塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【見聞録】桜の城と桃源郷〜前編:甲府城〜

 こんばんは。風雅です。

 

 4/4、久しぶりに遠出して城攻めに行って来ました。

 今回の行き先は甲府城新府城。 

 季節柄、花も見頃かとわくわくしつつ、中央線の普通列車山梨県に向かいました。

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甲府城(山梨県甲府市)

 最初の目的地は甲府でした。

 言わずと知れた山梨県の中心地ですが、駅のごく近くに甲府城という城があります。

 まずは駅の北側に下りて、そば屋で腹拵え。朝昼兼用ということで、大盛りにしてもらいました。

 お店名物の"山賊焼き"なる鶏の揚げ物も頂き、美味しい食事を終えて歩くこと数分。

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 駅前北口広場と隣り合う区画にかつての甲府城の門の一つが復元され、かつての濠の辺りには"太白"という種の花びらの大きい桜が満開で植わっていました。

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 門楼に小さな史料展示室があり、靴を脱いで暫し見学。

 屋上に出ると、狭間ごしに下を歩く人の姿が見えます。

 狭間とは攻城側が塀ごしに矢や鉄砲を浴びせる為の覗き穴のこと。レンズが入っている訳でもないのに、目標がくっきり捉えられます。

 やたらとじっくり見ていた為か、展示室の受付の方が

「この後どこか見て回られますか?」

と、甲府市内に残る武田家の史跡を紹介した地図を下さいました。

 

 俄にテンションが上がり、意気揚々、鉄路上に架かる陸橋を渡って南進。

 城の遺構が駅の南北に分かれているので、この陸橋からは電車と石垣と櫓を1枚の写真に収めることができます。

 ちなみに、先述の門楼の上からも線路ごしに南側の甲府城を望むことができました☟:

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 立地条件的にレアと言えばレアですが、貴重な城の縄張りが線路で分断されているのは、個人的に残念にも思われました。

 

 陸橋を渡った後は、道なりですぐに小山の付け根に至ります。

 そこにある内松陰門という登城口から石段を上がって行くと、銅(あかがね)門が見えてきて、甲府城の本丸に辿り着きました。

 ここまでの石段は磨耗が少なく、幅も広くて、登り易く感じました。

「よく整備された、都会のお城だなぁ……」

との感想が浮かびますが、そうは言っても平山城。頂上に着くまでに息が上がりました。

 本丸の中央は芝生が広がっています。

 その端で枝垂れ桜の木が1本、花を満開に咲かせていました。

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 芝生の広場の向こうに天守台の石垣が見えます。早速近付いていきました。 

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 見学どうぞー、と言わんばかりの佇まいです♪。もちろん、この石段を上って天守台の上に出ました。

 ちなみに、天守台とは言いながら、ここに所謂"お城"のイメージに近い城楼は建っていません。

この天守台からの眺めは良く、甲府盆地がよく見えます。

 眼下に視線を移せば、広い曲輪(くるわ)が見えました。

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 江戸時代の甲府城は、将軍や幕閣にとって万が一江戸城から追われた場合に逃げ込み、江戸城奪還の拠点となると想定されていたと聞きました。

 さもありなんと頷けるだけの規模です。

 天守台を下りてからその石垣を時計周りに約半周すると、復元された鉄(くろがね)門が見えてきました。門をくぐってからすぐ右に、門楼に上がる道があります。

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 内部には甲府城の発掘・復元関連の資料が少し展示されていました。

 矢穴という、石垣に残る石材加工の痕跡に着目する記述があり、研究者の趣味の世界が余すところなく展開されているのです(^o^;。

 学芸員の愛ある暴走に微苦笑を禁じ得ません(笑)。

 この鉄門から道なりに城址公園の南側へと下って行き、堀を渡って甲府城見学を終えました。

 

 続きが長くなりそうなので、ここで一区切りとします。

 後編では新府城見学+αについて書きます。

 下のような桃源郷っぽい風景を見たよ、という報告になるので、よかったらまたお付き合い下さい。

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それでは、また〜(^^)/