塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【制作の記録】都落ちと唐衣〜伊勢物語の燕子花〜 その3

 こんばんは〜(^o^)

 引き続き「八ツ橋(伊勢物語)」(『平安王朝絵巻ぬりえbook』収載)制作話の第3弾をお届けします。

 本稿では、燕子花(かきつばた)の葉と花を塗っていこうと思います。

 次章ちょっとだけ『伊勢物語』の解釈に踏み込みますが、塗り絵ブログの本分は守りますので、気軽にお読みください。

 

■配色のポイント①:燕子花の花と葉

 さて、その葉と花を何色で塗るのか。

 かねて示唆していたように、これは軽視できないポイントです。

 何故かといえば、東(あずま)下りの主人公(※以下「アズマくん」と呼びます)は『燕子花』&『旅の心』というテーマを指定されてすぐに

「妻が恋しい…(ノД`)」

と歌い出す訳で、燕子花の佇まいから妻を想い起こしたと見なせるのです。

 高校生時代、古典の授業でこの話を読んだ時、風雅はここが一番腑に落ちず

「どうして燕子花を見て『奥さん恋しい』ってなるの?」

と疑問に思っていました。

 "妻"とか"女性"とか、燕子花にそういったイメージがなかったもので…💦

 逆に言うと、『伊勢物語』の本文でその辺りの説明がないのは『燕子花→奥方』への連想が「あー、分かる分かるー」と同時代の読者に難なく受け入れられたからとも考えられます。

 では、平安時代の人々は燕子花にどういうイメージを抱いていたのでしょうか?

 そして、平安時代の燕子花イメージを投影して塗ることが、"読書感想塗り絵"のあり方とはなりませんでしょうか?

 

 ここで高校生の資料集にも載っているレベルで有力な手がかりに気付きます。

 すなわち、"襲(かさね)の色目"。

 十二単の配色パターンとしてご存じの方も多いのではないでしょうか?

 今回塗っている『平安王朝絵巻ぬりえbook』の8-9ページにも代表的なものが紹介されており、お誂え向きに"かきつばた"も載っていました。

 それを888色鉛筆でざっくり塗ってみると、下のようになります☟。

 

【襲の色目:"かきつばた"】

f:id:white_fuga:20190710231749j:image

 

 この通り、赤みが強い紫色の濃淡に深緑を組合せたパターンでした。個人的に、某琳派絵師の影響で『燕子花といえば青紫色』と思っていた為、少々拍子抜けしました。

 ただ、平安時代の人には

「燕子花ね。うん、そんなカンジ♡」

と思える程典型的な配色だったのでしょうね。

 

「"かきつばた"の襲の色目のような風景を目の当たりにしたとすれば、そういう装束をまとった女性を思い出しても自然では?」

 このような考えから、"かきつばた"の色目の構成色で花と葉を塗ることにしました。

 

■燕子花の葉

 花よりも葉っぱのほうが面積が大きい為、先に葉っぱに手を着けました。

 "かきつばた"の色目の緑色に近い2色を基調とし、黄緑がかった渋めの緑なども使って塗っていきます。

 凛と伸びる葉は燕子花の魅力の1つなので、葉っぱ同士が交錯したり隣り合ったりする部分で同じ色にならないように気を付けて塗りました(※参考画像☟)。

f:id:white_fuga:20190710214623j:image

 また、大雑把な傾向として根本が先端よりも暗く見えるように、と心がけました。

 いきおい、下のような虫喰い形式で進行することになります:

f:id:white_fuga:20190710220242j:image

f:id:white_fuga:20190710220007j:imagef:id:white_fuga:20190710215902j:image

 虫喰い式制作は幾分効率が悪い気はするものの、全体像を見渡しながら進められる点が大きなメリットだと思います。

 

 そうして、ようやく葉っぱを塗り終わりました。

f:id:white_fuga:20190710215749j:image

 

■燕子花の花

 前々章での構想に従い、花も"かきつばた"の色目に近い紫系統の2色が基調になるように色を選びました。

 1輪の花の中で赤紫の濃い部分と薄い部分が共に見受けられるように意識しながら、虫喰い式に塗っていきます。

f:id:white_fuga:20190711075147j:image

 線画だと小さくて分かりにくい為、似せて描いた燕子花の線画☟でどんな手順で塗ったかを大雑把に説明します。

f:id:white_fuga:20190710225436j:image

 なお、元は私的な記録の為、塗り方が雑ですが、ご容赦ください💦

 

①外側の大きな花びらのスジをごく薄い紫色で塗る。

f:id:white_fuga:20190710232855j:image

使用色:888色鉛筆のライラック

 

②スジのすぐ外側、花びら同士が接する部分など最も色の濃い部分を2色で塗る。

f:id:white_fuga:20190710233130j:image

使用色:888ディープバイオレット、フューシャパープル

 

③直立する花びらの中央を塗る。また、②のすぐ上側にも重ねる。

f:id:white_fuga:20190710233605j:image

使用色:888フューシャパープル

 

④外側の花びら以外の①〜③に一段薄い色を力強く重ね、混色する。

f:id:white_fuga:20190710234409j:image

使用色:888ラベンダー

 

⑤外側の花びらの下のほうにダイヤ形に濃い色を塗る。

f:id:white_fuga:20190710234544j:image

使用色:888フューシャパープル

 

⑥外側の花びらで少しだけ暗くなりそうな部分を濃い色で塗る

f:id:white_fuga:20190710234758j:image

使用色:888フューシャパープル

 

⑦外側の花びら全体を、⑤⑥と混色しながら塗る。但し最も明るくなる部分だけは白く塗り残す。

f:id:white_fuga:20190710235226j:image

使用色:888ラベンダー

 

⑧白く塗り残した部分を、⑦の塗り際から色を伸ばすようにして塗る

f:id:white_fuga:20190710235817j:image

使用色:色辞典ライラック(P-9)

 

⑨外側の花びらの最下端の線を濃い色でなぞる

f:id:white_fuga:20190711000012j:image

使用色:888ディープバイオレットもしくはフューシャパープル

 

⑩参考:使用色パレット

f:id:white_fuga:20190711000631j:image

 

 基本的な塗り方は上記の通りで、花びらの裏側が見える場合は、888ラベンダーで塗りました。

 あとは花の形や位置に合わせて適宜調整…という方針です。

 この線画の燕子花は同じ形の使い回しが1つもなかったので、1輪1輪が別の花なのだと意識して塗りました。

 

 花を塗り終わった時点で、下のようになっていました☟:

f:id:white_fuga:20190711001145j:image

 

■小休憩

 以上、襲の色目の色合いを用いて燕子花の群生に色を着けるところまで、お伝えしました。

 花に赤みがある為か、少なくとも男性よりは女性を思い起こさせるような色合いにはなっていると思います。

 なお、襲の色目の最左端は、「単(ひとえ)」という内側の着物の色に当たるのですが、この紅色はうまく活用出来ませんでした。

 ただ、調べてみると単(ひとえ)は色のバリエーションが少なく、概ね白・赤・深緑のいずれかの系統になるようなので、拘り過ぎなくてもいいのかな、と思っています。

 

 ともかく、これで風景部分は塗り終わりました。本シリーズ最終回はアズマくんの制作などについて記す予定です。

 それでは、お休みなさい。

 

【追記】

 襲の色目は、厳格に表示の6色を使うものではなく、状況に合わせてアレンジ可能なものだったようです。

 ただ、この議論に深入りしても塗り絵的に実りは少なそうなので、本稿では割愛しました。

 

 

【お絵描き】植物のお絵描き 第1章【枝豆のオマケ】

 こんにちは♪

 昨日彼氏が葉付きの枝豆を買ってきまして、切り取られた葉っぱを写生することになりました☟。

f:id:white_fuga:20190709095343j:image

 唐突なことで、手近にあった色鉛筆で描いたのですが、なかなか面白かったです。

 

■紙:クリーム色の色画用紙

 B5判より小さなサイズで、写真に撮ると色飛びして分からない程薄いクリーム色をしています。

 

■画材:油性色鉛筆

 塗り絵用に使うつもりで手近に出ていた油性色鉛筆を使いました。

 

■輪郭のスケッチ

 写生時は、葉っぱ3枚付きの葉柄を白い紙の上に冒頭の画像のように置きました。

 手前右の1枚は緑色の色鉛筆で描いたのですが、途中から水色に変更しました(最初の緑色に不都合があった訳ではなく、好奇心によるものです)。

 

■着色→完成

 輪郭を取った後、すぐに着色に移りました。

(開始直後)
f:id:white_fuga:20190709183322j:image

(2枚目終了後)

f:id:white_fuga:20190709184219j:image

 上のように1枚ずつ葉っぱを塗っていき、着色開始から2〜3時間位で完成しました☟。
f:id:white_fuga:20190709184336j:image

 

 今回苦心したのは、塗っている間にどんどんモチーフが乾き、傷みがひどくなってきたことでした。

 写生が完成する間際には、葉っぱはかなり見すぼらしくなっていました☟。

f:id:white_fuga:20190709184903j:image

 3枚目制作時は、葉っぱの先の丸まり具合が進行し過ぎていて、輪郭線を修正しつつ塗りました。

 この萎び方には諸行無常を禁じえません💦

 切り花などを描く時には、どうにか水分補給をしてもらえるよう気を配らないといけませんねー…💧

 

 以上、成り行きでお絵描きすることがありました、という報告です。

 お付き合い頂き、ありがとうございました。

“Secret Garden”ポストカード版 完成作品ギャラリー①

 こんにちは。

 洋書のポストカード塗り絵:"Secret Garden"の完成作品ギャラリー第1弾です。

 なお、題もインデックスもなく不便だったので、各作品の題は作品のテーマを元に便宜的に自分で付けました。

 

①「昭和浅草レインボー」

f:id:white_fuga:20190708141333j:image

画材:油性色鉛筆。

 昭和末期、浅草は仲見世通りの裏辺りには、世の中の流行から取り残されたようにダサくてゴチャゴチャした商店街の風景がありました。

 本作品では、その色彩イメージを遠い記憶から掘り起こして配色しています。

 凄まじく不調和な印象を受けるかと思いますが、塗っている本人は割と楽しく感じていました。

 画像では色飛びしかけている背景は、色辞典のFawn(LG-1)一色を使っています。

f:id:white_fuga:20190708153703j:image

彩度が低くて薄い色を背景にするとどうなるか、という実験を兼ねていました。

 

②「黄色い背景」
f:id:white_fuga:20190708141258j:image

画材:油性色鉛筆、万年筆、サインペン。

 こちらも実験塗り。はっきりした色を背景に配するとどうなるか、試しました。

 結果、モチーフに着けた色が、その色を白紙に塗った時より不明瞭に見えることが分かりました。写真を撮る時の逆光のカンジに似ているのかもしれません。

 作品のディテールについては、とにかく虫を頑張りたくなかった為、最初に黒く塗り潰してシルエットにしました(←後ろ向きな考え方)!

 『黃✕青』配色が好きなので、モチーフは青系統を中心にしました。

 

③「叢(くさむら)の彩り」
f:id:white_fuga:20190708141156j:image

画材:油性色鉛筆、サインペン。

 本作品は背景のグラデーションがテーマです。叢っぽい印象になるように、という目論みのグラデーションでした。

 

④「抹茶風味の花模様」
f:id:white_fuga:20190708141213j:image

画材:油性色鉛筆、メタリックマーカー。

 配色本『日本の美しい色と言葉』の"抹茶"なる配色案を参考にして制作したものです。

 詳細は7/5付の記事に記した為、本稿では割愛します。

 

⑤「青い花のロンド」
f:id:white_fuga:20190708141227j:image

画材:油性色鉛筆、サインペン。

 原画はモチーフが円形を描くように配置されているのですが、ポストカード版では縦向きの俵型になっています💦

 謎の編集方針に苦笑しつつ、青色中心で塗りました。

 

 以上、5月から7月初旬にかけて塗った作品5点を制作順に並べました。

 ご覧頂き、ありがとうございました

【季節の塗り絵】七夕に寄せて。

 こんばんは〜♪

 今日は七夕ですね。

 

 以前の記事で予告した通り、七夕用の線画が塗り上がったので、まずはご覧下さい☟。

f:id:white_fuga:20190707215726j:image

出典:『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』。

題名:「七夕祭り」。

画材:油性色鉛筆、サインペン、ダーマトグラフ、ボールペン。

 このページでは、七夕祭り独特の薬玉付き吹き流しが主たるモチーフとなっています。

 線画ではイカール星人のこけしの如きフォルムで描かれていますが、実物の吹き流しはもっと長くて、吊るすと迫力が出ますよね😅

 ただ、風雅の身近では七夕祭りが行なわれていない為か、吹き流しを塗っている間は

「七夕感が足りない…」

と物足りなさを感じておりました。

 そこで、七夕伝説の舞台となる天の川を描き込んだという訳です。

 近くで見るとどうしても背景のサインペンの塗りムラが目立つのですが、それでも星空になった途端に気持ちが高揚してきました♡

 

 ちなみにワタクシの願い事は、『絵が上手になりますように』ということでした。

 七夕は元来機織りなど技術の向上を祈願する節句でもあることを踏まえ、短冊に書く代わりに塗り絵をしました。

 しかし、当地の天気は横殴りの雨☔。

 "怠け者の節句働き"には天気も無情になるのでしょうか。風雅の願いはどうやら星には届かないようです(泣)。

 

 さて、節句の日に暗雲垂れ籠める終わり方はしたくないので、気分転換に別の作品もご覧下さい。

f:id:white_fuga:20190707231938j:image

画材:油性色鉛筆、サインペン。

 こちらは"Secret Garden"ポストカード版のうちの1点です。

 塗った時に猛烈に蒸し暑かった為、自然と青系統の色が幅をきかせる配色となりました。

 この塗り絵本は紙が厚いのが長所で、紙を裏面に貼ってメッセージカードに仕立てても、塗り絵の面に響かないことが今回確認出来ました♪

 

 本日は、七夕の塗り絵などについてまったり記してきました。

 皆さまの願いが星に届きますように🌠

 

 それでは、また〜(^^)/

【制作の記録】都落ちと唐衣〜伊勢物語の燕子花〜 その2

 こんばんは〜♪

 『平安王朝絵巻ぬりえbook』所収「八ツ橋(伊勢物語)」制作話の第2弾をお届けします。

 第1弾では八橋下塗りと水面塗りについて書きました。本稿でも引き続き風景部分の制作を進行していきます。

 

■八橋の下の暗がり

 水面塗りの直後、橋板の下が薄暗く見えるように色を重ねました。

f:id:white_fuga:20190706151142j:image

 このもやっとした薄暗がりがあることで、本作品の八橋が象徴ではないことが伝わるかと思い、ひそかに気合いを入れました(象徴でない何を描くつもりかと問われれば、おこがましくも『風雅の脳内で色づいた物語の情景』と言わざるを得ないのですが💦)。

 

 ここは水面塗りのライラック(888色鉛筆)の上から陰の色を薄塗りで2〜3回重ねました。

f:id:white_fuga:20190706183100j:image

 八橋は画面の左下から右上に向かってジグザグに曲がりながら続いていっています。左半分にUniカラーのブルーグレー(567)とポリクロモスのEarth Green(172)、右半分にUniカラーのブルーグレーとピーコックブルー(888色鉛筆)を使用しました。

 うっすら靄がかかっているイメージの為、距離が離れると青味が強く見えるものではないかと思い、左右で色を少し変えています。

f:id:white_fuga:20190706183207j:image

■八橋

f:id:white_fuga:20190706151009j:image

 水面塗りの後から、八橋にも取りかかりました。

 使用色は下の通りです☟:

f:id:white_fuga:20190706180656j:image

 杭は、基調色のセピアで塗りました。

 橋板には上の画像の6色を使っています。

 線画の八橋は定規そのままのような直線で描いてあるのですが、年数を経てくたびれた八橋にしたかった為、木目をフリーハンドで入れました。

 色鉛筆は最初に先を尖らせてから、鉛筆のような持ち方をして橋板の輪郭線と平行に3〜4cmの直線をサッサッと引いていくという動かし方をしました。

 この時、フリーハンドだとヨレたり平行でなくなったりする場合もありますが、概ね消さずに残しました。というのも、そういう線があると、板材が傷んで凹んだり歪んだりしたように見える為です。

 また、橋板が僅かに傾いているように見せる為、橋板同士の接合部付近の陰(※黒い線で表します)を一定の太さにならないようにしました。

f:id:white_fuga:20190706190009j:image

 このような小細工を混じえつつ、時々色鉛筆を替えて塗り続けます。f:id:white_fuga:20190706191223j:image

 上⬆の画像から分かる通り、初めに橋板1枚分だけ完成させてみて、この方法で塗れる感触を得てから他の板にも手を広げました。

 やがて、念願のオンボロな八橋が出来上がりました♪

f:id:white_fuga:20190706191317j:image

 塗り上がった時に八橋のところだけ紙が延びていたのは実話です💦。この塗り方、紙には少々負担が大きかったのかも…💦

 

■四隅の雲☁

 さて、この線画の四隅には、雲状のものがたなびいています。

 このような雲は本書の他のページにも見られるもので、画面を絵巻物風に仕立てる為の装飾要素(端的に言い換えると「ちょっと凝ったフレーム)と考えられます。

 但しこのページに限れば、水辺の靄を様式化して描いているとの解釈も出来ます。

 前々章でも記した通り、うっすら靄がかかった風景として描き出したい風雅としては、このフレームの"靄"感も利用したくなりました。

 そういう訳で、画面の中にある重要な色と近くて、かつそれに靄をかけたように薄い色を四隅の雲に配しました。

 メインのエメラルドグリーンは燕子花の葉と、薄いピンク(色名だと"ジョンブリアン")やラベンダーは花びらの色と響き合うだろうと見込んでいます。

 既にひと通り塗り終わり、このパーツについては『完成(仮)』となりました。f:id:white_fuga:20190706200200j:image

 ただ、こういう形の装飾要素を塗り慣れていない為、今ひとつ加減が分かりません💦

 他の部分を塗り進めるうちに雲とのバランスが悪いと感じた場合は、出来る範囲で修正していこうと思っています。

 

■小休憩

 今回は八橋周辺と四隅の雲☁の着色について書きました。

 制作自体はもう少し先まで進んでいて、現在はちょうど燕子花の葉っぱを塗り終わったところです。

f:id:white_fuga:20190706200736j:image

 この葉っぱと花から成る燕子花の群生が本作品の最大のポイントになる為、葉っぱについては続きの記事に回そうと思います。

 塗るのも書くのも遅くて申し訳ありませんが、よかったらまたお付き合いください。

 それでは、また〜(^^)/

【雑談】抹茶風味の花模様。

 こんばんは〜♪

 最近、『平安王朝絵巻ぬりえbook』所収の「八ツ橋(伊勢物語)」をメインで進めており、目下のところ燕子花の葉を塗り続けています。

f:id:white_fuga:20190704213611j:image

この"裏番組"として、ポストカード版"Secret Garden"から作品が1点塗り上がりました☟。

f:id:white_fuga:20190704213311j:image

画材:油性色鉛筆、メタリックマーカー。

 花模様ですが、緑色を基調にしています。

「毎度お花らしい色で塗るのも面白くない」

と塗り始めてすぐに、まとめ方にも少し工夫をしてみたいという考えが浮かびました。

 目指すのはマンネリ感からの脱却。

 となれば配色本の出番です(^^)

f:id:white_fuga:20190704232454j:image

 この本は和風の配色に特化していますが、興味深いパターンが多数載っています。

 緑色メインの新鮮な配色ということで、今回は『94.抹茶』を参照しました。

 進め方はお馴染みの虫喰い式です。
f:id:white_fuga:20190704233001j:image

f:id:white_fuga:20190704232912j:image

f:id:white_fuga:20190704234430j:image

このように全体のバランスを見ながら塗っていきました。

 一応、飲み物の抹茶をイメージしていたつもり…だったのですが、かき氷の抹茶(宇治金時)と言われるほうがしっくりくる気がしませんか?もしかしたら、ここ最近の蒸し暑さのせいで無意識にかき氷に心が動いてしまったのかもしれません…💦

 なお、上辺の背景部分はメタリックマーカーの緑色で塗り潰した上に、黒い色鉛筆をガシガシと重ねています。

 その結果、キャンバスに絵の具を塗ったような質感が出来上がりました(新鮮!)。

 今回、自分にない色彩感覚で塗ってみるのが割と面白かったので、別の機会に別の配色パターンでも試してみたいと感じました。

 

 しかし、その前に七夕でしょうかね〜。

 織姫と彦星を描いた線画は持っていない為、七夕に関連する小道具やイメージで1点でも形に出来たらいいな、と思います。

 

 それでは、また(^^)/

【お絵描き】静物のお絵描き 第2章【プラモデル】

 こんばんは〜(^^)/。

 本稿は先月のお絵描きに関するちょっとユルいレポートです。

 今回は、彼氏に頼まれてプラモデルをスケッチし、着色しました。

f:id:white_fuga:20190702223850j:image

白地にピンクのアクセントが入る四肢に、赤紫色の胸部……『ガンダム』に詳しい方はご存じかと思いますが、このアニメに登場する『キュベレイ』というモビルスーツ(一種の戦闘用ロボット)を模しているそうです。

 風雅自身このアニメをほぼ知りません💦

 本稿では、このプラモデルの元ネタがアニメのロボットであると分かっておいて頂ければ十分かと思います。

 

■習作

 今回は、プラモデルというお題もネタ元の『キュベレイ』にも馴染みがない為、輪郭を取る段階までの習作を1点描いてみることにしました。

 A4コピー用紙に鉛筆で描いてみたのがこちらです☟:
f:id:white_fuga:20190702202412j:image

 所謂"ジョジョ立ち"で右斜めを向き、左手で鞠をつくようなポーズを取らせました。

 このポーズにした理由は

「とりあえずジョジョ立ちにすればカッコよく見えるかな?」

と期待した為です。習作なので、

「まずはこのプラモデルの"形"に慣れよう!そして素敵に見える角度を探そう!」

と意識していました。

 実のところ、『習作でこのプラモデルの隠された機能美に気付く → 本番で全体的な機能美を強調しつつ作品をまとめる』というシナリオを思い描いていたのです。

 

 では習作を描いてみた結果は、というと。

 キュベレイのプラモデルから、予想外の印象を受けることになりました:

①どんな角度から眺めても、どこかしらに優美な流線が見られる

②戦闘用の機能美を追究した形ではない

風雅自身の美的感覚ではキュベレイの魅力が理解できない

 

 …思惑は見事に外れましたね。

 ①のように部分的に美的感興も覚えることから、このプラモデル(ないしキュベレイというキャラクター)に魅力を感じる人がいるのは想像できるものの、全体像を見た時に「あっ、素敵!」と感じる尺度を風雅自身が持ち合わせていないのだと思います。好みに合わないという単純な話かもしれません。

 ただ、自分が美しいと実感できない物を美しく描くことはできない為、 

「全身像の美しさを強調する方向でこのプラモデルを描くのは無理💦」

という認識に達しました。

 

■本番

 前章で"機能美の強調"という方向性が通らないと分かり、このプラモデルの面白味がどこにあるか考え直しました。

 クラーク博士の銅像のポーズを取らせてみたり、薔薇の造花を持たせてみたり…😅

 迷ってガチャガチャいじっているうちに、四肢も胴体も謎の装甲も広く動かせることに気付き、この可動性を伝えられるポーズを模索し始めました。

 かくして本番は、何とか直立できるギリギリのポーズを取らせています。指も曲げられるので、左と右で異なる形にしました。

 

 今回は、ケント紙を使いました。

 実は、前月のサザエ再挑戦編で画用紙を使ってみた結果、

「貝殻のように硬い物の質感を出すにはもっと適した紙があるのでは?」

と感じたのです。色鉛筆画の技法書で『精密画にはケント紙が適している』と書いてあった為、身近で手に入るA4ケント紙(ファーストケント)を採用しました。

 また色鉛筆はポリクロモスを使います。

 

 最初に鉛筆で輪郭を写しました。  

f:id:white_fuga:20190703113456j:image

f:id:white_fuga:20190703115647j:image

f:id:white_fuga:20190703115715j:image

 ここまで開始から4時間程度。

 パーツが多くて線の数が多いのと、なかなか曲線を滑らかに描けないのとで、下描き完成の時点で集中力は底をついていました💦

 モチーフが画面の下のほうに寄り過ぎで見栄えがしませんが、何とか全身収まったのでよしとしておきます。

 

 そのまま少し日をおいて、6/30に着色しました。

 例によって出来そうな箇所から塗っていく進め方をしました。

 下の数点の画像で大雑把に経過が伝わるかと思います:

f:id:white_fuga:20190703122319j:image

f:id:white_fuga:20190703122346j:image

f:id:white_fuga:20190703123105j:image

f:id:white_fuga:20190703123139j:image

 この辺りで既にクタクタになっていたので、ブログを書いたり本を読んだりして休憩しました。 

 制作中、何に気疲れしたかというと、プラスチックの表現でした。

 プラスチックは不透明で輝きもない一方で、光が当たると鈍い光沢が出来て、そこだけ周囲より白っぽくなっているように見えます。そういう特徴を踏まえて細かく明暗を塗り表す必要があったのでした。

 

 再開して塗り続け、作品は何とか6月のうちに完成しました☟。 

f:id:white_fuga:20190703165920j:image

 白地の紙に白いモビルスーツで、見づらかったらすみません💦
 出来上がりについては、当初想像していたよりは意外とよく描けました(ここまで描線が密集するモチーフを扱うのは久しぶりだったので、最悪ではまともな写生にならない可能性もあると思っていました)。最初に白黒できちんと輪郭が取れたことと、ポリクロモスの多彩なグレーに眼が馴れてきたおかげかな、と思っています。

 ただ、キュベレイの輪郭のように滑らかな曲線を描こうとしてもヨレがちだったので、今後はその辺りも意識して強化していこうと思いました。

 

 以上、プラモデルのお絵描きレポートをお送りしました。

 7月は夏らしくガラスの置き物+αを描く予定です。よかったらまたお付き合い下さい。

 

 それでは、また〜(^^)/