こんばんは(^^)連投失礼します。
本日、午後のティータイムにチャイ用の茶葉が届きました!
自宅で淹れるのは本当に久しぶりだったのですが、トルコ料理店等で頂くものに比べるとまだまだ上手く美味しさを抽き出せていない気がしました^_^;
色々研究しながら楽しみたいと思います。
と、雑談はここまでにして。
今回は今朝の記事で触れた、天平文様の作品の制作話です。耳馴れない固有名詞も出てくるかと思いますが、読み流しても本筋には影響ありませんので、肩の力を抜いてお付き合いください(^o^)丿
■完成作品:「赤地花文錦」
画材:油性色鉛筆、サインペン。
制作時期:2019/5/1〜5/3。
■線画とテーマ
作品の題名は「赤地花文錦(あかじかもんにしき)」。『ぬりえ天平文様 かぎろい』に収載されています。
ネタ元の正倉院御物は染織品で、本線画はそこから抜き出された文様のようです。大きな宝相華文様が1つ、画面いっぱいに描かれており、完全に対称な構図となっています。
宝相華文様に若干苦手意識があり、何とか軽減する方法はないかと頭を捻った結果、
『どこかの工芸に特徴的な色彩で、エキゾチックな宝相華文様に仕立てる』
というテーマを思いつきました。
具体的なネタは世界のタイル博物館編『世界の装飾タイル』(2007年、青幻舎)☟から着想しています。
この文庫本は、古今東西のタイルの特徴が例示されている解説つきの写真集です。収載されているペルシャ(現在のイラン)のタイル数点が気に入り、その色彩を借りることに決めました。
■ペルシャのタイルの色彩
"色彩を借りる"と言うと何やら華麗に響きますが、本質的には色数を限って塗るという話に他なりません。
どんな色を使えるのか確認する為に、同書40-43ページ及び64-66ページの写真7点を見て主な使用色を抽出する作業をしました。
参照したタイルの生産年代は17世紀から19世紀までと開きがあるものの、面白いことに、使用色は似通っていました。ペルシャのタイルがこの色彩一辺倒という訳ではありませんが、1つの典型と見ることはできるかもしれません。
抽出した各色のうちで制作に使いたい各色に、主に三菱888色鉛筆とバラ持ちのUniカラーから近い色を充てていき、
本作品限定の"パレット"が出来上がりました。
上の画像で右下の黒色以外の各色が、文様を塗る際の使用色となります。
ちなみに、今回何故三菱の888色鉛筆やUniカラーを使ったかというと、澄明な発色が持ち味だと評価しているのと適度な硬さがあって細かいところが塗りやすそうに思われた為でした。
ワタクシの大好きなUniカラーのViolet Blue(530)も、かなり短くなっていますが、メンバー入りしています♡
■小休止
これで塗る準備が整った…と言いたいところですが。
ここで構想が更に膨らみ、エキゾチック調の宝相華文様に黒一色のシルエット塗りを施すことにしました。
という訳で、着色に移る前に線画にシルエットを描かなければなりません。
記事が少し長くなりそうなので、続きは次回とさせて下さい。続編は明日投稿するつもりです。
それでは、また〜(^^)/"