塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

冬バテによる停滞期の塗り絵。〜そんなこんなで2周年〜

 こんにちは〜。

 最近、肉体的にも精神的にも何となく調子が上がらない日々が続いています💦。どうやら先週末からの気温の乱高下と杉花粉の飛散開始が堪えているようで…(・・;)。

 要するに"冬バテ"というものです。

 毎年、1年の中で一番体調が悪い時期が1月末から3月末にあたるので、しばらくは制作ペースが落ちたり納得のいく記事が書けなかったりと影響が出るかもしれません💦。

 もどかしくはありますが、楽しい初夏を心待ちにしつつこの不調をやり過ごしていこうと思います。

 

 と、不景気な話はこれくらいで。

 まずは塗り絵の近作2点(出典はともに"Snowflake Mandalas Coloring Book")をご紹介します☟。

f:id:white_fuga:20200202074642j:image

画材:水彩毛筆、サインペン、メタリックマーカー、ボールペン。

 ペンのみで塗るのは久しぶりです。

 アクアとフレンチブルーという同じ青系統の2色をテーマカラーとして塗りました。

 本書の紙はコピー紙に毛が生えた程度の薄さなので、白いところ多めで仕上げています。


f:id:white_fuga:20200202075125j:image

画材:水彩毛筆、サインペン、メタリックマーカー、ボールペン、油性色鉛筆。

 2/1の午後から夜にかけて制作しました。

 ある海外の塗り絵師様がInstagramにて“coloralong”(特定期間に参加者たちが同一テーマで作品を制作・投稿し合う活動)でマンダラ塗り絵を募っているのを知り、俄にやる気スイッチが入ったのです。

 “coloralong”に参加するのは今回が初めてでした。

 こういうゆるい"coloralong"だと、そのテーマに興味のある方の作品を見たり、逆に自分の見てもらったりしやすいのではないかと期待しています。

 そして、折角塗るのだからと、ちょっとした実験的試みもしました。

 テーマカラー(今回は青系&銀色)をペン類ででそれ以外の系統の色を油性色鉛筆で塗るというものです。その塗り方でテーマカラー以外の面積を広めにした場合、まとまりが維持できるか、という関心がありました。

 今回程度の面積比・構成ならば、まだテーマカラーによるまとまりが保てているようです。

 更にテーマカラーの面積を小さくした場合にどうなるのかは、また気が向いた時に試してみようと思います。

 

 "本筋"は準備中です。

 奥田みき『大人の塗り絵 ヨーロッパの民族衣装編』の「ノルウェー」を友達と"パラレル塗り絵"で制作する予定です☟。

f:id:white_fuga:20200202084213j:image

 画面の女性が纏うのが「ブーナッド」という民族衣装で、ザッと調べたところではお祝いやお祭りや節目に着るものだとか。

 多くの日本人にとっての和服みたいな位置づけなのかと理解しています。

 色・柄・形状ともにバリエーション豊富で楽しい反面、どういう方向でまとめるかが決まらず悩ましい…^_^;。 

 この国についてあまり知識がないのも一因でしょうか。

 ノルウェーと聞いて咄嗟に思い浮かぶのがサーモンでは、塗り絵にはなかなか反映しづらくもあります。…悪ノリして衣装をサーモンピンクにしようかな?

 締め切りは2月半ばです。

 完成形がどうなるか、お楽しみに(?)。

 

 ところで、1月下旬に数冊塗り絵本を買いました。

 うち1点:野村重存『野村重存の風景ぬり絵BOOK』(2016年、日本文芸社)は、近所の大型古書店で入手☟。

f:id:white_fuga:20200202090149j:image

 12点の風景の線画が、写真とそれを元にした見本とともに収載されている本です。

 片面印刷で切り離し用のミシン目が入っている点と紙質は河出書房新社の『大人の塗り絵』シリーズに似ています。紙質については、個人的に残念至極💦💦。

 ただ、美味しい点は、著者自身が線画を描いてくれていること♫。格段に描線が滑らかだと感じました。

 主に水彩塗りを念頭においているのか、水彩での塗り方紹介も巻頭に載っています。

 早速コンスエグラの風車を描いた線画に手を着けました。

f:id:white_fuga:20200202091742j:image

f:id:white_fuga:20200202091805j:image

 上のように水彩色鉛筆を水彩のように使って広い部分を下塗りし、あとは油性色鉛筆で仕上げていく構想です。

 油性色鉛筆での仕上げは、空から手を着けたところですが、うっかりいつもの調子で塗り込み始めてしまいました☟。 
f:id:white_fuga:20200202091919j:image

 下塗りの意味があったのか……(^o^;。

 気を落とさず長期戦で頑張ります。

 

 行きつけの本屋ではマージョリー・サーナット『幸せを呼ぶフクロウ塗り絵』(2015年、マール社)を買いました。

f:id:white_fuga:20200202092636j:image

 海外で出版された本の翻訳版ですが、原題には『幸せを呼ぶ』の一句はありません。日本で売る為にこの一句を付け加えたのかと思われます。

 完全に好みの問題で、風雅はこういう『幸せを招く』とか『脳が若返る』といったスケベ心を刺激する本の題名を嫌っています。

「中身だけで勝負する自信がないの?」

「こんな胡散臭い売り文句に飛びつくだろうと読者を甘く見過ぎではない?」

「まさか宗教団体のフロント企業が出しているのでは?」

と見かける度に勘繰ります(そういう訳で本書も2年近く買うのを躊躇っていました)。

 幸せどころか反発を呼んでいる気がしなくもないフクロウ塗り絵ですが(笑)、どの線画も伸びやかな作風で、気持ちが明るくなります(^^)。

 こちらも早速手を着けました。
f:id:white_fuga:20200202095200j:image

 凧が群れ飛ぶ夜空にフクロウが羽ばたいているという謎の構図です(笑)。見た瞬間 

「久しぶりに凧揚げしたい!」

と思ったものの、昨年凧を捨ててしまったので塗り絵で楽しむことにしました。

 この本は気楽に塗っていこうと思います。

 

 上の邦書2冊の他に、韓国の塗り絵本を数冊買いました。

 こちらはまだ塗る目処がたっていない為、手を着けた時に順次ご紹介します。

 

 この場で1つお詫びを言わせて下さい。

 昨年夏のレビュー企画こと技法書・配色本レビューの続きは、執筆を断念しました。

 薄々お察しかと思いますが、理由は風雅の力量不足です。  

 書物のレビューというものは内容を紹介するだけでなく、読む価値がある本か否かをレビューの読者自身が判断しやすいように、主観・客観に基づく叙述を行うべきだと考えています(※あくまで個人の見解)。

 主観は自分の読書体験を軸に述べればいいものの、客観的な価値を測るにはお絵描きの経験値と理解が足りず、納得がいく水準のレビューが書けませんでした。

 見通しが甘かったと反省しきりです💦。

 本当に申し訳ありませんm(_ _)m 

 "レビュー企画"の看板は下ろしますが、風雅が技法書・配色本を読んで考えたこと、本自体の価値について感じることは、これからも発信していきます。

 

 さて、最後になりますが、当ブログ:塗り絵をめぐる冒険 は昨日で2周年を数え、前々回の記事で200本に達しました。 

 どちらも読者様の応援あっての達成と感じます。

 いつも読んで頂き、本当にありがとうございます。これからも不器用なりに、マイペースに制作・執筆して参りますので、よろしくお願いします。

 それでは、また(^^)/。