしているそうです💦)☟。
お姉さんの指もうすだいだい色を重ねていき、少しずつ濃くなってきました。
また、菌人の顔は、異形のものらしくバッチリメイクになります♡
ただ、こうした各部はまだまだ塗り込む余地を残しています。
今回は紙もテーマも馴染みが薄い為、バランスを見ながら慎重に加筆していくつもりです。
■背景塗り替え
ところで、前章の作業の途中にいきなり
「背景が暗い印象でパッとしないなぁ😥」
と、猛烈にやり直したくなりました^_^;
山の緑のイメージで背景から塗った2色は、明るめながら彩度が低く、落ち着いた印象を醸す色です。
ところが、これが菌人の鮮やかな色合いと合わず、画面にちぐはぐな印象が生じたようでした。
「背景をもう少し明るくしよう!」
と決め、下塗りを消しゴムで薄くしてからプリズマカラー920番を塗り加えます。人物の輪郭付近は黄緑色にしました☟。
幸いなことに、この処置で背景の陰気な印象は少し払拭されたように感じました。
出来ることなら背景の外側のほうは濃い色にしたいと考えており、この後も更に塗り重ねしていくつもりです。
このように、何もかも中途半端な状態ですが、本日までの進捗報告は以上です。
風邪引いて中断したり背景を塗り直したりと、「菌人」は序盤からハプニング続き。キノコに油断は禁物ということでしょうか^^;
ともかく、この制作話は「その2」に続きます。
どうぞまたお付き合い下さい。
それでは、今日のところはこの辺りで(^^)/