塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【新着本】『大人の塗り絵 自然の中の動物たち編』が来ました。【早速完成】

 こんばんは〜。

 昨日は日中盛大に昼寝をしてしまい、技法書レビューが書き上がりませんでした💦

 夏のレビュー企画を期待して覗いて下さった読者様、お待たせして申し訳ありません。

 今回は雑談ですが、新着本の報告がありますので、よかったらお付き合い下さい(^^)

 

 そう、掲題の通り、新しい塗り絵本が本棚に仲間入りしたのです♪

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河出書房新社の『大人の塗り絵』シリーズより『自然の中の動物たち編』(2015年)。手持ちの本が今年6月付の3刷だったところを見ると、ロングセラーなのかもしれません。

 登場する動物はナキウサギ、オコジョ、アナグマ、キタキツネ、ムササビ…と野生で生きるもの中心で、半数以上が背景付きです。

 収載の線画全てに原画手本が付いているものの、原画はやや叙情的な雰囲気があり、塗り絵のお手本にはしにくい印象を個人的には受けました。

 

 7/28に手元に届き、その晩から「ニホンカモシカ」を油性色鉛筆で塗り始めました。

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ご覧の通り大して進んでいませんが、これは想像以上に背景に手こずっているせいです。

 山林の景色を表現するのに、どう塗ればいいのかよく分からず、苦戦しています💦

 

 そこで昨日、

「背景抜きなら割と早く塗れるのかな?」

と、検証を兼ねて背景なしのページ:「ノウサギ」を塗ってみました。

 画材は、久々感のある水彩色鉛筆。

 風雅の場合、水彩色鉛筆のほうが油性色鉛筆より時間がかかる為、水彩色鉛筆で動物がサッサと仕上がるならば、油性色鉛筆では尚更早く終わると見込める訳です。

 果たして、午後から塗り始め、数時間の昼寝を挟んで夜9時頃完成しました。

 完成図は下のようになります☟:

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 ノウサギの毛並みを塗る時は、最初に水筆で直にオークルを使って下塗りしました。

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 そして、その表面が乾いてからドライで毛を描き込んでいきました。

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 ノウサギの毛並みは、灰色がかった茶褐色を目指しました。愛玩用の飼育種に比べると地味ですが、この媚びない印象が野生種らしくていいと感じています。

 この"野生の茶褐色"を塗る時、ちょっとした発見がありました。

 実は手持ちの水彩色鉛筆には、陰が差す部分で使える適切なグレーがなかったのです。寒色系のグレーを使うと存外不調和で、出したい色が出せないことに気付きました。

 茶褐色の毛並みには、ウォームグレー(暖色系の灰色。茶色がかった色合いのグレー)を合わせるべきだったのでしょう。

 残念ながら手持ちにウォームグレーがないので、オリーブグリーンで代用を試みたところ、いい具合に陰の色として収まりました。

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一応、毛並みに重ねる前に、地面の影の部分に使ってみて違和感がないのを確かめ、

「これなら重ねてもよかろう」

と好感触を得てから導入しています。

 早めに真正のウォームグレーも買ってこようと思ってはいますが、今回のような条件下ではオリーブグリーンも陰色として使えると分かったのは嬉しい発見でした♪

 

 このようにノウサギが半日で仕上がったところから類推すると、「ニホンカモシカ」のページは背景部分の攻略が鍵と言えそうです。

 風景の経験値にもなるでしょうか。

 引き続き頑張っていこうと思います。

 

 以上、新着塗り絵本の話題を中心にお届けしました。

 お付き合い頂き、ありがとうございました〜(^^)/