塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【お絵描き】静物のお絵描き 第1章【原点回帰】

 こんばんは。

 先月末のことですが、1点ぬいぐるみではない静物を写生しました。

 モデルは、因縁のトゲトゲ(笑)です☟。

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 この巨大なサザエを最後に描いてから2年近く経ちました。

 前回は白旗上げて退却してきたような出来だったので、リベンジとは言わなくても再攻略の小手調べのつもりで再挑戦です。

 

■画材と構図

 今回は色鉛筆画として制作しました。

 画材は油性色鉛筆(ポリクロモス)。

 概ね冒頭の画像の角度から描いています。

 

■輪郭のスケッチ

 輪郭を取る際に四苦八苦することを想定し、鉛筆を使うことにしました。

 鉛筆のほうが色鉛筆よりも綺麗に消えるので、描き間違えても安心ですね(笑)♪

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 ちなみにこの鉛筆は古代ギリシア展の会場で買ったもので、軸の絵柄はギリシア・アルファベットです。αやβが大文字で入っているだけなのですが、古代の石碑に使われていたのがこのカクカクした大文字ということで、見るだけでもときめくアイテム♡

「首尾よく描けるといいなぁ」

と願ってのおまじないのつもりで、鉛筆で絵や図を描く時に使っています。

 元々は観覧中メモを取る必要に迫られて買った鉛筆でしたが、いい買い物だったかもしれません♪

 

 鉛筆で気分が盛り上がったお蔭か、輪郭は集中を切らさずに取ることが出来ました。

 ぬいぐるみだと頬の輪郭などから描き始めることが多いのですが、サザエには顔がないので少し戸惑いました。

 顔がないどころか、天地も曖昧模糊としているのですから、真正の異形ですよね💦

 生き物の残骸だという先入観を取り払って見つめ直すと、

『逆向きの『の』の字にトゲを生やした形』

に似ていることに気付きました。

 そういう訳で、逆『の』の字を描くイメージで、殻の縁から描いていきます。

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 これでひとまず逆『の』が出来ました。 

 ここからトゲを1つ1つ描き足していき、外側の輪郭が取れました。

 内側も描き入れた後に輪郭線を整え、一段落です☟。

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 鉛筆を動かし始めてからここまで、大体30分程度でしょうか。

 最後に消しゴムのカスを払った後、着色に大失敗した場合に備えて何となく1枚コピーを取りました。

 

■着色

 鉛筆の輪郭線にそのまま色を着けることに抵抗があったので、今回の色塗りは、消しゴムを動かすことから始まりました。

 一部分の鉛筆の線を消した後、すかさずその辺りの色を着けるーーこういう工程の繰り返しで進めることになります。

 線を消して色鉛筆で描き直すというこの作業、開始直後は非常に気疲れしました。

「どういう順番で何色を塗っていけばいいか分からない」

という困惑も気疲れに拍車をかけたのか、2時間も経たないうちに集中力が切れました。

 進捗は、この程度☟💦💦 

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このように見込みが立たない状態では多少不安でしたが、無い袖を振れない以上は止むを得ません。

明日は明日の風が吹く🍃」

と嘯きつつ、翌日まで中断としました。

 

 翌日になると、どんな色の色鉛筆を使えばいいかは何となく思い付くようになっていました(中断している間に何かした訳でもありませんが、塗り絵を含めると時々こういう面白いことがあります)。

 右側を先に着色したのは、逆『の』の字のイメージが生きていたからかもしれません。
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殻の内側と外側を交互に塗って少しずつ色を重ねていきました。

 次第に左側にも進出します。

 殻には褶曲があり、当初はその線を丁寧に描き込むことで殻の丸みを表現する目論見でした。図鑑のように形がはっきり分かる絵を描けるかな、と。

 しかし我が家のサザエは、小さな瘤があったり紅白の斑点があったりで、褶曲が見えない箇所のほうが広いくらいでした。

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「それを写すのもまた修行か…」と気を取り直し、塗り進めること数時間。

 サザエの色鉛筆画が完成しました☟。

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■感想

 今回の制作では、対象の形を写すことに多少の手応えがありました。

 逆『の』の字の例のように、対象の姿を大雑把に捉えていけば、取っかかりがつかめるだけでなく、歪みも小さくなるメリットがあると分かり、これだけでもサザエを描いた収穫はあったと感じます。

 

 他方、色塗りについては殻の外観も内側の真珠光沢も消化不良感が残りました。

 技術不足は一目瞭然ながら、具体的にどこをどう直せばいいか分からない状態です💦

「もう少し経験値があれば、それが見えてくるかも?」

と感じるので、硬い質感と真珠光沢は、お絵描きでも塗り絵でも長期的に意識していこうと思いました。

 

 そういえば、輪郭線だけの状態のコピーが出番なしで済んで安心した反面、少々勿体ない気もします。塗り絵を嗜まれる読者様、塗り絵用の線画として配信したら塗って頂けますかね…?(•ө•)♡

 

 

 今回のお絵描きレポート"サザエ再挑戦編"は以上です。

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

 それでは、お休みなさい(^^)/