こんばんは〜♫。
今回は"本筋"の最新作を披露しつつ、その制作中に行き合った悩みについて書きます。
よかったらお付き合い下さい(^^)。
最近、『大人の塗り絵 ヨーロッパの民族衣装編』の「サーミ族」に挑んでいました。
友達と同時期に塗り進める"パラレル塗り絵"をしていた為、いきなり完成報告になってすみません(^o^;。
どうぞご覧ください☟。
画材:水彩色鉛筆、ボールペン、ダーマトグラフ。
画題のサーミ族は、スカンジナビア半島の先住民で、多彩なフェルトの民族衣装が知られています。
肩掛けのフリンジにその留め具、スカートのプリーツや裾の模様と、細かい要素が詰まった線画でした。
原画手本とは配色を変えましたが、フワッとした水彩塗りは真似してみようと途中まで頑張りました。
途中までというのは、結局ふんわりニュアンスを伝える水彩風の塗り方では物足りず、ドライで塗り重ねて仕上げた為です(^o^;。
画材は、"初期装備"の水彩色鉛筆:プリズマロ40色セットをメインで使いました。
「このタイミングで敢えて初期装備に戻ることで、何か色々発見があるかも♡」
などと淡い期待も抱いていたのですが、結果は捗々しくなく…💦
ただ、プリズマロ(以下「マロ様」)が使いにくいことを再確認しました(^o^;。
マロ様は本当に硬くて気難し屋…。
硬い色鉛筆にも色々あって、コントロールのしやすいものとしにくいものに分けた時、私個人にとってマロ様は後者に入ります💦。
他のバラ持ちの水彩色鉛筆を使えばもう少し塗りやすかっただろう、と感じます。買い足しに意味があったと確信できたことも、ある意味で収穫でしょうかね〜(苦笑)。
本作品の制作過程について何も書けなかったのは、"パラレル塗り絵"をしていたからのみとは言えません…。
実は、軽く悩んでいたのです。
ーー自分の水彩色鉛筆の使い方は、異端なのではないか?
今に始まった疑念ではなかったものの、今回手持ちの技法書を読み返してみて「違い過ぎる…💦」と困惑しました。
参考にした技法書は、下の2冊です☟:
水彩色鉛筆画家:杉原美由樹氏の『はじめてさんの水彩色鉛筆 超初心者編』と『地中海からの水彩色鉛筆』(ともにマール社)。
この2冊に収載された水彩色鉛筆画は著者の作品ばかりですが、水彩画に似た、透明感のある軽やかな印象の作品が並んでいます。
ひきかえ、風雅が水彩色鉛筆で塗った作品といえば、「真田幸村」☟やーー
「想い」☟といったーー
濃く塗り込んだ作品が多数を占めています。
「杉原氏のような画風が王道ならば、自分のは邪道なのかな?」
と気になりました。
正確に言うと、画材をどう使うかは個々人の自由なので、邪道であろうと異端と言われようと、その事自体は構いません。ただ
『自分のような厚塗りで水彩色鉛筆を使うのは、発展性がないのではないか?』
という一点が懸念されました。
というのも、『邪道には発展性がない』という傾向は世の中で広く見られる通りです。逆に異端と見られる方法論でも発展性がありさえすれば『独自に活用している』と言える訳ですが……。
ーーこのまま水彩色鉛筆の厚塗りを続けていくことで、描きたい絵を描く道具として水彩色鉛筆を十全に操れるようになるのか?
突き詰めるとその1点が気になり、塗りながら次第にモヤモヤ感が募りました。
ふわり透明感のある塗り方をしてみようと思い立ったのも、この迷いによるものです。
幾日か悩んだ末、今は答えが見通せない問題だという結論に達しました。
というのも、風雅には理想とする水彩色鉛筆画がありません。他方で朧気ながら
「こんな絵を塗り上げたい」、
「こういう画風で描きたい!」、
という作風に対する理想がある状態です。
その理想も、どちらかというと、モチーフの質感や量感が伝わってくる重厚な画風に傾いています。
今回、水彩画っぽい作風を目指しても
「こんな描き方では納得できない!」
と感じて塗り込んでしまったことで、風雅にとって、『画材=作風を実現する手段』なのだと明確になりました。
であれば、水彩色鉛筆で描きたい絵を描けるのであれば使い続け、どうやら無理かと思えば手を引けばいいーーと気付きました。
という訳で、水彩色鉛筆での王道/邪道にはこだわらず、今後も好き放題塗ったり描いたりして我流の確立を模索してみようと考えました。
上に述べたような経緯があり、本作品は方針からブレブレの制作過程を経て完成しました(^O^;)。
背景が夜景にも関わらず、人物もトナカイもくっきり着色してあるのは、オーロラと雪の反射の効果を考えても現実味が乏しいですよね…。
実はこれ、矛盾は認識しながら強行しました。
サーミ族の民族衣装は明瞭に見せたいメインモチーフですし、他方その生活地域と言えばオーロラが特徴的なので、どちらも外せなかったのです。
観光パンフレットの合成写真みたいなものと割り切ってご覧頂けると嬉しいです♫。
サーミ族の民族衣装が終わった後から、塗りかけだったタイル図案の塗り絵を進め、こちらも完成しました☟。
出典:"Elegant Tile Designs Coloring Book."
画材:油性色鉛筆、ボールペン、サインペン、顔彩。
一見してイスラム圏のタイルという印象だったので、青と緑を多めにして塗りました。
長々綴って参りましたが、本日の話題は以上です。
文字多めの記事に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また(^^)/。