こんばんは〜(*^^*)
今回は、夢色塗りの「一角獣と姫君」制作話後編をお送りします。
前編から1ヶ月以上間が空いてしまってすみませんm(_ _)m 短時間ずつ進めることが多く、何となく記事にまとめる機会を逸してしまいました。
そうこうしているうちに塗り上がってしまったので、まずは完成作品をご覧下さい☟。
■前編での作業について
さて、前編ではホルベインのアーチストカラー4本で大部を下塗りしたところまでお伝えし、下の画像の状態で終わりました☟。
下塗りの使用色は、姫君のドレスと大きな♡形がMauve(434)、内側の背景と四隅のカーテンがIce Green(228)、一角獣の体と姫君の肌がSand(175)、外側の背景がRose Grey(495)です。
後編は上の画像の状態から色を重ねていく訳ですが、適当な途中経過の画像が殆ど残っていない為、パーツ毎にどう仕上げていったか書いていきます。以下、特に断りがない場合は完成作品の部分拡大画像となります^_^;
■一角獣
一角獣の体は月毛のつもりで塗りました(※月毛=満月を思わせるようなクリーム色をした馬の毛色の1種)。
下塗りのSand(175)はやや暗い印象のある色ですので、主にクリーム色(無印の50番)を重ねて月毛っぽくしています。更に濃い陰になる部分に888色鉛筆のオーカーを重ねました。
鬣や尻尾はその2色に加えて黄色も載せ、エメラルドグリーン、薄いピンク、ライラックの各色を毛並みの線に沿ってところどころに入れました。鬣や尻尾の毛が光を反射して輝いているように見せたかったのですが、ややぎこちなくなってしまった気がします💦
角や飾り等の細部はピンクやラベンダー、エメラルドグリーンといった、テーマカラーに近い色を使い、アクセントとしました。
■背景(内側)
花形のフレームで切り取られた内側の背景部分は、アーチストカラーのIce Green(228)で下塗りしてあります。ここに複数の類似色を斑に置いて仕上げることにしました。
下は色を重ね始めた直後の画像です☟。
このパーツの下半分は、下塗りの色より一段濃い色を塗りつつ、花びらを薄い黄緑色で取り囲んで斑にしました。
それに対して上半分はなるべく明るい印象になるよう、薄いエメラルドグリーン、薄い黄緑色、黄色で斑にしました。
左側の薄いエメラルドグリーンは、色辞典の秘色(VP-7)を使っています。
花びらが乱舞する右側は黄色中心に塗ることで、姫君が希望や幸福を振り撒いているように見せたかったのですが……十分に表現出来ているか自信がありません💦💦
花びら自体は画面のアクセントとなるよう、ドレスよりも濃いピンクで塗りました。
内側の背景全体の出来上がりは下のようになります。
■姫君
髪は下塗りのSand(175)に黄色、土色(=無印の「つちいろ」)、セピアを加えて仕上げました。
瞳は888色鉛筆のピーコックブルーにブラックを重ねました。
アイシャドウと唇はピンク系です。
肌は下塗りのSand(175)を消しゴムで薄くしてから、888色鉛筆のライトフレッシュを塗りました。
なお、肌の陰となる部分には薄い紫(例えば、888色鉛筆のライラック)を予め塗っておいてあります。
ドレスの加筆を始める前にサッシュベルトを塗りました。
淡い無地のワンピースとあればいつもは異なる色相で濃いめの色を使いたくなるところ。ですが今回は"夢色"路線の為、類似色の薄紫にしました。
なお薄い紫色は、サッシュベルトの他、ペチコートや靴にも使いました。"夢色"ながらピンクや黄色よりは落ち着く色なので、とても使いやすかったのです。
ドレス本体はアーチストカラーMauve(434)による下塗りに、明るいところは薄いピンクと888色鉛筆のラベンダー、陰になるところは888色鉛筆のラベンダーとアーチストカラーのRose Greyを重ねていきました。
柔らかい光沢感を出したかったので、最も明るい部分は白く残しています。
ただ、ドレスの陰影はかなり怪しいものです^_^;
ヨーロッパにはスカート着用の女性が両脚を馬体の片側に寄せるタイプの乗馬方法があり、本作品の姫君もこういう乗り方をしていると思われます。
この"貴婦人乗り"がとても優雅なのでできるだけ正確を期したかったのですが、乗馬用ドレスは黒っぽいのが主流のようですね💦貴婦人乗りの際にどんなふうに陰影が入るのか調べがつかず、線画の陰影の線から適当に構成せざるを得ませんでした…Orz
■背景(外側)
下塗りのRose Grey(495)はかなり粗く色が着いている状態でした。
筆跡が目立たなくなるよう、888色鉛筆のラベンダーをそっと塗り重ねました。
■夢色塗りの感想
今回の"夢色塗り"は、風雅が抱いている典型的な"夢色"のイメージで行いました。
頑張ったつもりですが、本格派の"夢カワ"に比べると、どことなく借りもの感があるような……(^o^;
自分の感覚と離れたタイプの色彩感で塗るというのは難しいものだと、図らずも実感しました。
一方で、少ない色で画面全体をざっと塗り分けてから個々のパーツを仕上げていく塗り方は、1つのやり方として有用だと感じます。
本作品の制作話は以上です。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました〜♪
それではお休みなさい(^^)/