こんばんは〜(^^)/
『ぬりえ天平文様 たまゆら』の完成作品ギャラリー第2弾をお届けします。
■「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」
画材:油性色鉛筆、顔彩、ボールペン。
■「縹地唐草花鳥文夾纈絁(はなだじからくさかちょうもんきょうけちのあしぎぬ)」
画材:油性色鉛筆。
※三菱888色鉛筆のみ使用。
■「蘇芳地彩絵箱(すおうじさいえのはこ)」。
画材:ボールペン、サインペン。
■「花氈(かせん)」 ←NEW!
画材:油性色鉛筆、ボールペン。
(※右下端部分拡大画像↓)
こちらは8/10完成の新作です。
初夏の頃からスローペースで塗り続けていましたが、無事完成しました。
個々のパーツは恐ろしく細かいくせに表現したい絵柄は大ぶりの唐花(からはな)文様という、ややこしい線画です。
何故そんな構成なのか、というと。
ネタ元の毛氈の模様が色相が近くて濃淡が異なる数色を濃淡順に並べることでグラデーションをつけているからかと考えられます。所謂『繧繝彩色(うんげんさいしき)』という技法ですね。現代でも奈良の古刹などで見ることが出来ます。
そういう背景事情がある為、風雅自身の着色も"なんちゃって繧繝彩色"になりました。
伝統や元ネタを無視して好きな色を使う選択肢もあるのでしょうが、このややこしい線画では繧繝型グラデーションを踏襲したほうが絵柄が分かりやすくなる気がしたのです。
その代わり、色自体は攻めました(笑)。
コテコテのピンクという、和柄での使いどころがよく分からない色を選んでしまった為、大きな花2つはかなりドキドキしながら塗ったものです。
また、青系統を敢えて使わずにまとめています(気付きましたか?)。
実は最近、こうした"○色ハブ"式の配色に少し関心があります。様々な線画で同じ色を省いてみたら何か見えてこないかなぁ…と。
そんな注目ポイントなので、一応ここに"青ハブ"である旨を記しておきました。
以上、4点を並べてみました。
本日もご覧頂き、ありがとうございました。