塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【雑談】星の塗り絵。【夢色12星座】

 こんばんは♪

 昨日は集中力が低く、様々な線画を短時間ずつ渡り歩いていました。

 こういう日は"波長が合う"線画が見つかるまで、様々な線画を取っ替え引っ替えして短時間ずつ塗ることになります。1点当たりに関わる時間は短くて2〜3分、長くても2時間程度が限度でしょうか。

 

 そんな中で、長い間未完成で止まっていた作品が1点塗り上がりました☟。

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 『世界の美しい文様ぬり絵 アラベスク文様』所収、星形のアラベスクのページです。

 水彩色鉛筆と万年筆インク1色で制作しました。この線画はとにかく輪郭が魅力かと思い、五芒星の形を強調するように万年筆インクを使っています。

 ずっと塗る気が湧かなくて止まっていたのに、昨日すんなりと没入できた理由は、自分でもさっぱり分かりません💦 しかし、ともかく完成まで辿り着けてホッとしました。

 

 そしてもう1点、『夢色プリンセス塗り絵』の「牡牛座」のページも塗り上がりました。

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 画材はほぼ油性色鉛筆ですが、星形のパーツに顔彩の「白金色」を使っています。

 こちらも結構前から、気楽かつ気ままに塗ってきたものでした。

 

 実は、「牡牛座」が完成したことで、『夢色プリンセス塗り絵』の星座シリーズが一応終わりました。塗り絵を始めた直後から塗っているので、ちょっと感慨に浸っています。

 失敗したページもあるのでコンプリートとは呼べませんし、初期に塗った「乙女座」「魚座」はやや褪色してしまっていますが、折角なので並べてみますね♪

 

牡羊座

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画材:水彩色鉛筆。

 

♉牡牛座

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画材:油性色鉛筆、顔彩。

 

♊双子座 〈失敗して放棄💦〉

 

♋蟹座

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画材:水彩色鉛筆。

 

♌獅子座

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画材:油性色鉛筆。

 

♍乙女座

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画材:水彩色鉛筆、ボールペン。

 

♎天秤座 〈失敗して放棄💦〉

 

蠍座

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画材:水彩色鉛筆。

 

♐射手座 〈失敗して放棄💦〉

 

山羊座 〈隣ページの色移り甚大で断念〉

 

水瓶座

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画材:油性色鉛筆。

 

魚座

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画材:油性色鉛筆。

 

 12星座で1/3失敗に終わっている辺り、かなり悲惨ですね…Orz

 失敗上等で塗り絵をしている為、シリーズ物が不完全になるのも道理と言えば道理。ただ、こういう時に悔しさは否めません💦

 なお、巧拙を別にして、自分では蠍座♏が気にいっています。水中とおぼしき背景を

「サソリといえば沙漠!!」

と強引に沙漠に変えた作品でした。

 

 以上、星のない雨の夜に記しました。

 雨も悪くはありませんが、続くと星空が恋しくなりますね。

 それでは、また〜(^^)/

【画材】Uniカラーでクレマチス。【試し塗り】

 こんばんは〜♪

 今回の話題は、先月入手したUniカラーの試し塗りのことです。

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 昨日の夕方から今朝未明にかけて、三村美雪『花のぬりえ帖 樹に咲く花』所収の「クレマチス」のページ☟で試し塗りをしました。

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 花と葉で1ダース前後の色を使えたらいいかな、というプチ試し塗りです♪線画の画風を尊重し、着色も写実を意識することにしました。

 この本には彩色見本があるのですが、先だって「藤」のページを塗り始めた直後に

「小まめにお手本を見て真似るのは、何か違うなー…💦」

と感じたので『行き詰まるまで見ない』と方針を立て、代わりにクレマチスの画像を検索して参照しました。

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 ちなみに携帯電話📱にも以前撮った画像が残っていて、よく見たらクレマチスでした。時々こういうこともあります。

 

 このような"なんちゃって写実主義"で動植物の塗り絵をする場合、風雅は最初に時間をかけて数点の画像を見ます。ついでにウィキペディアの該当項目も斜め読みします。

 こうして頭の中に少しモチーフに関するイメージが出来たところで、一旦画像から目を離し、今度は線画をジーっと見つめます(傍から見るとちょっと不気味な様子かも💦)。

 こうすると、脳内のイメージで塗れそうな箇所が見つかるので、そこから塗り始めます。

 作業中、イメージが曖昧か表現の仕方が分からないと、自然と手が止まります。

 前者の場合は再度参考画像を見つめ、特に曖昧な部分のイメージを重点的に補完します。

 一方、後者の場合には彩色見本を開いたり、色鉛筆画の技法書を読み返したりします。

 暫くそうして「あ、いけそう♪」と思えたら線画に向かう…という訳です。

 

 今回の、クレマチスの線画では先に葉っぱを着色しました。

 イメージが出来た時点でUniカラーの箱から使えそうな緑系統の色鉛筆をごっそり取り出し、作業スペースの隣に並べて制作開始です。

 結果的に下の7本の緑色を使いました。

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『Uniカラーに目と腕を慣らす』、『集中力が途切れないように作業する』という目的を最優先にした為、どこに何番の色鉛筆を使ったか、記録するのを諦めました。

 実は先日別の線画(『幸せのラプソディー』の蝶々乱舞のページ☟)で試し塗りをした時に、色鉛筆を替える度に軸を摘んで色名を確認してみたところ、15分で飽き始め、30分で続けられなくなるという手痛い失敗があったのです💦

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 単に飽きるというよりもイライラしてきてしまったので脳内反省会をした結果、

「目と腕と頭を同時に慣らそうとしたのが原因ではないか?」

と有力な仮説が浮上しました。そして、

「その3つのうちでは、目と腕の慣れこそが肝要なのではないか」

とも。

 幸いUniカラーは芯の色で側面全体が軸装されている為、"目"が慣れれば色名の区別がつかなくても脳内イメージとのすり合わせはスムーズに出来ると見込まれます。

 この反省を踏まえて今回は色名未確認で進めた結果、案の定、心安らかに制作を進めることが出来ました。

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 夕食その他の中断を挟みつつ葉っぱが終わると、今度は花に移りました。

 クレマチスの花は様々な色があるようですが、この線画は紫系統で塗ります(←完全な好みによる選択)。

 葉っぱに使った色は片付け、花に使えそうな色をまたごっそり取り出してきました。f:id:white_fuga:20190605225642j:image

 雄蕊や雌蕊を除いた花びらの使用色は、下の6本でした。

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 Uniカラーはあまり重ね塗りが出来ない為、モチーフに慣れてくると快調に進むのかもしれません。一気に完成まで至りました☟。

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 今回の試し塗りから何点かUniカラーの特徴が確認できました:

 ①重ね塗り適性が低い傾向

 ②透明感のある綺麗な色が多い

 

 重ね塗りをする場合、濃い色→薄い色で塗ったほうがまだしも色が載るようです(それにしても2色程度)。
 また、Uniカラーの色の透明感は、改めて素晴らしいと感じます。特に花びらがフワッとした質感で塗れて嬉しくなりました♡

 

 今回の制作中に、先日お手本塗りに対して「違う」と感じた理由も分かってきました。

 線画を"問題"、その線画を塗ったものを"回答"と見立てると、彩色見本はさしずめ"模範解答"に喩えられるかと思うのです。

 模範解答を見ながら問題を解くことは、目の前の1問をスムーズに解くという目的にはとても有用です。模範解答を読んで解いていくことでスマートな解き方が辿れるように、彩色見本の模写もプロの技術や考え方に触れる機会にもなると思います。

 その一方で、「問題を出来るところまで自分で考えて解いていくほうが後々まで記憶に残る。だから類題にも応用が効く」という説があるように、塗り絵でも自分で考えて制作すると経験値となるのではないかと考えられます。

 こういう図式で考えると、どちらが優れているというのではなく、あとは目的意識と適性の問題と言えそうですね。

 風雅の場合、出来る限り自分で構築していくほうが合っている気がします。

 というのも『自力攻略=完全勝利』『思考の放棄=敗北』と感じる一方で、模範解答があると考えるのを止めるナマケモノ体質の為、お手本塗りには端からもれなく敗北感が付いてくることになります。お手本自体に強く惹かれた場合を除けば、なかなか心穏やかに塗れません💦

 また体験が記憶に強く結びつくタイプなので、色塗りの技術を上げるという目的意識にも適っています。

 どうやらこうした個人的な適性の問題から、直感的に違和感を覚えたようでした。彩色見本の存在やお手本塗りを否定する意図はありませんので、誤解しないで下さいね💦

 

 思いがけず長くなってしまいました。

 最後に、Uniカラー縛りでもう1点塗り上がった作品があるので、見てやって下さい☟。

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こちらはアラベスク文様の塗り絵本(洋書)に収載されている線画です。

 色の系統は度外視で、その時手元にあった色を中心に使いました。ピンクや紫を少し加えただけで妖しい雰囲気になるのが、アラベスク文様の楽しい一面ですね〜♪

 

 以上、脱線だらけのUniカラー試し塗り報告でした。

 それでは、お休みなさい(^^)/

【挑戦の記録】色辞典で肌塗りに挑戦!【雨童】

 こんばんは〜♪

 そろそろ梅雨入りの声を聞く季節になってきましたね。雨関連の絵柄を塗る気分がグッと盛り上がってきたこともあり、『百妖行・玉人歌』の「雨童」に着手しました。f:id:white_fuga:20190604083628j:image

 その初日こと6/1(土)、珍しく(?)真面目に顔と首の肌を塗ってみたので、本記事で報告してみたいと思います。

 

 なお。予めお断りしておきますが、風雅の肌塗りは"超"が5個くらい付くほど未熟です💦

 "やってみた。"系のネタとしていつかどこかの誰かの参考になればいいな、と思って書いているので、どうか温かく見守って下さい🙏

 

■使用画材

 油性色鉛筆です。

 一番馴染み深い"色辞典"を使いました。

 使用色は下の画像の通りです☟
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※メモではトーン別に分けて記載。

 

 なお、上のメモは実際に使った色のみですが、作業時点では他に3色スタンバイさせてありました。

 

■着色過程

①広範囲に顔を塗る

 初めに基本となる肌の色を決めました。

 今回はApricot(P-12)とし、顔の広い範囲を力を抜いて塗りました。但し、眉間から右頬にかけてのより明るくなる予定の部分は着色せずに白く残しておきます。

 更に、この肌で陰となる部分にはCork(LG-2)、右の眉頭から右眼の付け根に至るアイホールの縦線にはApricot(P-12)を強めに塗りました。

 ここまでで、下のようになりました☟。 

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 アイホールの縦線が強調され過ぎの為、消しゴムで該当部分だけ少し薄くしました☟。

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②素肌の明るく見える部分を塗る

 この線画で眉間から右頬にかけての部分が顔の中で最も明るく見えそうだったので、①の段階では塗り残していました。

 ここに、なるべく力が入らないよう気を付けながらGamboge(P-13)を塗ります。

 これで下のようになりました。f:id:white_fuga:20190603224421j:image

 

③首を塗る

 ①〜②で使った3色で首の部分を塗ります。

 顎のすぐ下の陰となる部分にCork、その周辺にApricot、最も明るい部分にGambogeを配しました。

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④ほんのり赤味を添える

 ここから、顔色を良く見せるべく、下側のアイラインから頬に細かく赤味を添えていく工程になります。

 まず下側のアイラインの線上にFawn(LG‐1)を使い、それをAlmond Blossom(VP‐2)で薄めるようになぞりました。

 その線のすぐ外側にEcru(VP‐3)を塗ります。

 そして、下側のアイラインのうち顔の外側に近い1/3、つまり下の睫毛が長く描かれる辺りから頬にかけて、力を入れないようにしてAlmond Blossom(VP‐2)を重ねました。

 また、眉と前髪の生え際にはFawn(LG‐1)を薄く塗りました。

 ここまでで、下のようになりました☟:f:id:white_fuga:20190603234802j:image

⑤寒色系の陰を入れる

 もう少し立体的に見せたくなり、寒色系の陰を入れてみることにしました。

 コールドグレーの代わりにVerbena(VP‐10)というごく薄い紫色を、前髪の先端や睫毛に陰を添えるイメージで塗り重ねます。

 下のようになりました☟:

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 ④の画像と見比べると、あるかなきか違いがあるような💦

 …自己満足でしょうかね?

 

⑥肌の色を塗り込む

 ともかくも⑤まで進んだのち、全体的に淡い気がしてきました。特に肌の色に物足りない印象が強かった為、ApricotとGambogeで、それぞれの色が使われている部分を塗り込みました。

 また、首の部分にはFawnで色を足しました☟
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 ここまでの画像は手持ちの携帯カメラの"標準"より一段明るく撮影した為、結構色飛びしています。

 全体に暗くなるのを承知で"標準"の明るさで撮り直してみました☟:

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 ここまで進んだ時点で、8割方は出来た気がしてひとまず手を止めることにしました。

 このあと制作が進んでから肌だけ物足りない様子だったら、更に塗り込みたいと考えています。

 少々半端な状態ですみません💦

「これでお肌は完成♪」

と言い切れる程の経験値がないので、どこまで塗り込めばいいのか、本当によく分からないのです(^_^;)

 

 以上、色辞典での肌塗り挑戦レポートをお届けしました(^^ゞ

 ちなみに何故今回奮起したかというと、

・顔がアップの為、塗りやすい

・同じ理由で、少しは工夫しないと塗り絵としての見応えが乏しくなりそう

・失敗して微妙な顔色になっても「妖怪ですから…」と言い訳が出来る

ーーというお誂え向きの条件が整っていたからです。

 開始前から言い訳を用意しておく事については……、「大人とは臆病な生き物なのです」と申し上げておきましょう(笑)

 

 それでは、お休みなさい(^^)/

 

 

【投稿100回記念企画】塗り絵を始めた理由。【原点】

 こんばんは〜♪
 少し前のことになりますが、おかげさまで投稿100回超えを達成でき、当ブログのあり方も少しずつ固まってきました。
 そこで、塗り絵・お絵描きという趣味やこのブログについてきっかけや所感を時々文章にしてみたいと思います(このシリーズは記事題名に【投稿100回記念企画】と付いています)。 

 今回は、塗り絵を始めた経緯などを記します。文章多めですが、よかったらお付き合い下さい(^o^)/

 

■塗り絵を始めたきっかけ 

 元々美術に興味があるとか、色の美しい物に心惹かれるとか、色々なことが後押しした…とは思うのですが。

 直接のきっかけは、1個のサザエでした。f:id:white_fuga:20190530213703j:image

 2017年7月、魚介類好きの彼氏がこの恐ろしく大きなサザエを買って来たのです。

 これがあまりに見事なのでふと思い立って写生したところ、全く思うように描けず、惨憺たる出来映えになりました💦💦

 あまりに不出来なので日をおいて別の角度から再挑戦したものの、やはり散々な作品が出来上がりました😓

 デッサンの狂いもさることながら、特に目を覆いたくなったのが着色です。

 それまでの風雅は

『写実画の良し悪しは線で9割決まる』

と考える構図&輪郭偏重派。

「写生なら見たまま塗ればいいでしょ?」

と着色については甘く見ていました(今思い返すと顔から火が出る程恥ずかしい…💦💦)

 ところが、この巻き貝🐚と相対してみて全く"写生"できなかったのです。

 丸みや立体感が出せない…💧

 外側の貝殻の灰色が作れず、何とか似た色を塗っても貝殻の硬さが伝わらない…💧

 内側の真珠光沢に至っては何色を塗ればいいかも分からない…💧

 …見てみますか?

 上が1回目、下が2回目の作品です☟。f:id:white_fuga:20190531170820j:image

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 いずれも輪郭は万年筆で描いています。

 着色は概ね水彩色鉛筆で、2枚目のほうは陰を入れるのに水彩毛筆、真珠光沢を出すのにスタンプ用インクの銀色も使った記憶があります(でも不首尾に終わったという…)。

 2枚目を描いた際、真珠光沢の表現に手も足も出せなかったことで

「色塗りには技術が必要で、今の自分にはそれがない」

とはっきりと認識しました。

 その頃は『老後には絵を描いて楽しむ♪』と漠然と夢想していたのですが、

「老人になるまで数十年間も、この劣等感と敗北感を抱いて生きていくのはイヤだな」

とも思いました。

 

 ところで、そんな思いを念頭に過ごしていた頃、世の中では"大人の塗り絵ブーム"が急速に衰えようとしていました。

 衰退とは即ち、大人向けの塗り絵本が飽和して巷の本屋で売れ残っているということ。

「塗り絵なら着色の作業に注力できそう♪」

「今なら大人向けの絵柄も充実している♪」

「ブームが完全に終わると店頭からごっそり塗り絵帳が消える可能性もあるか?」

…などなど考えた結果、挑戦してみることにしたのです。こうして2017年11月、最初の線画に手を着けるに至りました。

 

 こういった経緯により、着色技術の向上という目的意識は風雅自身の塗り絵活動(coloring)の根幹を成しています。

 年初からお絵描き(drawing)を始めたのも、塗り絵で培ったものが絵を描く場面で役に立つか試している側面もあります。

 一方で塗り絵自体がかなり楽しめる趣味だとも感じています……言うまでもなく(^^♪

 

■塗り絵開始以前の美術体験

 ところで塗り絵を何年も続けている方々のブログやSNSを拝見すると、元々イラストを描いていたとか、美容関連の専門家であるとか、手を動かして着色することのハードルが(素地のない方に比べると)低そうな方が少なくないようです。

 

 風雅はどうかと振り返ってみますと。

 家族には趣味で絵を描く人間がいます。父方の祖父が墨で仏像の絵を、父が油彩で風景画を描いていました。

 小学生・中学生の時に1回ずつ美術コンクールで賞状を貰いました(クラスで1人か2人が選ばれて出品されるコンクールで、参加賞のように銀の折り紙が着いてきただけ💦)。

 中学校と高校の選択芸術科目は美術。

 社会人になってから気まぐれにイラストを描くことがありました(年に数回位)。

 工芸については全くの未経験。

 紙製ブックカバー作りやスクラップブック制作程度の工作経験あり。不器用なので四角いものしか作れませんが😂


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 また、仕事では絵を描く局面は全くありません。

 総括しますと、"絵を描くのがそこそこ好きな万年初心者"となりますか。まさに"下手の横好き"になる素地はあったようですね😅

 

 

 以上、風雅の塗り絵の原点(?)めいたことを記してみました。今後ブログを読む際の参考情報になれば幸いです。

 それにしても、ここまで文章だらけですみません💦💦"Nightfall"所収の未掲載作品がありましたので、ご覧に入れつつ今回はお披きにしたいと思います。

 最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^)/"


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画材:油性色鉛筆。

 

【追伸】

 初回記事にも端的な関連記述があります。

 よかったらこちらもどうぞ↓。

white-fuga.hatenablog.com

 

【雑談】新着塗り絵本3点のこと。

 こんばんは〜♪

 5月中旬から夏本番のような気候になり、狼狽気味の風雅です。

 今はちょうど"本筋"の塗り絵がなく、ブログの話題も書きたいことはいくつかあるものの、下書き状態の記事ばかり(^o^;

 さしあたって今回は、先日Uniカラーと同時に届いた新着塗り絵本3点のことを書いておこうと思います。

 

①Nick Crossling, “Arabic Floral Patterns Coloring Book” (2012)

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 Uniカラー購入の記事でも触れた、アラベスク文様満載の洋書です。柄が大きくて色鉛筆の試し塗りなどにも使えるかと思って買いました。

 1枚目☟を塗り上げた時点で本格的な試し塗りには不向きな気がしてきたのですが、何も考えずに塗れる気安さはマンダラ以上と分かり、楽しく塗り進めています。f:id:white_fuga:20190530221909j:image
  今日、2点目が仕上がりました♪ 
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画材:油性色鉛筆。

 久しぶりに緑色を使わずにアラベスク文様を塗った気がします🎶

 

②Johanna Basford, “Secret Garden: An Inky Treasure Hunt and Coloring Postcard

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 ご存じ『ひみつの花園』のポストカード版(洋書)です。

 このサイズで見ると、ジョハンナさん独特の生命感は薄れ、相対的にデザイン性が強調される印象を受けました。

 これまで2点を仕上げました。f:id:white_fuga:20190530223806j:image

画材:油性色鉛筆。

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画材:油性色鉛筆、水彩毛筆、サインペン、万年筆。

 

 2枚とも背景は1色の色鉛筆で均一塗りを心がけてみました。

 2枚目は実験を兼ねています。

『ハッキリした色で背景を塗った場合、モチーフはどう見えるのか?』

というテーマのもと、黄色で背景部分を塗ってみました。

 結果、モチーフに使う色を白い紙に単体で塗った時より暗くボンヤリとして見えるようだと観察されました。

 もっともこれがハッキリした色全般に言えるのか、黄色という色自体の性質なのか、という点を切り分ける必要がありそうですね。

 

③三村 美雪『花のぬりえ帖 樹に咲く花』(マール社

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 写実系の線画で着色見本完備、片面印刷。

河出書房新社の『大人の塗り絵』シリーズと同趣の塗り絵本です。写実的な花の塗り方に慣れたくて買いました。

 最初の1枚:「藤」にUniカラーで着手したものの、1輪塗っただけで止まっています💦
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不慣れな色鉛筆・不慣れな本・不慣れなモチーフと、新しいものづくめはハードルが高かったようですね…^_^;

 花期も終わってしまいましたが、まずはこの1点をのんびり進めていきます。

 

 春先から一気に新しいアイテムが増えた為、慣れるまでしばらくかかりそうです💦

 一方で、新しい"本筋"にも着手したくなってきました。月も変わるので、気分一新といきたいですね(^^♪

 

 本日はややまとまりませんが、ここまで。

 よかったらまたお付き合い下さい♪

 それでは〜(^^)/

【制作の記録】夢色塗りに挑戦!〜後編〜

 こんばんは〜(*^^*)

 今回は、夢色塗りの「一角獣と姫君」制作話後編をお送りします。

 前編から1ヶ月以上間が空いてしまってすみませんm(_ _)m 短時間ずつ進めることが多く、何となく記事にまとめる機会を逸してしまいました。

 そうこうしているうちに塗り上がってしまったので、まずは完成作品をご覧下さい☟。

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■前編での作業について

 さて、前編ではホルベインのアーチストカラー4本で大部を下塗りしたところまでお伝えし、下の画像の状態で終わりました☟。

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 下塗りの使用色は、姫君のドレスと大きな♡形がMauve(434)、内側の背景と四隅のカーテンがIce Green(228)、一角獣の体と姫君の肌がSand(175)、外側の背景がRose Grey(495)です。

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  後編は上の画像の状態から色を重ねていく訳ですが、適当な途中経過の画像が殆ど残っていない為、パーツ毎にどう仕上げていったか書いていきます。以下、特に断りがない場合は完成作品の部分拡大画像となります^_^;

 

■一角獣

 一角獣の体は月毛のつもりで塗りました(※月毛=満月を思わせるようなクリーム色をした馬の毛色の1種)。

 下塗りのSand(175)はやや暗い印象のある色ですので、主にクリーム色(無印の50番)を重ねて月毛っぽくしています。更に濃い陰になる部分に888色鉛筆のオーカーを重ねました。

 鬣や尻尾はその2色に加えて黄色も載せ、エメラルドグリーン、薄いピンク、ライラックの各色を毛並みの線に沿ってところどころに入れました。鬣や尻尾の毛が光を反射して輝いているように見せたかったのですが、ややぎこちなくなってしまった気がします💦f:id:white_fuga:20190526225525j:image
 角や飾り等の細部はピンクやラベンダー、エメラルドグリーンといった、テーマカラーに近い色を使い、アクセントとしました。

 

■背景(内側)

 花形のフレームで切り取られた内側の背景部分は、アーチストカラーのIce Green(228)で下塗りしてあります。ここに複数の類似色を斑に置いて仕上げることにしました。

 下は色を重ね始めた直後の画像です☟。 
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 このパーツの下半分は、下塗りの色より一段濃い色を塗りつつ、花びらを薄い黄緑色で取り囲んで斑にしました。

 それに対して上半分はなるべく明るい印象になるよう、薄いエメラルドグリーン、薄い黄緑色、黄色で斑にしました。

 左側の薄いエメラルドグリーンは、色辞典の秘色(VP-7)を使っています。f:id:white_fuga:20190527222618j:image 

 花びらが乱舞する右側は黄色中心に塗ることで、姫君が希望や幸福を振り撒いているように見せたかったのですが……十分に表現出来ているか自信がありません💦💦

 

 花びら自体は画面のアクセントとなるよう、ドレスよりも濃いピンクで塗りました。

 

 内側の背景全体の出来上がりは下のようになります。

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■姫君

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 髪は下塗りのSand(175)に黄色、土色(=無印の「つちいろ」)、セピアを加えて仕上げました。

 瞳は888色鉛筆のピーコックブルーにブラックを重ねました。

 アイシャドウと唇はピンク系です。

 

 肌は下塗りのSand(175)を消しゴムで薄くしてから、888色鉛筆のライトフレッシュを塗りました。

 なお、肌の陰となる部分には薄い紫(例えば、888色鉛筆のライラック)を予め塗っておいてあります。

 

 ドレスの加筆を始める前にサッシュベルトを塗りました。

 淡い無地のワンピースとあればいつもは異なる色相で濃いめの色を使いたくなるところ。ですが今回は"夢色"路線の為、類似色の薄紫にしました。

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 なお薄い紫色は、サッシュベルトの他、ペチコートや靴にも使いました。"夢色"ながらピンクや黄色よりは落ち着く色なので、とても使いやすかったのです。

 

 ドレス本体はアーチストカラーMauve(434)による下塗りに、明るいところは薄いピンクと888色鉛筆のラベンダー、陰になるところは888色鉛筆のラベンダーとアーチストカラーのRose Greyを重ねていきました。

 柔らかい光沢感を出したかったので、最も明るい部分は白く残しています。

 ただ、ドレスの陰影はかなり怪しいものです^_^;

 ヨーロッパにはスカート着用の女性が両脚を馬体の片側に寄せるタイプの乗馬方法があり、本作品の姫君もこういう乗り方をしていると思われます。

 この"貴婦人乗り"がとても優雅なのでできるだけ正確を期したかったのですが、乗馬用ドレスは黒っぽいのが主流のようですね💦貴婦人乗りの際にどんなふうに陰影が入るのか調べがつかず、線画の陰影の線から適当に構成せざるを得ませんでした…Orz

 

■背景(外側)

 下塗りのRose Grey(495)はかなり粗く色が着いている状態でした。

 筆跡が目立たなくなるよう、888色鉛筆のラベンダーをそっと塗り重ねました。

 

■夢色塗りの感想

 今回の"夢色塗り"は、風雅が抱いている典型的な"夢色"のイメージで行いました。

 頑張ったつもりですが、本格派の"夢カワ"に比べると、どことなく借りもの感があるような……(^o^;

 自分の感覚と離れたタイプの色彩感で塗るというのは難しいものだと、図らずも実感しました。

 一方で、少ない色で画面全体をざっと塗り分けてから個々のパーツを仕上げていく塗り方は、1つのやり方として有用だと感じます。

 

 本作品の制作話は以上です。

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました〜♪

 それではお休みなさい(^^)/

【季節の塗り絵】燕子花の咲く水辺。

 こんばんは〜♪

 

 昨夜、燕子花の和柄が完成したので、早速ご覧に入れたいと思います。

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画材:油性色鉛筆、顔彩。

『京のみやびな和柄』収載。

全体像はこのようになっています☟:

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画像で伝わるか分かりませんが、顔彩を厚塗りし過ぎた為に紙が激しくうねっています💦

見栄えが悪い一方で、顔彩がキラキラ✨反射して水面の光が見えるという意外な副効用もありました。

 上の画像だと画面上部が見づらい為、自然光のもとで撮ってみました☟。

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一部の花びらに黄色い筋が見えますね(^_^;)

燕子花の群生に花菖蒲を紛れ込ませてしまったうっかり者はワタクシです💦💦写実ではなく模様系の絵柄ということでお目こぼしください。

 

 このような失敗作ではあるものの、燕子花を様々な色で塗るのは楽しい試みでした。

 3月初頭付近に別の燕子花の線画(『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』所収「燕子花」)を塗った時は、

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上のように光琳ふうの色合わせにしてみたので、今回は別路線でいこうと思ったのです。

 実際に塗ってみると、黄色や紫系の燕子花もいいものだと思いました。

「花期のうちにもう1点くらい塗ってみたいなぁ…」

と考えています。

 

 そういう訳で、よかったらまたお付き合い下さい。

 それでは、また〜(^^)/

【季節の塗り絵】花のある水景〜藤〜【雑談】

 こんばんは〜♪

 先日「菌人」(『百妖行・玉人歌』所収)という本命作品を完成させて以来、少しのんびりした気分で塗り絵を進めています。

 

 季節の塗り絵も再開しました(^o^)

 早速1点完成したので、ご覧下さい☟:f:id:white_fuga:20190519230215j:image

画材:油性色鉛筆。

出典:『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』

題:「藤」。

 

 題名の通り、藤がテーマの作品です。

 藤色という色の名前があるように薄い紫の品種が主流ですね。 

 風雅は花房が長く、下の花びらが濃い紫色になっているものが好きです。

 残念ながらこの線画の藤は花房が短めですが、色は好みそのままで塗りました♪

 ただ、花・葉・空と色のコントラストを作りにくかったので、画面右下の朱い太鼓橋が有り難い存在となっています。

 太鼓橋は池か水路の存在を示すものでもあり、水景好きとしてテンションが上がりました〜。

 ところで5月の水景といえば、あの典型的な水辺の花も看過する訳にはいきません。

 そう、燕子花(カキツバタ)です!

 この花については『京のみやびな和柄』にお誂え向きの線画があり、現在鋭意(?)制作中(^^ゞ

部分画像ですが、下のような状態です☟。
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…実はこれ、既に失敗が確定しています^^;

背景のパール顔彩を厚塗りし過ぎた上、何輪かの花びらに黄色い筋を入れてしまいました(ーー;)

 燕子花に入るのは、白い筋なのに……。

 もうグダグダですが、

「でも写実でなくて和柄だし!デザイン的には黄色が入ったほうが綺麗だし!!」

と開き直り、このまま突き進む所存です。

 

 さて、失敗談で記事を終えるのも哀しいので、もう少しお付き合い下さい。

 5/21未明、天平文様の作品:「円鏡平螺鈿背」(『ぬりえ天平文様 かぎろい』所収)が完成しました〜\(^o^)/

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画材:油性色鉛筆、顔彩、ボールペン。

 細部を拡大すると、
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ーー上の画像のようになります。

 塗っている間に黒い色鉛筆が1本終わってしまいました。それ位の手間がかかったので、終わってひと安心というところです♪

 そして、これで『ぬりえ天平文様 かぎろい』はコンプリートとなりましたヽ(^o^)丿

 

 以上、季節の塗り絵+「円鏡平螺鈿背」完成報告をお届けしました。

それでは、お休みなさい(^o^)/

【制作の記録】「菌人」、あるいはキノコ美少女計画。〜その3

 こんばんは〜♪

 今回は『百妖行・玉人歌』所収の「菌人」メイキングその3(最終回)をお届けします。

 前回記事では下の画像の状態まで進んでいました☟:

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 ここから完成に向けて、するべきことは主に2つ。即ち、

①未着色の部分を塗り進めること

②更に手を加えるべき部分を塗り込むこと

ーーとなります。

 ある部分を完全に仕上げてから他の部分に移る塗り絵師さんも大勢いらっしゃいますが、風雅は①と②を交互に進めていく流儀です。

 記事本文中では②の塗り込みの件は、煩瑣になる為、あまり細かく書きません。

「①のトピックの合間に②をこなしているんだな……」

と理解して頂けると嬉しいです。

 そういう訳で、2人の頭のキノコも上の画像だと未着色ですが、前回までにポイントを記したものとして本稿では割愛します。 

 となると残る山場はハツミの衣装ですね。

 早速参りましょう(^^)/°

 

■ハツミの上着

 右のキノコ妖精(仮名:ハツミ, ハツタケのイメージ)が羽織っている上着を何色にするか、少し悩みました。

 というのもこの時点で画面全体にメリハリが足りない気がしてきたのです(¯―¯٥)

 ハツミも内側の着物が上下とも薄い色をしているので、

「補色に近くて濃い色にしよう!」

と、ハツタケが山に生えている時の色=茶色に仮決めしました。

 

 早速、小手調べがてらに帯の紐を色辞典の枯竹色(D-14)で塗ってみました。

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「この色が合えば類似色の茶色もイケる筈」

と見込んでの枯竹色でしたが、腹周りを塗った時点で「あ、無理っぽい💦」と断念しました。

 ここは本質的に茶色が合わないのではなく、とてもセンスの良い人ならば上手に画面に収める使い方がありそうな印象を受けたのです。ただ自分のセンスでは到底その境地に達せず、悲惨な結果になる予感もありありと……Orz。

 数学のテストで図形の証明問題を出題され、『補助線が正しく引ければこの問題は解ける…!』と思いつつも、その線1本の引き方が分からずに諦めた経験はありませんか?この時はまさにそんな感覚でした。

 

 振り出しに戻り、ハツタケの主たるイメージカラーに近い青緑・濃い青・濃い緑の3色はどうか?とも検討しました。

 この3色だとハツミのコーディネート自体は無難に収まる一方で、画面上で

『右=ハツミ=ハツタケ=青緑、

左=ユカリ=ムラサキシメジ=紫』

の対応関係が完成してしまいます💦 戦隊ものみたいになりそうな気がしたので、却下とあいなりました。

 

 ハツミの上着は、結論として黄色系統に行き着いた訳ですが、その理由は画面上でまだ殆ど使われておらず、下の着物の薄い青にも映える為でした。

 ただ濃い黄色にすると、背景の黄緑色が呼応して主張を強めそうな気がしました。

 そこで地色はクリーム色にし、袖の花模様に濃い赤を使って画面を引き締めることに決めました。

 袖の花模様を濃い赤にしたのは、この曲面では結果的に好手だったかもしれません。

 お姉さんの腕の模様、ハツミの袖の花模様、ユカリの襟元…と画面手前から奥に向かって、濃い赤色のパーツがほぼ一直線上に並ぶことになりました(下図参照☟)。

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従って、画面上で最も目立つ色を辿っていくと視線が自然と奥に誘導されることになります。
 これは、線画自体の構図が、手前から奥に向かって『お姉さんの腕→ハツミ→ユカリ』という位置関係を作っているのとも合致します(^o^) つまり、構図に内在する奥行き感を色使いで補強する効果が得られる…という訳です。

 この配色で多少はメリハリが出てきたので、悩んだ甲斐があったかと思います♪ 

 

■仕上げ

 こうして粗方塗り上がった後、ユカリの目と口元、ハツミの目尻を色辞典で仕上げました。

 2人とも目尻に描き睫毛っぽい模様があります。アクセント効果を狙い、ここでも濃い赤系を使いました。

 こういうオリエンタルな化粧は、訳が分からなくても塗っていて楽しいですね〜(^^♪

 

 色鉛筆の着色が全て終わったのを確認してから、最後に三菱Signoのボールペン(金色)でユカリの上着の模様を塗り、完成となりました♪

 

■完成作品

 こちらが完成像です☟:

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(拡大画像)

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 前々章で多少修正が出来たとはいえ、まだボンヤリした印象が残りますね💦💦

 最大の敗因は背景にある気がします。構想時には中心を明るく、周縁を暗くしたかったのですが、修正などもあった為にうまく調整することができませんでした(ToT)

 また、「菌人」らしさ、キノコならではの妖しさが出し切れなかったのも痛恨事。

 自分の表現力の乏しさにじんわり落ち込みました……Orz。

 

■終わりに

 迷走続きの「菌人」メイキングは、以上で終わりです。

 なお、完成直後は落ち込んだものの、半日で浮上していますので、ご心配なく(^^)

 これからもマイペースに楽しみながら表現力を身につけていけたらいいなと考えています。

 

 という訳で、よかったらまたお付き合い下さい。

 それでは〜(^^)/

【画材】Uniカラーと油性色鉛筆のこと。【雑談】

 こんばんは〜(^o^)

 先日、連休明けに、三菱のUniカラー100色セットを入手しました♪ ブログ投稿100回達成の記念に、塗り絵本数冊とともに買ったものです。

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 ここ半年、油性色鉛筆が銘柄・色数とも増えてきました。さしあたり風雅が箱入りで持っている油性色鉛筆(単色のみ)を入手順に列記しますと、

・トンボ黄色ミニ缶(12色)

・三菱888色鉛筆(36色)

・プリズマカラー(150色)

無印良品の色鉛筆(60色)

・ポリクロモス(120色)

色辞典セレクトセット(36色)

色辞典第三集(30色)

・Uniカラー(100色)

ーーこんなところです。ただしトンボのミニ缶はほぼ使い終わっていて、うすだいだい1本のみ現役です。

 各銘柄の特徴やバラ持ちの色鉛筆各種については、いつか余裕ができたら1本の記事でまとめて紹介したいなと思っています。

 

 Uniカラーを入手したことで、最近

『色鉛筆のセットに早く慣れる方法を考案して一般化できないか?』

ということを考えています。ちなみに、この文頭には『色見本を作成せずに』という条件が付きます(以前も書いた通り、コツコツ型の作業が大の苦手なもので(^o^;)。

 勿論、色見本を作らない場合、作品を描いたり塗ったりする以外に方法はありません。

 その際、適切な題材と適切な方法で試し塗りをすることで、最短とはいかずともより早く深く1つのセットに慣れることが出来るのではないかーーと思っているのです。

 今回は100色と色数が多いこともあり、先に見通しを立てたほうが賢明かも。という訳で、脳内で作戦会議中です(^^)

 

 もっとも、ごく一部のUniカラーでの試し塗りは既にしてみました☟。

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こちらはUniカラーと同時に買った、"Arabic Floral Patterns Coloring Book"(画像☟)の9ページに当たります。
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 小手調べのつもりで7色を使いました。

 バラ持ちで何度か使ったことがあるのが4色、完全な初対面が3色(セラドン、ビリジャン、カッパー)です。

「簡単な絵柄をベタ塗りするのが、試し塗りに向いているのかな」

と思っていたのですが、実行してみると、この選択は的外れでした(゜o゜;

 というのも、枠線内を1色で塗ると、当然ながら色味は明瞭に把握できます。

 しかし、例えば色同士を混ぜたり重ねたりしないと混色のしやすさ/しにくさ、重ね塗りが綺麗に出来るか否かは分からず、使い勝手を知ることはできない訳です。

 そのせいか、7本の各色を知ってもUniカラーのセットには馴染めていない感覚が残りました💦 …単に「始める前に気付きなさいよ」って話ですよね…^_^;)

 ともかくこの体験を踏まえ、

「塗るのに色数が必要な線画のほうが合うのかも」

と仮説を修正しました。

 ただ、100色セットの全色を一度に使うのは無理かと思われる為、2〜5回位に分けて試し塗りするのが妥当かと見ています。

①ランダムに30〜50色前後に分けて試し塗り

②基本色の系統別に分け、2〜3系統ずつ組み合わせて試し塗り

ーーという2案を思い付いたのですが、どちらがより効果的なのでしょうね…?

 もう少し作戦を詰めてから実行したいと思います。

 

「ゴチャゴチャ考えていないでサッサと塗ればいいのに!」

と呆れられるかもしれませんが……考えることそのものが楽しくもあるのです(*´σー`)

 理論をかじり、仮説や作戦を立てて実践に移すという"探究"ごっこは学校を卒業するとなかなか出来ないので、今回のUniカラー試し塗り作戦もゲーム気分で臨んでいます♪

 

 ここまで文章中心だったので、多少は塗り絵ブログらしく近作も披露させて下さい(^^)

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画材:油性色鉛筆。

"Nice Little Town 2"巻末付録のページです。

昨年からダラダラと塗り続け、ここ数日で一気に進めて仕上げました。

 この女の子が典型的な西洋のモデル顔で(←横顔でも分かる!)、目元口元が本当に楽しく塗れました。"平たい顔族"の一員としては、濃いメイクが映える顔立ちが羨ましくてなりません…(^o^;

 彼女がわっさわさ背負っている花のほうはかなり様式化されていまして、和の宝相華文様に少し似ている気がしました。ここにきて完成させられたのは、春先からの和柄経験もプラスに働いたのかもしれません♪

 

 今回はこんなところでお開きとなります。

よかったら次回もお付き合い下さい(^人^)

 

 それでは、楽しい週末を〜(^^)/