塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【画材】Uniカラーでクレマチス。【試し塗り】

 こんばんは〜♪

 今回の話題は、先月入手したUniカラーの試し塗りのことです。

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 昨日の夕方から今朝未明にかけて、三村美雪『花のぬりえ帖 樹に咲く花』所収の「クレマチス」のページ☟で試し塗りをしました。

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 花と葉で1ダース前後の色を使えたらいいかな、というプチ試し塗りです♪線画の画風を尊重し、着色も写実を意識することにしました。

 この本には彩色見本があるのですが、先だって「藤」のページを塗り始めた直後に

「小まめにお手本を見て真似るのは、何か違うなー…💦」

と感じたので『行き詰まるまで見ない』と方針を立て、代わりにクレマチスの画像を検索して参照しました。

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 ちなみに携帯電話📱にも以前撮った画像が残っていて、よく見たらクレマチスでした。時々こういうこともあります。

 

 このような"なんちゃって写実主義"で動植物の塗り絵をする場合、風雅は最初に時間をかけて数点の画像を見ます。ついでにウィキペディアの該当項目も斜め読みします。

 こうして頭の中に少しモチーフに関するイメージが出来たところで、一旦画像から目を離し、今度は線画をジーっと見つめます(傍から見るとちょっと不気味な様子かも💦)。

 こうすると、脳内のイメージで塗れそうな箇所が見つかるので、そこから塗り始めます。

 作業中、イメージが曖昧か表現の仕方が分からないと、自然と手が止まります。

 前者の場合は再度参考画像を見つめ、特に曖昧な部分のイメージを重点的に補完します。

 一方、後者の場合には彩色見本を開いたり、色鉛筆画の技法書を読み返したりします。

 暫くそうして「あ、いけそう♪」と思えたら線画に向かう…という訳です。

 

 今回の、クレマチスの線画では先に葉っぱを着色しました。

 イメージが出来た時点でUniカラーの箱から使えそうな緑系統の色鉛筆をごっそり取り出し、作業スペースの隣に並べて制作開始です。

 結果的に下の7本の緑色を使いました。

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『Uniカラーに目と腕を慣らす』、『集中力が途切れないように作業する』という目的を最優先にした為、どこに何番の色鉛筆を使ったか、記録するのを諦めました。

 実は先日別の線画(『幸せのラプソディー』の蝶々乱舞のページ☟)で試し塗りをした時に、色鉛筆を替える度に軸を摘んで色名を確認してみたところ、15分で飽き始め、30分で続けられなくなるという手痛い失敗があったのです💦

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 単に飽きるというよりもイライラしてきてしまったので脳内反省会をした結果、

「目と腕と頭を同時に慣らそうとしたのが原因ではないか?」

と有力な仮説が浮上しました。そして、

「その3つのうちでは、目と腕の慣れこそが肝要なのではないか」

とも。

 幸いUniカラーは芯の色で側面全体が軸装されている為、"目"が慣れれば色名の区別がつかなくても脳内イメージとのすり合わせはスムーズに出来ると見込まれます。

 この反省を踏まえて今回は色名未確認で進めた結果、案の定、心安らかに制作を進めることが出来ました。

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 夕食その他の中断を挟みつつ葉っぱが終わると、今度は花に移りました。

 クレマチスの花は様々な色があるようですが、この線画は紫系統で塗ります(←完全な好みによる選択)。

 葉っぱに使った色は片付け、花に使えそうな色をまたごっそり取り出してきました。f:id:white_fuga:20190605225642j:image

 雄蕊や雌蕊を除いた花びらの使用色は、下の6本でした。

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 Uniカラーはあまり重ね塗りが出来ない為、モチーフに慣れてくると快調に進むのかもしれません。一気に完成まで至りました☟。

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 今回の試し塗りから何点かUniカラーの特徴が確認できました:

 ①重ね塗り適性が低い傾向

 ②透明感のある綺麗な色が多い

 

 重ね塗りをする場合、濃い色→薄い色で塗ったほうがまだしも色が載るようです(それにしても2色程度)。
 また、Uniカラーの色の透明感は、改めて素晴らしいと感じます。特に花びらがフワッとした質感で塗れて嬉しくなりました♡

 

 今回の制作中に、先日お手本塗りに対して「違う」と感じた理由も分かってきました。

 線画を"問題"、その線画を塗ったものを"回答"と見立てると、彩色見本はさしずめ"模範解答"に喩えられるかと思うのです。

 模範解答を見ながら問題を解くことは、目の前の1問をスムーズに解くという目的にはとても有用です。模範解答を読んで解いていくことでスマートな解き方が辿れるように、彩色見本の模写もプロの技術や考え方に触れる機会にもなると思います。

 その一方で、「問題を出来るところまで自分で考えて解いていくほうが後々まで記憶に残る。だから類題にも応用が効く」という説があるように、塗り絵でも自分で考えて制作すると経験値となるのではないかと考えられます。

 こういう図式で考えると、どちらが優れているというのではなく、あとは目的意識と適性の問題と言えそうですね。

 風雅の場合、出来る限り自分で構築していくほうが合っている気がします。

 というのも『自力攻略=完全勝利』『思考の放棄=敗北』と感じる一方で、模範解答があると考えるのを止めるナマケモノ体質の為、お手本塗りには端からもれなく敗北感が付いてくることになります。お手本自体に強く惹かれた場合を除けば、なかなか心穏やかに塗れません💦

 また体験が記憶に強く結びつくタイプなので、色塗りの技術を上げるという目的意識にも適っています。

 どうやらこうした個人的な適性の問題から、直感的に違和感を覚えたようでした。彩色見本の存在やお手本塗りを否定する意図はありませんので、誤解しないで下さいね💦

 

 思いがけず長くなってしまいました。

 最後に、Uniカラー縛りでもう1点塗り上がった作品があるので、見てやって下さい☟。

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こちらはアラベスク文様の塗り絵本(洋書)に収載されている線画です。

 色の系統は度外視で、その時手元にあった色を中心に使いました。ピンクや紫を少し加えただけで妖しい雰囲気になるのが、アラベスク文様の楽しい一面ですね〜♪

 

 以上、脱線だらけのUniカラー試し塗り報告でした。

 それでは、お休みなさい(^^)/