塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【雑談】買うべきか否か、それが問題だ~ある塗り絵本購入検討の話~

 こんにちは♪
 仕事忙しめな日々が一段落し、今日・明日と連休が来ました(*^^*)
 さて何を塗ろうかな、と今は浮かれています。
 
 ところで、ジョハンナ・バスフォード氏の新刊『フラワーズ』が上梓されましたね。
 風雅は中身が気になり、発売日に本屋の塗り絵本コーナーに偵察に行きました(*´σー`)エヘヘ
 今日は、その時のことを書きます。

 行った先は、勤務先近くにある、行きつけの大型書店です。
 この書店は結構塗り絵本の品揃えが充実しており、『フラワーズ』は表紙が見えるラックに5冊、背表紙が見える普通の棚に5冊並んでいました。
 どちらにもめくられた形跡が残る本が1冊はあったので、偵察目的で立ち寄った人が他にもいたと信じたい(^^;

 チェックポイントは4点でした:
①インク移りしていないか
②線画の完成度、本全体の充実度
③文字の有無
④苦手な絵柄の多寡

 同じ出版社から出ている『海の楽園』では、向かい合わせのページ同士でインク移りが起きているので、①を最も警戒していました。
 パラパラとめくって見た限り、インク移りは起きていませんでした😌
 出版直後だからか、インクを変えて防止できたのかは不明です。
 インクは黒色で『海の楽園』と同じ色に見えますが、同じインクかどうかは店頭で確認する術はありません。
 倉庫や書店に留め置かれる間に、極端な高温や圧迫で発生するのかもしれません。この点は出版社に問い合わせてみたほうがいいのかな、と思いました。

 ②については殆ど言うことありません。絵柄のバリエーションも豊富で、1冊飽きずに楽しめそうだと思いました。
 強いて言うと、モチーフの配置に
「『海の楽園』でもこの構図は見たな……」
と感じるものが何点かありました。
 安定のバスフォード様式と捉えることも出来ますが、同じ作者の本を何冊も塗っている人は飽きないのか、ちょっと気になります。

 絵柄と完成度の高さは個人的にも好みです。かなり心が動きました。

 ③は、『ひみつの花園』を断念する主因となったポイントです。
 全く個人的な嗜好の問題ですが、「○○してみましょう」とか「○○かな?」とか書かれていると、どんなに素敵な本でも受け付けません💦💦
「知育玩具でなく、大人の塗り絵なのだから、好きに塗らせてよ~」と感じるのです。
 『フラワーズ』には、そういう(風雅目線で)余分な文字はありませんでした\(^-^)/

 ④は、具体的に言うと、虫と蛇とスプラッタ系の登場比率です。
 ……「洋書の塗り絵本には、これ見よがしに虫が出てくる」と感じているのは、ワタクシだけでしょうか(^_^;)))?
 蝶々と蜻蛉を除く虫がアップで出てくる線画は、ワタクシ、塗れません(泣)
 生き物の絵を描く行為とは、その存在と美しさを肯定し、賛美することと同義だと思うのです。
 線画の作者も勿論そのつもりで描いているのでしょうが、虫が苦手で嫌いな為、それに共感できません……Orz
 それどころか、線画を目にするのも嫌なので、苦手な虫(大判)の登場回数が多い本は買わないことにしています。
 『フラワーズ』にも、案の定、少数ながら虫のページがありました💦
 蛇と流血場面は目につきませんでした。

 以上4点、現物でないと分からないポイントをチェックした結果、『フラワーズ』は、"いつか買っちゃう本リスト"に入りました。
 これは、「いずれ塗り絵本欲しい欲しい病のウィルスが活性化した際に買うに違いない」という意味です(笑)
 かのウィルスが増殖すると1冊買わないでは売り場を立ち去れなくなる為、冷静になってから後悔しない購入対象候補を日頃から見繕っているのです(^^;
 その時に理性と現品が残っていれば、今回立ち読みさせした書店で買うつもりです(店側が読み逃げされるリスクを負って本を見せている以上、なるべくその店で買うのが仁義だと考えています)。

 それにしても、購入検討段階での本の話は珍しいかもしれません(^^;
 今回は買う価値があるかどうかの純然たる検討なので、書いてみました(買うつもりもないのに読んで得た知識を吹聴するのは風雅も控えています)。こういう記録もいつか誰かの参考になったらいいなと思います。

 余談になりますが、昨日自宅でジュイ布の展覧会図録(画像↓)をめくっていた際、『フラワーズ』に描かれた花とよく似たものを何点か見ました。

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 ジュイ布とは18世紀のフランスで興った西洋更紗の一種です。
 単色の銅版プリントと多色の木版プリントから成りますが、木版プリントの製品では花モチーフが頻出します。図録の表紙なども、そうした作品ですね。
 その模様が、どこがどうと上手く言えませんが、バスフォード氏の描く花に似ているな、と思いました。
 そんな連想から、『花モチーフの線画をジュイ布ふうの配色で着彩してみるのも面白いかもしれない』と閃きました。
 このアイディア、いずれ試してみようと思います♪

 以上、今週のお題「読書の秋」に事寄せて、書いてみました。
 殆ど季節性がありませんが、本屋に行ったのが今秋のことなので、ギリギリお題をクリア出来たかと思います(笑)
 それでは、また(^o^)/