塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

桜咲く3月下旬の塗り絵と混沌の極楽鳥展。

 おはようございます。風雅です。

 月日が経つのが早い、以上に、桜の開花が早くて驚く今日この頃。

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 近所の桜は早くも満開です。

 足早の桜前線に急き立てられるようにして、桜の塗り絵も1枚出来上がりました☟:

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画材:油性色鉛筆、顔彩。

出典:石村和代『四季の和柄と花景色 ぬり絵ブック』。

題名:「桜小紋」。

 モチーフが桜の花びらだけで単調になりそうだったので、背景に月を描いて夜桜にしてみました。

 多少は面白味が加わったでしょうか?

 

 上の作品に先立ち、同じ本から束ね熨斗モチーフの作品も1点塗り上がっています☟:

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画材:油性色鉛筆。

出典:石村和代『四季の和柄と花景色 ぬり絵ブック』。

題名:「束ね熨斗」。

 束ね熨斗は季節感が薄いモチーフですが、背景の無地と紗綾形部分は草萌え始める早春の野をイメージして塗りました。

 

 季節感のないところでは、人魚の塗り絵本から1点、ペン類で塗りました☟:
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画材:サインペン、ボールペン、水彩毛筆。

出典:"Sirenes."

 外周の円内に書かれている文字は恐らく"ワルシャワの人魚"の意で、上側がポーランド語、下側がフランス語での表記だと推測されます。

 (どうしてワルシャワ?)

と疑問が湧くかもしれません。

 実はポーランドの首都ワルシャワの紋章が、右手で剣を振り上げ、左手で楯を構えた姿勢で横顔を見せる人魚を象っているのです。

 元ネタの紋章も線画も上半身は勇ましくモロ出し。見た目が寒々しいので、ビスチェを描き加えてみました。

 塗る前はヨーロッパの紋章切手のような仕上がりを目指したかったのですが、描き込みをしたり鱗を塗り込んでいるうちに古切手路線から外れてしまった感💧。

 古切手風アレンジはいつかどこかで再挑戦します。

 

 以下、唐突ながら近況です。

 先日東京駅徒歩すぐのJPタワーに行く機会があり、館内の博物館で「極楽鳥 Birds in Paradise 」展を見学して来ました!

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 上の画像は、館内の看板を撮ったものです。このポスターでは何の展示か判然としませんが、自然界に実在する鳥と、それに着想を得て制作された鳥モチーフの宝飾品を並べ、特に極楽鳥に焦点を当てた文化誌入門編的な企画展でした。

 野心的な試みだと思い、行ってそう実感もしました。

『自然界の鳥は多種多様でそれぞれに美しい。それにインスピレーションを得て人間も宝石や貴金属を使って多種多様に美しい宝飾品を作った』

――一連の展示から、そういった熱意を感じ取りましたし、そこに否やはありません。尾長鳥や極楽鳥のようになかなか観る機会のない鳥も紹介されていますし、宝飾品も綺麗で見応えがあります♬。

 ただ、自然界の鳥は生身ではなく、剥製を中心とする標本展示です。

 つまり本展の会場とは、見た目が鮮やかな死体(の加工品)に囲まれながら、それと似た形態の宝飾品を観る空間なのです……!

 個人的にはかなり堪えました💧。

 理性では展覧会の意義が分かるのに、感覚がついていけなくて脳内混沌としたまま見学し、ヘロヘロになって退室しました。

 こうした見学体験だった為、安易に薦められません💧。

 入館無料で立地も抜群ですが、それなりの覚悟をして見学に臨むのがよろしいと思います。

 展示を見て息が詰まったら、同じJPタワーの屋上テラスに立ち寄ると、東京駅周辺が地上と違った視点で眺められて気分転換になるかもしれません。

 ちなみに風雅は、東京駅舎の南翼を上から眺められてはしゃぎました(笑)。
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 それでは、今回はこの辺りで。

 よかったらまたお付き合いください(^^)/