塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

手持ちの塗り絵本一覧

 こんにちは。
早すぎる梅雨明けから、毎日酷暑が続きますね。
暑すぎて出かける気もしない日々…とくれば、休みの日は勿論塗り絵をしています(*^^*)

 さて、最近、塗り絵本が増えてきたので、今回は、現在塗り進め中の本を列挙してみたいと思います♪


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・たけいみき『"かわいい"の魔法にかかる夢色プリンセス塗り絵』、河出書房新社
・『世界の美しい文様ぬり絵 アラベスク文様』、パイインターナショナル
・井田千秋『森の少女の物語』、日本ヴォーグ社
・河合ひとみ『世界の模様 ぬりえの旅』、誠文堂新光社
・シンシア・エマリー『心を整える、花々のマンダラぬりえ』、日本文芸社
・ジョハンナ・バスフォード『海の楽園』、グラフィック社
鈴木淳子『平安王朝絵巻ぬりえbook』、ディスカヴァー・トゥエンティワン
・Bogema, Tanya "Nice Little Town 2" (洋書)
・江種鹿乃子『幸せのメヌエット』、ナツメ社
・江種鹿乃子『心ときめく四季のワルツ』、ナツメ社

 以上、全部で10冊。
うち2冊はポストカードブックで小型です。
 今回数えてみて、「いつの間にこんなに増えていたのか…」と自分でも驚きました(笑)
 ちなみに、上記リストは、着手した順に並べました。色々手を出してみた足跡になっていますね(^^;

 「せっかくなので、この塗り絵本遍歴を活かせないかな?」と考えた結果、1冊1冊のレビューを書いてみようと思いたちました。
 夏のレビュー企画として、毎回1冊ずつ、取り上げていきます。その本に興味を持っている方に、特色が伝わるような内容にしていきたいと考えていますので、よかったら次回以降もおつきあいください。

追記:上記リストにある本について、質問があれば気軽に本記事のコメント欄にお寄せください。
レビュー記事にて回答させて頂きたいと思います(^^ゞ

『幸せのメヌエット』完成作品ギャラリー①

 こんにちは♪

ご無沙汰している間に、江種鹿乃子さんの塗り絵本、『幸せのメヌエット』を手に入れました。 

  ここまで4点の線画を塗りましたので、お目にかけたいと思います。

 

①眠れる栗鼠

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  爆睡する4匹の栗鼠です。

 黒い背景のページを塗るのは、塗り絵始めてから初でした。慣れないせいもあってか、目がチカチカして塗りにくかったです……


②狐と小鳥とアライグマ


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 秋の木洩れ陽にまどろむ狐。

 狐といえば後ろの動物は当然狸…かと思いきや、どうやらアライグマのようです(顔の模様から推定)。

 このページでは、面積の大きい部分を水彩色鉛筆で薄く下塗りして濡らし、乾いた後に油性色鉛筆で仕上げました。


③花火見物

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 2足立ちの小動物が空飛ぶ絨毯に乗って、花火を見物にしています。

 この動物は何か?

 一見では特定しかねた為、あれこれ画像を検索し、プレーリードッグと解釈することにしました。

 顔の模様は、ユタプレーリードッグを参考にして塗っています。


プリンアラモード城攻略

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 鼠のトリオが特大のプリンアラモードをつまみ食いしています。

 可愛い小動物が悪さをする図というものは、私の好みのど真ん中なので、このページは終始ノリノリで塗りました(笑)

 鼠は、"曲者感"を出したくて黒っぽい毛色にしました。トクノシマトゲネズミという固有種の写真が、とても参考になりました(ありがとう、レッドデータブック!)。

 

 以上、4点を塗り終わった時点でも、「この本は今の私には難易度が高いのではないか?」という気がしています。

 ただ、試行錯誤を続けることで上達も早まるという手応えを感じました。うまく塗れると動物が余計に可愛く見えるのを励みに、頑張って塗り進めていこうと思います♪

 それでは、今日はこの辺りで。

よかったら次回もおつきあいください(*^ー^)ノ♪

『海の楽園』完成作品ギャラリー④海ヘビ

 こんにちは♪
 ジョハンナ・バスフォード『海の楽園』で海ヘビのページを塗りました↓。

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 ヘビっぽい形状の生き物が苦手なので、今回は図鑑も画像も参照していません(^^;
 1匹の胴体につき4、5色使用。
 芯先で塗ってから水を使ったり、筆先で塗ったりと、細々塗り方も変えています。
 今回も水を使い過ぎたのか、紙がややたわみました…( ´△`)

 何故敢えて一貫しない塗り方をしたかと言えば、ウロコのまだらな色合いを出したかった為です。
 あれこれ苦闘した結果、なんとかまだらっぽくなりましたが、方法として把握するには至りませんでした(^^;
 またウロコの面積が多い線画を塗る時に挑戦してみたいと思います。 

【画材】買って後悔した色鉛筆

 こんばんは。

 今回は、塗り絵目的で買ってみたものの、「買わなくてもよかったかも…」と感じた画材を取り上げてみたいと思います。

 

①Seriaの和の色鉛筆(12色セット)

 100均で売っていた油性色鉛筆のセットです。瑠璃色やら牡丹色やら、雅やかな色名が気になって買いました。

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 普通の12色セットからややずれた色合いで、発想は悪くないと思います。

 ただ、瑠璃や青磁といった"差し色"が、鮮やかであるものの、甚だしく人工的な色味に映ります。

 廉価なメーカー品と同じ画面で併用しても、悪い意味で浮いてしまう印象でした。

 動植物や人間の絵柄だと顕著で、模様系なら使えなくもない…と思っています。

 

②三菱890色鉛筆 あかむらさき

 塗り絵を始めて2週間程の頃、仕事帰りの文房具屋でバラ売りの色鉛筆を買い足していました。

 この色鉛筆もそのうちの1点です。

 芯の色が好みだったので、買いました。

 使ってみると、色味は期待通り(*^^*)

 塗っている感触は、かなり軟らかいものの、許容範囲。

 しかし『塗ると大量に粉が出る』という特徴があり、気がつくと、未着色の部分に点々と赤い粉が散らばっていました。

 使い慣れた人ならば、この特徴を活かして味のある作品に仕上げる事も可能かもしれません。

 しかし、初心者の風雅が、細かいところの多い塗り絵に用いるにはハードルが高すぎたようです(^^;


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※上が三菱890(②)。下がヴァン・ゴッホ(③)。

 

③ヴァン・ゴッホ色鉛筆 Warm grey deep

 画材屋さんで買いました。

 色鉛筆関連のコラムを探した時、ヴァン・ゴッホ色鉛筆は、執筆者によって毀誉褒貶が分かれており、どんな物かと試しに1本求めたのです。

 使ってみた結果、

・軟らかい

・油断するとすぐに折れる

・均一に塗るのが難しい

といった印象を抱きました。

 加減が難しいということでしょうか。

 とりわけ細いところが塗りにくいので、「塗り絵には向かないのかも…」と持て余しています(^^;

 

 と、ここまで取り上げた色鉛筆を多用して、マンダラ状の線画を塗り上げました↓。

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 背景の濃い赤地が②の三菱890、上下左右に伸びる枝が③のヴァン・ゴッホです。青い葉っぱ等に①の色鉛筆も使っています。

 そもそもこの配色が「ワタシ、病んでる?」と疑いたくなる程ヘンテコですねー(^^;

 これでまとまるマンダラって凄い、と塗りながら実感…。

 

 以上、風雅の残念な画材レポートとなりましたが、いつか誰かの役に立つこともあるかも…と思い、記してみました。

 ここまでおつきあい頂き、ありがとうございました。

 それでは、おやすみなさい★*☆♪

【制作の記録】端午の節句、平安時代。 その3:もう一人の装束も悩ましかった…

  こんばんは、風雅です。

本日も平安装束の塗り絵メイキングを記していきたいと思います。

 

 画面左側の人物は、左の人物と少し異なった出で立ちをしていました。

 外側の衣の襟元がガウン風になっているのといい、袴に模様があるのといい、見慣れません(この装束の名称をご存じの方、ぜひ教えて下さい!)。

髪型からすると、成人前の女の子なのかもしれません。

 よく分からないことが多いのですが、逆に自由に塗ってみることにしました♪

 

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 こちらの着物のポイントは――

①一番外側の着物に、桐と笹の模様が入っていること

②袴に市松の模様が入っていること

以上の2つだと思います。

 

 最初に、一番外側の着物の色を決めました(色辞典 DL-10)。

 次に、その着物がなんとなく硬そうな生地に見えるので裏地が付いているのだと解釈し、三菱888色鉛筆のブルーグリーン(光が当たるところはエメラルドグリーン)で塗りました。

 上の2色を引き立てる配色をめざしつつ、単(ひとえ)と五衣(いつつぎぬ:単の上に重ねた着物)の襟・袖・裾を塗りました。

 この時点で見た人に「斬新な......」と苦笑される程派手になっていました。

 そこで、①の模様は、葉脈と茎を塗るに留めて葉を白く残しました。

ろうけつ染めの布をイメージしています(平安時代にあったかどうかは裏付けを取っていません)。

 ②の袴は、織りの技術で模様が出ているものとし、類似する2色で市松に塗りました。

 袴の花型の模様は、調和を考えて上の着物と同じ色にしました。

 

 人物を塗り終わった後で、小物やフレームの薬玉にも着色。

これでかーなーりー賑やかな画面になった為、背景と床は塗らずに完成としました♪
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  白状しますと、5/6朝までかかってしまい、季節の企画としては野暮そのものなのですが、このページが完成したお蔭で、自分も古代風に端午の節句を祝った気分になれました♪

 

 端午の節句ページのメイキングはこれで完結です。

お読み頂き、本当にありがとうございました。

それでは、今夜はこのあたりで。

お休みなさい。

【制作の記録】端午の節句、平安時代 その2:布地の表裏を塗り分けてみた。

 こんにちは、風雅です。
 端午の節句のページについて、本日もメイキングを記していきたいと思います♪
 
 前回単(ひとえ)と表着(うわぎ)を塗ったあと、はたと手が止まりました。
 画中に衣の裏側が見える部分があった為です。
特に単の袖の表側と裏側が隣接しており、塗り分ける必要を感じました。
 平安装束の裏地の事情はよく分からないので、本ページでは単の裏地はないことに決定(←強引)。
 布地の表裏を塗り分ける方法を、思いつくままに試してみました。

 最初に、単の両袖で「表」にあたる部分を塗ります。
ここでは、塗り絵帳の12ページに紹介されている通りに、一色の濃淡で塗りました。
1種類の糸で織り出された模様を表現する塗り方なのだと思います。
三菱888色鉛筆のブリリアントグリーンで下塗りした後、同じ色鉛筆で模様の線をなぞる手順になりました。

 次に、左袖の「裏」側部分。
表側と同じブリリアントグリーンで薄めに下塗りした後、一段薄い類似色で模様の線をなぞりました。
三菱888色鉛筆のエメラルドグリーンを使用しています。
その後で、陰で少し暗くしたい部分だけ、グレー(木物語のねずみいろ)で薄く塗り重ねました。
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 その次に、右袖の「裏」側部分。
 ここでは、左袖と逆に、薄い色で下塗りした後、表側の色で模様の線をなぞってみました。
つまり、『エメラルドグリーンで下塗り、ブリリアントグリーンで織り線部分を強調』という手順です。
陰にしたい部分は同様にグレー(木物語のねずみいろ)で塗りました。
そして、仕上げにお化粧のフィニッシュパウダーをはたくような感覚で、右袖の裏側部分全体を青味が少し強い類似色(三菱888 ブルーグリーン)でさっと塗りました。
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 個人的には、右袖の塗り方のほうが「裏」らしい見た目になる気がするのですが、いかがでしょうか?
ともかくも、上記の作業までで、『このページでは裏側は表側よりわずかに薄く、くすんだ色で塗る』という方針が固まりました。
この方針に従って着物部分を塗り進め、右手の薬玉と手前の箱も着色。
さらに髪と顔を塗ったところで、5/3は終わりました。
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 ここまでで、およそ半分が完成しました。
実はこの塗り絵帳は横長でして、左にもう一人控えています。
という訳で、次は、左側の攻略について記したいと思います。
よければ次回もお付き合いください。

今週のお題ゴールデンウィーク2018」

【制作の記録】端午の節句、平安時代。 その1:十二単に手を出してみた。

 こんにちは!

GWを趣味で満喫している風雅です(^o^)

5/1は久々に美術館のハシゴも敢行。ターナー展と清朝ガラスを堪能してきました。

 ターナーは、油彩もさりながら、水彩画が絶品ですね。水彩色鉛筆と苦闘している身としては、脱帽しかありません(笑)

 

 ターナー展は新宿で開催中なのですが、その近くの本屋でも収穫がありました。

 何かというと、新しい塗り絵本です♪

題は『平安王朝絵巻ぬりえbook』。

鈴木淳子女史による、王朝文学の名場面や当時の風俗を描いた美麗な線画が特色。

 割と具象的な画風でもあり、色鉛筆の技術も向上するかも…と妄想しています♪

 

 という訳で、早速、塗り始めました!

5/5が近いので、端午の節句のページから♪

 制作したところまで簡単にメイキングを記しておきたいと思います。

 

 最初に几帳の布地部分を塗りました。

 次に人物の袴を塗り、襟と小袖を内側から塗ります(下画像↓)。

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 続いて単(ひとえ…袖が最も長い着物)をブリリアントグリーン(三菱888)で、一番外側の表着(うわぎ)の地色をホルベインのウルトラブルーでざっくりと塗りました。

 そこに少し光の加減による濃淡を着け始めたのが、下の画像です↓。


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 彼女の着衣は、菖蒲の花をイメージして色を選びました(*^^*)

 

 こうしてこの人物の大まかな配色が決まったところで、中断。

 けっこう時間がかかります。

 まだ平安装束の構造を理解しきれず、冒頭の説明ページや手持ちの参考資料をめくりつつ進めているもので(^^;

 ただ端午の節句絡みの為、5/5の朝までに完成させねば!と意気込んでいます。

 進行しましたらまた記事にしますので、よかったらおつきあいください。

 それでは~(^o^)/"

 

【備考】

着物の各部分等の名称は、風雅の覚え間違い等で誤っている可能性があります。

誤りや疑わしい点がありましたら、どうかご指摘ください(-人-)

『夢色プリンセス塗り絵』完成作品ギャラリー②衣装部屋

こんにちは(^o^)/

 先日、たけいみき『夢色プリンセス塗り絵』で、衣装部屋のページが塗り上がりました(*^^*)
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画材は、水彩色鉛筆(カランダッシュ社のプリズマロ)です。

 当初、「人体以外は水色・紫・深緑の3色で塗る!」という方針で塗り始めたのですが。

 物が多い絵柄では無理でした…Orz

徐々に色数を増やした結果、なかなか派手な配色になってフィニッシュ。

 行き当たりばったりで色を決め過ぎたかなー、と反省が残りました(^^;

 この反省はいつか活かしたいと思います。


それでは、今日はこのあたりで。

おつきあい頂き、ありがとうございました~(*^^*)

『夢色プリンセス塗り絵』完成作品ギャラリー①星の女神と白鳥軍団

 こんばんは~!

 少し前に、たけいみきさんの塗り絵帳、『夢色プリンセス塗り絵』(河出書房新社)で、見開きのページを塗り終わりました♪

 星の女神と白鳥さんのページです。

(左ページ)


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(右ページ)


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 全体の構図は、下のようなものです↓

(小さくてすみません(;>_<;))

 

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 このページは、水彩色鉛筆の使い方を学ぶ目的で、虫食い的に塗り進めていったものです。

 青×黄色の"フェルメール"な組合せをテーマカラーにしました。画材でいうと、カランダッシュ社の水彩色鉛筆で、下記の2色になります:

・青 =Prismalo 140

・黄色=Prismalo 010

 

 画面中央から右にかけて『>』形に広がる青い雲は、140を直接濡れた筆で取って塗りました。

 水量の加減が分からず、紙がボコボコになることしばしば(^^;

 まだまだ練習が必要そうです。

 

 白鳥3羽は、線の部分を、薄いグレーでなぞりました。

 

 以上、簡単なメイキング込みで紹介してみました。

 ここまでおつきあい頂き、ありがとうございました(*^^*)

 おやすみなさい★*☆♪

『海の楽園』完成作品ギャラリー③ヒトデと錨のエンブレム

こんばんは(^^ゞ

 本日、水彩色鉛筆で塗り絵をしました~♪

塗り上がりましたので、ご紹介します↓

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塗った本は、バスフォード女史の『海の楽園』。 おなじみの塗り絵帳です。

 本ページ最大のポイントは中央のヒトデ。

「紫多めで!」

と身内から指令が下り、妖しい感じになるように塗りました(笑)

ヒトデの地色は、サーモンピンクとマゼンタの2色を混ぜ、筆で彩色しています。

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 以上、多少ともお楽しみ頂けたら幸いです。

今夜はここで結びとしますが、よかったらまたおつきあいください。

 それでは、おやすみなさい\(^_^)(^_^)/