塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

クリスマスから年末にかけての塗り絵。

 こんばんは〜(^^)/

 クリスマスも終わり、昨日で仕事納めだったこともあり、今日が月曜日だという実感が湧きません。

 年末で気忙しい世間の空気を感じつつ、風雅は変わらず塗り絵に勤しんでいます。 

 

 今年のクリスマスは、彼氏から数冊の本を貰いました。

 うち1冊が塗り絵本でした〜ヽ(=´▽`=)ノ 

 貰ったのは、まつやましょうこ『民族衣装のぬり絵ブック』(パイインターナショナル)という本です☟。
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 世界各地の民族衣装や地方色満載の小物が描かれている本で、コアな解説が巻末にあるのも粋な編集です。

 絵柄は下のようなものです☟。

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 画風の印象を一言で表すと、"無害"でしょうか。素朴で可愛らしげな一方、インパクトが薄いように感じます。

 線画の雰囲気のままだとピュアで落ち着かない為、工夫してほんのり毒気を添えたいものです。

 また、それとは別に気になる点が、民族衣装や習慣に関して大雑把な一面です。

 例えば、上の見開き画面、何をしている場面なのかと考えると、少々おかしいと思われませんか?

 和室に2人の人物がいて、一見カルタに興じているように見えますが、1人が読み上げて1人が札を取る場面は、あまり一般的ではありません。

 札を取る人が2人いないと、ゲームとしてのカルタは成り立たないのです。

 "和服を身に着けた状態でのカルタの練習"と見ようにも、札を並べずに散らしているのが違和感を拭えません^_^;。

 競技中を差し置いて特訓場面を見開きで描くというのも、あまり見栄えのしない場面ですし…何が描きたかったのかな、と疑問が残ります。

 そして、発行者側が十分にして情報を得られるはずの着物に関してこれほど不明確なところを見ると、外国の事情は果たしてまともに裏付けを取っているのか心配になります。

 折角貰ったので楽しんで塗ろうと思いますが、資料としては鵜呑みにせずに慎重に付き合っていくつもりです。

 …暑苦しい批評ですみません💦

 しかし、本と名の付くものについては妥協はできませんので、世の中にはこういう塗り絵ファンもいるということでご寛恕ください(^人^)。

 

 また、自分用のクリスマスプレゼントとして、藤野 千代『ぬりえ天平文様 うたかた』(2016年、創元社)と成願義夫『和柄のヒーリング塗り絵ブック』(2015年、PHP研究所)を買いました。

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 前者がアウトレットブックで安く買えたので、ラッキーでした。

 先述の民族衣装の塗り絵本も含め、早くも来年の楽しみが出来ました♡。

 

 ところで、クリスマス明けから、活動の主軸は『大人の塗り絵 ヨーロッパの民族衣装編』所収の「ブルガリア」に移りました。

 クリスマス直前までお絵描きを中心にしていた反動か、塗り絵がしたくなったのと、この作品には一応年内という締め切りがある為です。

 この作品については、実はInstagramの塗り絵師2名様と”パラレル塗り絵”をしています。

 “パラレル塗り絵”とは、同時期に同一の線画を各自で塗ること。いわゆる競作です。

 今月はこれを『年内に完成させますリスト』と並行して少しずつ進めており、風雅一人が未完成の状況です(^o^;。

 あまりお待たせしたくないので、クリスマス明けから追い込み態勢に変わりました。

 ”パラレル塗り絵”という制作上の事情により、全体はまだ公開しませんが、下のように割と写実志向で(?)塗っています☟。

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 本筋はこのブルガリア民族衣装であるとして、横道的に他の線画も塗っています。

 クリスマス翌日以降、下の2点が完成しました。

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出典:『京のみやびな和柄』。

画材:油性色鉛筆。

 

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出典:"Secret Garden"(ポストカード版)。

画材:油性色鉛筆、ボールペン、メタリックマーカー。

 

 1つめの和柄は、無地の背景部分でフロッタージュを試した実験塗りです。

 小花模様の凹凸のある紙を使ったのですが、あまり綺麗に出ませんでした(残念!)。

 敷いた紙のせいなのか、このページに使われている紙のせいなのか、塗り方の問題なのかは分からない為、別の機会に別の線画で試してみます。

 なお、このページは描線がラフ過ぎて好みでなかったので、細かい模様でも気ままに配色実験をしながら塗り上げました。

 

 2つめのポストカードも背景で実験をしています。

 テーマは、紙の白さを封じる下地塗り。

 ここではブルーのメタリックマーカーで下地を塗った後に、ミックス色鉛筆の「くろ」を思いきり濃く重ねました。

 睡蓮の周りだけは、この下地塗りをせずに藍色の色鉛筆で塗っています。

 比べてみると下地の効果はあると言えそうですね。

 ご参考までに、下地に使用したマーカーはステッドラー社のメタリックマーカーでした☟。
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 以上、ここ数日の活動を振り返ってみました。

 今年の総括は…まだしません!

 まだ完成させたい作品が残っていますし、明日時間があれば記したいと思います。

 それでは、また。