塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【画材】顔彩、始めました。

 こんばんは♪

 最近、塗り絵の画面で使う✨金色✨に興味を惹かれています。

 1月以来、色鉛筆・メタリックマーカー・ボールペンと試し、遂に顔彩なる未知のアイテムまで獲得してしまいました。

 そう、1ヶ月ほど前に入手した旨だけお伝えした、顔彩耽美シリーズのスターリーカラーセットのことです↓。

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 こちらの練習を兼ねて何点かの線画を塗り始めたので、記事にまとめてみました。

 

■使い方

 固形水彩絵の具のように、水を含ませた絵筆で表面を擦って取り、画面に塗りつけるという使い方をしています。

 折線のないダンボールに適当な紙(本屋のロゴ入りのブックカバー。ごく普通の再生紙)を1枚敷き、その上に線画を載せました。

 

 余談ですが、筆を介して伝わる顔彩の感触は、程よい粘り気があります。個人的には、口紅を紅筆に含ませている時の感触が一番近い気がしました。

 

■背景部分の着彩

 1点目は、『京のみやびな和柄』所収の貝合わせのページです。この線画の背景部分で"桃金色"の顔彩を使いました。f:id:white_fuga:20190308000721j:image

 

 最初に、背景をベタっと塗り潰してみました☟。

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 上の画像で見える通り、結構な色ムラが出来てしまっています。

 もっと均質で水っぽさのない背景にしたかったので、更に同じ絵の具を重ねました☟。

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 少しムラが目立たなくなった気がします。

 この時点で紙がけっこう撓んでしっとりとしていた為、ダンボールごと水平にして放置したところ、数時間後には乾いていました。

 

 背景以外は油性色鉛筆を使い、ゆるゆる塗り進めている最中です(塗りかけですが、参考までに…☟)。

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■モチーフ主要部の着彩

 次に、モチーフの着色に使ってみました。

 塗った線画は、『ぬりえ天平文様 たまゆら』所収の「金銅葛形裁文(こんどうのかずらがたさいもん)」です。

 ネタ元の正倉院御物は金属製で、制作当初はキラキラ✨だったと考えられます。

"青金色"でベタっと塗ってみることにしました。

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 青味があるのかよく分かりませんが、ともかくそういう名が付いています。

 工程が単純な割に時間がかかったのは、うねうねとした文様のせいに違いありません💦

 太さの異なる絵筆を2本使ってモチーフを塗った後、乾いてから、線画の中で丸く囲われている箇所を色鉛筆で塗りました。これは翡翠などの貴石をイメージし、原色を使用しています。

 最後に、綺麗に塗れなかった端の部分を金色の色鉛筆で補正し、完成となりました☟。

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 塗りムラが残念であるものの、質量感と輝きは期待通りに出た気がします(^^)。

 

■モチーフのごく一部の着彩
 3つ目は、モチーフの一部分だけで使った例です。

 塗ったのは、『ぬりえ天平文様 たまゆら』所収、「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」でした。

 ネタ元の御物は、赤い象牙製の定規です。定規と聞くと有り難みが半減しますが、天平美術の代表例として有名なものです。

 本線画はその文様のうち4つを"田"の字形に配置したもので、3/4から色鉛筆2色で攻略を開始していました。

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 画面のアクセントとなる"第三の色"として、顔彩の青金色を細い絵筆に含ませ、はみ出さないように気を付けながら、線の中を塗り潰しました(一度塗りに留めています)。

 下半分だけの画像ですが、現在はこんな感じになっています☟。
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正直なところ、半端過ぎて✨金色✨の効果のほどはよく分かりませんね…^_^; 

 完成した暁にはまた本ブログで取り上げますので、気になる方は続報をお待ち下さい(本作品は鋭意進行中で、長くはお待たせしない見込みです……一応💦)。

 

■終わりに

 顔彩(✨金色✨)に手を出してみて、使い勝手にも効果にもまずまずの好印象を抱きました。

 本格的に日本画に手を出すつもりは今のところありませんが、塗り絵に部分使いするだけでも表現の幅が広がる可能性を感じます。

 色がキラキラ✨してゴージャス感があるので、塗っていても楽しくなりますね。

 

 以上、顔彩試し塗りレポートをお届けしました。

 それでは、また〜(^^)/