塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【お絵描き】静物のお絵描き 第2章【プラモデル】

 こんばんは〜(^^)/。

 本稿は先月のお絵描きに関するちょっとユルいレポートです。

 今回は、彼氏に頼まれてプラモデルをスケッチし、着色しました。

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白地にピンクのアクセントが入る四肢に、赤紫色の胸部……『ガンダム』に詳しい方はご存じかと思いますが、このアニメに登場する『キュベレイ』というモビルスーツ(一種の戦闘用ロボット)を模しているそうです。

 風雅自身このアニメをほぼ知りません💦

 本稿では、このプラモデルの元ネタがアニメのロボットであると分かっておいて頂ければ十分かと思います。

 

■習作

 今回は、プラモデルというお題もネタ元の『キュベレイ』にも馴染みがない為、輪郭を取る段階までの習作を1点描いてみることにしました。

 A4コピー用紙に鉛筆で描いてみたのがこちらです☟:
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 所謂"ジョジョ立ち"で右斜めを向き、左手で鞠をつくようなポーズを取らせました。

 このポーズにした理由は

「とりあえずジョジョ立ちにすればカッコよく見えるかな?」

と期待した為です。習作なので、

「まずはこのプラモデルの"形"に慣れよう!そして素敵に見える角度を探そう!」

と意識していました。

 実のところ、『習作でこのプラモデルの隠された機能美に気付く → 本番で全体的な機能美を強調しつつ作品をまとめる』というシナリオを思い描いていたのです。

 

 では習作を描いてみた結果は、というと。

 キュベレイのプラモデルから、予想外の印象を受けることになりました:

①どんな角度から眺めても、どこかしらに優美な流線が見られる

②戦闘用の機能美を追究した形ではない

風雅自身の美的感覚ではキュベレイの魅力が理解できない

 

 …思惑は見事に外れましたね。

 ①のように部分的に美的感興も覚えることから、このプラモデル(ないしキュベレイというキャラクター)に魅力を感じる人がいるのは想像できるものの、全体像を見た時に「あっ、素敵!」と感じる尺度を風雅自身が持ち合わせていないのだと思います。好みに合わないという単純な話かもしれません。

 ただ、自分が美しいと実感できない物を美しく描くことはできない為、 

「全身像の美しさを強調する方向でこのプラモデルを描くのは無理💦」

という認識に達しました。

 

■本番

 前章で"機能美の強調"という方向性が通らないと分かり、このプラモデルの面白味がどこにあるか考え直しました。

 クラーク博士の銅像のポーズを取らせてみたり、薔薇の造花を持たせてみたり…😅

 迷ってガチャガチャいじっているうちに、四肢も胴体も謎の装甲も広く動かせることに気付き、この可動性を伝えられるポーズを模索し始めました。

 かくして本番は、何とか直立できるギリギリのポーズを取らせています。指も曲げられるので、左と右で異なる形にしました。

 

 今回は、ケント紙を使いました。

 実は、前月のサザエ再挑戦編で画用紙を使ってみた結果、

「貝殻のように硬い物の質感を出すにはもっと適した紙があるのでは?」

と感じたのです。色鉛筆画の技法書で『精密画にはケント紙が適している』と書いてあった為、身近で手に入るA4ケント紙(ファーストケント)を採用しました。

 また色鉛筆はポリクロモスを使います。

 

 最初に鉛筆で輪郭を写しました。  

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 ここまで開始から4時間程度。

 パーツが多くて線の数が多いのと、なかなか曲線を滑らかに描けないのとで、下描き完成の時点で集中力は底をついていました💦

 モチーフが画面の下のほうに寄り過ぎで見栄えがしませんが、何とか全身収まったのでよしとしておきます。

 

 そのまま少し日をおいて、6/30に着色しました。

 例によって出来そうな箇所から塗っていく進め方をしました。

 下の数点の画像で大雑把に経過が伝わるかと思います:

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 この辺りで既にクタクタになっていたので、ブログを書いたり本を読んだりして休憩しました。 

 制作中、何に気疲れしたかというと、プラスチックの表現でした。

 プラスチックは不透明で輝きもない一方で、光が当たると鈍い光沢が出来て、そこだけ周囲より白っぽくなっているように見えます。そういう特徴を踏まえて細かく明暗を塗り表す必要があったのでした。

 

 再開して塗り続け、作品は何とか6月のうちに完成しました☟。 

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 白地の紙に白いモビルスーツで、見づらかったらすみません💦
 出来上がりについては、当初想像していたよりは意外とよく描けました(ここまで描線が密集するモチーフを扱うのは久しぶりだったので、最悪ではまともな写生にならない可能性もあると思っていました)。最初に白黒できちんと輪郭が取れたことと、ポリクロモスの多彩なグレーに眼が馴れてきたおかげかな、と思っています。

 ただ、キュベレイの輪郭のように滑らかな曲線を描こうとしてもヨレがちだったので、今後はその辺りも意識して強化していこうと思いました。

 

 以上、プラモデルのお絵描きレポートをお送りしました。

 7月は夏らしくガラスの置き物+αを描く予定です。よかったらまたお付き合い下さい。

 

 それでは、また〜(^^)/