塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

バレンタイン前後のお絵描きと塗り絵。

 こんばんは〜♫

 前回から少し間が空いてしまいました💦

 折しもバレンタインデーが重なってチョコレート作りに熱中していたーー訳では全くなく、実家に帰ったり軽く体調崩したりと、文章を書くスイッチが入らなかったのです(体調はほぼ回復しました)。

 季節外れの帰省をしたのは、昨年のフランス旅行絡みの家内コンペがあった為でした。

 旅の記録を父・妹・風雅が各自でまとめてプレゼンテーションを行い、審査員の母の独断と偏見で順位をつけるというものです。

 結果は1位タイになり、3位までの図書カードを妹と2人で山分けしました(^^)。

 

 このプレゼン準備の一環で、1枚お絵描きをしました☟。

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画材:水彩色鉛筆、ペン。

 『サモトラケのニケ』というギリシャ彫刻で、パリのルーヴル美術館で観たものです。カメラ小僧よろしく台座の直下から撮った写真があり、それを参考にました。

 ニケ像は、水彩色鉛筆の芯を水で溶いて水筆で塗るという水彩のような使い方で描いています。

 鉛筆での下描きはせず、水筆で描いた後、紙が乾いてからドローイングペンでところどころ線を入れました。

 台座は乾いたグレーの水彩色鉛筆で下塗りした後、水色やピンクの水彩色鉛筆の芯から直に筆に顔料を取ってなぞっています。

 この後、背景を暗い緑色で塗ったところ、思うような筆致にならず失敗💦💦。

 途中まで順調にきて惜しかった為、像と台座を切り取り、模様入りの紙(名称:「星物語」)に貼りつけました。

 

 実家から都内に戻った後で、「平螺鈿背八花鏡」という天平文様塗り絵が完成しました。

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画材:油性色鉛筆、顔彩、サインペン、ボールペン。

出典:『ぬりえ天平文様 たまゆら』。

 青と橙のバイカラーを基調とし、メタリック顔彩を何色も使ったところ、ド派手な作品になりました(笑)。

 そして、この作品をもって『ぬりえ天平文様 たまゆら』は全て塗り終わりました。

 

 残る完成作品は雪の結晶マンダラです。

 今週は3点完成♫。出典は全て"Snowflake Mandalas Coloring Book" です。


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画材:油性色鉛筆、サインペン、顔彩、メタリックマーカー、ボールペン。

 1枚めは昨年12月、クリスマス用に塗り始めたものでした。

 赤と緑の組み合わせで雪らしさがまるでなくなった為、マンダラをひととおり塗り終えた後に白金色の顔彩でスパッタリングを施しています。

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 スパッタリングは歯ブラシを絵の具に取って茶こしや網などをこすって行うのが一般的かと思いますが、風雅はうっかり茶こしを用意し忘れたまま始めてしまいました。

「要はブラシの毛先から絵の具を含んだ水滴が細かく落ちればいい訳でしょ?」

と開き直り、歯ブラシを背中から叩くなどして振動を与え、強行しました。

 結果的にうまくいき、茶こしや金網が無くてもスパッタリングが出来ると検証できました。

 ただ、手は絵の具まみれになりました…。

 スマートにスパッタリングを行うならば、茶こしのような道具は用意したほうが無難かもしれません(^o^;。

 

2枚めは赤を基調としました。

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画材:油性色鉛筆、サインペン、顔彩、メタリックマーカー、ボールペン。

 テーマは"赤い雪"です。

 子どもの頃、ヨーロッパでは春先に赤い雪が降ると聞いたことがあり、言葉からくるイメージで塗りました。

 制作後に少し調べたところ、赤い雪は実在するようです。サハラ砂漠から巻き上げられた砂を含んで赤く見えるという話なので、字面ほど美しくはないかもしれませんが💧。

 

 3枚めは本日仕上がりました。

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画材:油性色鉛筆、サインペン、ボールペン。

 テーマは、“早春の夜の雪”です。

 春の夜にはどこか艶めかしく妖しいイメージがあり、メタリックの紫色を広範囲に使いました。

 

 話は変わりますが、最近、桜井 輝子『塗り絵でまなぶ配色のきほん』(2020年、ホビージャパン)という新刊が気になっています。

 ある配色パターンについての概説とその配色による塗り絵用線画で見開きページを構成する、一種のワークブックと言えばいいでしょうか。

 この本を手に入れるべきか否か、本日、仕事帰りに書店で検討してきました。

 その結果、買うのを見送りました。

「説明は役に立つかもしれない。

けれども塗り絵の線画に面白味がないから、ワークとして続かない」

ーーこのような判断です。

 塗り絵部分の線画が味気なく感じられたほか、配色関連の説明も、自分が漠然と感じているのとあまり変わらないことが遥かに明瞭に書かれているという印象でした。

 漠然とした理解を明瞭に言語化してくれているのは有用ですが、2000円近い対価を払って得るものではない、と個人的に感じます。

 一連の書店での検討を通して、どうやら自分が欲しいのは、色彩について自分が経験的・感覚的に感じていることを客観的・理論的に把握する為の基礎知識だという気がしてきました。

 そういう訳で本日は

「色彩についてきっちりと理論立てて書いている本を(多少難しくても)探して1冊読んでみよう」

という斜め上の結論を下して帰ってきました。

 

 以上、とりとめもなく近況をお伝えしてきました。

 何か忘れていないか…と、どうかツッコまないでくださいね。バレンタインデーに関連する塗り絵が1枚も塗れず、多少出遅れた感を味わっているので💦💦。

 と、最後まで締まりませんがご容赦を。

 ここまでお付き合い頂いてありがとうございました〜。

 それでは、お休みなさい(^^)/