塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』完成作品ギャラリー③

 こんばんは。

 石村 和代『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』(パイインターナショナル)の作品ギャラリー第3弾、新作を含めてお届けします。

 

□季節の塗り絵として塗った作品

■「橘」  ←New!

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

制作時期:2019年7月中−下旬。

 小さな鹿の子文様が「これでもか!」という程描き込まれています。

 橘の花や葉と鹿の子文様を組み合わせた理由は、正直なところよく分かりません…。

 但し全体にポップな印象を受けた為、色は鮮やかめにし、背景を塗らずに完成としました。

 

■「花笑み」

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画材:油性色鉛筆。

 

□ワンポイントイラスト部分の塗り絵

■橘のモチーフ
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画材:サインペン。

※インデックスのページ。

 

■鏡のモチーフ

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画材:油性色鉛筆。

※奥付のページ。

 

□季節感度外視で塗った作品

■「花ことば」 ←New!

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画材:油性色鉛筆。

 10/24に完成しました。

 初夏から秋にかけての植物が多いようですが、幾何学文様もあり、盛りだくさんな線画でした(笑)。

 群生している様子を表したくて、各種の花をそれぞれ2〜4色程度で塗り分けてみました。

 和風の幾何学的な文様では、麻の葉文様と紗綾形のいい塗り方が思い付かず、数ヶ月間停滞する原因になりました💦

 

 今回は以上5点です。

 ご覧頂き、ありがとうございました。

 それではまた〜(^^)/ 

【雑談】新しい本、新しい画材

 こんにちは。

 更新が遅れてすみません💦

 今回はゆるっと新着アイテムの話題です。

 ここ数日間で、塗り絵本1冊と水彩色鉛筆1セットを買いました。

 

 本のほうは数ヶ月前から予約していた洋書の新刊です☟。

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"Elegant Tile Designs Coloring Book"、邦書の塗り絵本ふうに訳すならば、『優雅なタイルの図案 塗り絵ブック』とでもなりますか。

 片面印刷で、粗いながらミシン目が付いている辺り、気が利いた本だと感じます。

 中身は、題の通りにタイルの絵柄です。

 届いた翌日、早速1枚塗り始めました☟。

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 ペンで1種類のパーツを塗ったものの、配色については現段階でノープランです。外出時に携行し、すき間時間の気分で色を決めながら進めていくことにしました。

 

 水彩色鉛筆の買い物は、"ゴールドファーバーアクア"の48色セットです☟。

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缶ケースを開けると、2段に分かれて収納されています。

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 硬質で発色のいい水彩色鉛筆が欲しくて、数ヶ月前から本品とカラトのいずれにするか迷っていたのです。売り値の変動を時々チェックしてきた結果、ついに半額まで下がったのを発見し、即決しました(本来は手持ちのPRISMALOを使い終わってから買うつもりでしたが……半額に飛びつきました💧)。

 

 少しだけ試し塗りをしてみました!

 使う線画は、石村 和代『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』の秋の実りのページです。

 まずは普通の油性色鉛筆のようにドライで塗ってみました☟。

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 筆圧を抑えてサカサカ塗り。

 同様に葉っぱも1枚塗ってみます。

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最初に白色で葉脈を描いてから、緑系統2色でサカサカ塗りしました♫

 下側の葉っぱは趣向を変えます。

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緑系2色でサカサカ塗りした後、水筆で溶かしました。

 ここまでで、下のようになりました:

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 水無しでも使えるものの、水を使ったほうが顔料の座りがよく、色が綺麗に見えるがします。

 "塗れる栞"に舞台を移してもう少し水の有無を試してみました。

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ドライで輪郭線の内側をベタ塗りした後、水筆で数本ずつ線を引いたものです。

 微々たる違いですが、目立たない縞模様を入れたい場面ではこういう使い方も可能なようですね♫

 

 この48色セットの色揃えの特徴は、パッと見で3点挙げられます:

①緑系統が充実している

②薄い紫色が含まれていない

金・銀・白色が含まれている

 ラベンダー色やライラック色がないのは、私個人の観点では結構大きな欠点に思われましたーー「このセット1つあれば絵が描ける」とはいかなくなってしまうので。

 幸い、ステッドラー社の"カラト"で1種類適当な薄い紫色をバラ持ちしているので、引き続きそれを使っていこうと思います。

 逆に緑色は「これでもか」とばかりに何種類も入っており、自然物を描くのに適しているのではないかと感じました。

 

 新着アイテムについては以上です。

 折角お越し頂いたので、最後に1点、近作をご覧に入れたいと思います。

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出典:『ぬりえ天平文様 たまゆら』。

画材:サインペン、油性色鉛筆。

題名:「夾纈絁幡(きょうけちあしぎぬのばん)」。

 今回は、古代の工芸品らしい配色を目指してみました。

 本作品の制作を通して、『色数を異系統同士の数色に絞り、緊張感のある配色をすると古代ふうになる』という配色の法則のようなものが、何となく見えてきた気がします。

 一方で、サインペンの塗りムラが口惜しい限りに際立っていますね💦💦

 夏のうちに"クリッカート"という銘柄のサインペンを買いまして、本作品はその腕慣らしにと塗りかけていたものだったのです。

 1枚塗り上がっても、このペンの使い方については結局つかみきれないままで

「ペン塗りも研究しないとダメだなぁ」

と痛感しました(泣)。

 

 という訳で、あまりまとまりませんが、アイテム到着のご報告でした。

 それでは、また〜(^^)/

【雑談】真田幸村、完成♫

 こんばんは、風雅です(^^)

 今日は休日で頭がしゃっきりしてからはほぼ塗り絵をし続けていました。

 その甲斐あって、10/16の記事で取り上げた「真田幸村」(出典:『大人の塗り絵 戦国武将編』)が完成しました♫

 という訳で、昨日以降の制作中の状態と完成図をご覧に入れたいと思います。

 

①10/17未明

 夜遅くから未明にかけて細部の着色と加筆・修正を進めました。

 切り上げた時は、下の状態になっていました☟。
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②10/17午後3時台

 鎧・兜・陣羽織の縁をボールペンで金色に塗りました。
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 この後、手綱・十字槍・顔など未完成部分を塗り進めます。眼の中の光は白いボールペンで描き加えました。

 最後に背景部分を整えて完成しました♫

 

③完成作品

 背景のクリーム色を画像に出す為にやや暗くして撮影しています。

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 イメージは、『負け戦を覚悟しつつ敵の戦列めがけて進んでいく真田幸村』です。

 実は、真田幸村に思いを馳せると

「最後の合戦の頃には、自分でも『勝てない』と思っていただろうなー」

という所感に行き着いてしまうのです。

 そんなことを考えながら塗っていたのが自然と画面に結実したようで、"たそがれの幸村"になりました^_^;

 

 以上、「真田幸村」完成のご報告でした。

 今は、次に何を塗るかウキウキ迷っている最中です。

 

 それでは、また〜(^^)/

神無月の塗り絵。

 こんにちは♡

  今回は塗り絵の近況報告です。

 

■新しい"本筋"始動。

 連休前に新しい線画に手を着けました。

 題材はと言えば、長野剛先生の「真田幸村」です!!

 出典は『大人の塗り絵 戦国武将編』☟。

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 この本の表紙を飾る真田幸村、とてもカッコいい美丈夫ですよね〜♫

 とはいえ、見るからに難しそうな絵柄の為

「塗り上げられるかなぁ……」

とドキドキしながら始めました。

 

 こんな素敵な線画は万が一にも投げ出したくないので、今回は10/18までの完成を目指すと期限を切り、短期決戦の構えで臨んでいます。

 もちろん、三連休も「真田幸村」制作に時間を割いていました。

 

■「真田幸村」制作の概要

【画材】水彩色鉛筆

【テーマ】重厚感と迫力を出す

【配色方針】幸村らしさを大事にする

 

 ここでいう"幸村らしさ"とは、真田幸村という歴史上の人物の属性として有名な特徴のこと。

 『三国志』で呂布と言えば赤兎馬赤兎馬と言えば呂布が思い浮かぶように、英雄伝説には特定の人物と不可分に結び付く、特別な事物や身体的特徴があります。

 真田幸村で言うと、赤一色の戦装束(通称:『赤備え』)や鹿の角が付いた兜が有名なようです。

 自分好みのアレンジはするにせよ、基本的にそういった"幸村専用"アイテムは外さないでいこうと決めました。

 そういう訳で、幸村の戦装束は赤色ベースになります。

 

【10/9】

 最初は自信がなかったので画面右下隅の馬から塗りました^_^;。

 原画手本の馬は鹿毛(よくいる焦げ茶色の毛色)だったのですが、真田幸村の馬が栗毛だったという言い伝えを知り、栗毛馬として着色しています。

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 何となく水彩色鉛筆の使い方を思い出したところで、虫食いのように戦装束に取りかかります。初日はここまで塗れました☟。

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【10/12】

 以下、塗れそうなところから塗っていきます。

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【10/13】

 この日も少しずつ。

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 鎧の下の着物は、原画手本から大きく変え、『褐色(かちいろ)』にしました。『褐』が『勝ち』に通じるとして好まれた色です。
 赤青鉛筆のようなコーディネートはいかがなものか、とも思いましたが、兜に鹿の角を付けるセンスの持ち主とあれば、収まりが悪い色合いのほうが妥当かもしれません。

【10/14】

  この日は背景に手をつけました。クリーム色を基調として塗っているものの、画像だと盛大に色飛びしていますね💦💦

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 絹本着色の日本画の背景のようにしたかったのです。これでも思ったよりはうまくいきました。

 この日は兜の六文銭を塗って切り上げました。

 

【10/15】

 細部に加筆しました。

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 これまでの進捗は以上の通りです。

 引き続き頑張ります(^^♪

 

■"枝道"は道半ば。

 "本筋"の幸村に対しては、あまり裏番組と位置づけられる"枝道"的な作品がありません…。集中力をごっそり持っていかれるので、"枝道"に割けるエネルギーがない、というのが実情です。

 かろうじて1点、水彩色鉛筆の練習を兼ねてマンダラを塗り進めています☟。
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 秋らしくなり、ハロウィン用にも何か塗りたいところですが、真田幸村を攻略してからになりそうです…^_^;

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

 それでは、また〜(^^)/

"Arabic Floral Patterns Coloringbook" 完成作品ギャラリー 〈後編〉

 こんにちは。

 "Arabic Floral Patterns Coloringbook" 完成作品ギャラリー、後半の14〜30ページを収めました。


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14ページ。

画材:油性色鉛筆、万年筆インク。

※四周の縁だけボールペン。


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15ページ。

画材:サインペン。


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16ページ。

画材:油性色鉛筆、サインペン。

 扉ページの線画と同一の絵柄ですが、このページのほうが寸法が大きくなっています。

配色を変えた結果、全く異なる印象に仕上がりました。

(参考画像:扉ページ↓)

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17ページ。

画材:油性色鉛筆。

制作日:2019/8/8.


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18ページ。

画材:油性色鉛筆。

制作日:2019/8/11.


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19ページ。

画材:油性色鉛筆、ボールペン。


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20ページ。

画材:サインペン、ボールペン。


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21ページ。

画材:油性色鉛筆。


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22ページ。

画材:油性色鉛筆。

題名:「雪華のアラベスク」。


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23ページ。

画材:油性色鉛筆。

制作日:2019/9/29-30.


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24ページ。

画材:油性色鉛筆、油性ペン。

制作日:2019/9/3-4.

題名:「舞姫アラベスク」。


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25ページ。

画材:油性色鉛筆、顔彩。


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26ページ。

画材:油性色鉛筆。


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27ページ。

画材:油性色鉛筆。

制作日:2019/9/25-27.

題名:「パチンコ屋のアラベスク」。


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28ページ。

画材:油性色鉛筆。


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29ページ。

画材:油性色鉛筆。


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30ページ。

画材:油性色鉛筆、油性ペン。

 

 ここに収載した作品のうち、何点かは初披露にあたるかと思います。

 かなりハイペースで塗り進めてきたのとこのところ「フランス見聞録」シリーズの執筆が続いているのとで枝道的な作品は紹介しきれておらず、すみません💦

 なお、本記事の冒頭に載せた14ページを最後に、本書1冊が終わりました。薄い本ながらも攻略できると達成感ありますね♫

 ご覧頂き、ありがとうございました。

 

【追記:Instagramご使用の方向け案内】「#sericarabesque★」(★はイスラム寺院風の絵文字)で検索すると、風雅が塗った本書の作品30点が一挙にご覧頂けます。

 よかったら見てみてください(^^)

『心を整える、花々のマンダラぬりえ』完成作品ギャラリー②

 こんばんは〜♫

 久しぶりに『心を整える、花々のマンダラぬりえ』作品ギャラリーをお届けします。

 制作順ではなく何となく並べていますが、後ろの3点は10月に入ってから完成した作品で、本記事が初披露となりました。

  

■「フレンチ・ブランチ」

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画材:油性色鉛筆。

 

■「アイリスの六重奏」

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画材:油性色鉛筆。

 

■「フローラル・ダイヤモンド」 

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 

■「ベリーの二重奏」

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画材:油性色鉛筆。

 

■「芍薬

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画材:油性色鉛筆、顔彩。

 

■「アイリス」

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画材:油性色鉛筆。

 

■「ピーコック・フラワー」←NEW!

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画材:油性色鉛筆。

 

■「ダイヤモンド・ラティス」←NEW!

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 

■「編み込みのダイヤモンド」←NEW!

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画材:油性色鉛筆。

 

 以上、新作も含めて9点を載せてみました。

 ご覧頂き、ありがとうございました(^^)/

 

フランス見聞録 その4〜9/16 ブロワ城と鉄道編〜

 こんばんは、風雅です。

 フランス見聞録第4弾をお届けします。

 前日はロワール渓谷城巡りの後、ロワール地方のブロワという街に泊まりました。

 9/16はブロワ城を見学した後、鉄道でパリへ戻ります。

 

■9/16

 この日の朝食はホテル1階のレストランで摂りました。めいめい好きな物を好きなだけお皿によそってきて食べるという、一般的なホテルの朝食です。

 連日気温が高い中を観光して回っている為か、結構しっかり食べてしまいました。

 

 食後にホテルを引き払い、荷物だけ後で取りに戻ることにして預けます。

 ホテルから目当ての見学場所:ブロワ城は徒歩3分。

 見学開始時刻よりも早くに出て、裏手から見上げるような角度で外観を眺めました。
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 正面に回り込む途中の外壁に、ジャンヌ・ダルクがしばらくこの地に滞在した旨の碑文も見つけました(フランス語は出来ないので、人名や地名の並びで何となく解釈し、母に確認してもらいました)。

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 見学者入り口はこちら☟。

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 周囲のお店もまだ開いておらず、街並みを眺めて過ごします。

 結局、20分程遅れて入場者受付が開始。

 賑やかなイタリア語の団体客に続いて我々4人も城内に入りました。

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 石畳の中庭を取り囲むように4つの棟があり、その一部が博物館として見学者に公開されています。

 展示施設は一部整備中のようでした。

 整備し終わったらかなり見応えのある観光スポットになる気がします…多少マニア向けかもしれませんが💦

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 特に印象に残ったのは、大広間でした。

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 この玉座は見学者が座って写真を撮れるのです!折角の機会なので、持参のぬいぐるみを置いて撮影してきました♫

「ここのお城ってドラクエの王宮みたいで楽しいね。この広間はもろにそんな雰囲気よ」

と妹が言います。そうした見方をしたことがなかったので、新鮮な感想でした。

 広間の他にも、往時の様子が復元展示されている部屋がいくつもありました。

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 天蓋付きの寝台は豪華ですが、寝相が悪いと足をぶつけてしまいそう…と考えるのは、ワタクシだけでしょうか?

 例によって駆け足見学で未練タラタラとなったものの、この城では楽しい時間を過ごせました。

 

 ブロワ城を出た後にホテルで預けた荷物を受け取り、ブロワ・シャンボール駅☟に歩いて向かいます。

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 ここから特急でパリに戻る為、万が一を恐れた父の主張により、50分も前に駅舎に着きました。

 残念なのは、早く着いても列車の到着ホームが直前まで分からないこと💦。掲示板に表示されたのは15分前を過ぎた頃と記憶しています。

 列車は定刻でホームに着いたものの、出発10分程出発が遅れました。反対方向の列車と行き違うダイヤ構成の為、そちらの列車の到着が遅れた影響を受けたものです。

「外国の列車にしてはダイヤ通りに着いた」

と喜んだワタクシは、まだまだ修行が足りまなかったようです……Orz。

 列車の中では、昼食と前日に買ったタルトを食べながら、次の街歩きの計画を妹と話し合いました。

 

 この特急列車は、パリのオステルリッツ駅が終点となっていました。

 ホテルはサン・ラザール駅の近くです。

 パリのオステルリッツ駅から二手に分かれ、両親はタクシーで、ワタクシと妹は地下鉄でホテルまで移動することにしました。

 両親曰く、道路は酷く渋滞したようです。

 結果的に地下鉄組のほうが先にホテルに到着しました。初日2日目と連泊したホテルで、何となくホッとしました。

 やがて両親もホテルに到着した後で早速

「モンマルトルに行こうか?」

と打ち合わせ始めたのですが、少し疲れている気がした為、延期となります。

 その代わりに、母と妹と3人で徒歩10分圏内の本屋、パン屋、スーパーを巡ることにしました。

 

 という訳で、まずは本屋のfnacへ。

 TSUTAYAのようにカルチャー全般を扱う店で、塗り絵本1冊と塗れる栞2束を買ってきたことは、9/25の記事に書いた通りです。

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 10月に入ってから、お試しがてらで手を着けました。

 "Sirenes"の本からは、ジャポネスク(日本風)の人魚のページを塗ってみました☟。

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画材:油性色鉛筆、アイシャドウ。

 浮世絵風の引き目におちょぼ口の無表情で乱れかけた黒髪ときて、線画を見た段階で既に妖怪のろくろ首のようでした💧。

 下半身はシャチホコめいた形状ですが、何を見て描いたのでしょうかねぇ…^^;。

 この奇異さを活かしたくなり、妖怪図鑑のノリを目指して塗りました。

 妖しさが増すように目尻に赤色を載せたり、鱗の着色にメタリック色鉛筆を使ったりと、一応工夫らしき事もしています。

 栞のほうも1点塗り上がりました☟。

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画材:油性色鉛筆。

 早々に仕上がるのが長所です。紙も厚手で塗りやすく感じました。

 ただ、よく見ると右端の鳥が真ん中で見切れています…。

 栞用に描いた線画ではなく、通常の画面で描いた線画を数等分したものなのでしょうね^_^;。

 

 話題を9/16の出来事に戻しますと、本屋を出た後は駅舎の中にあるパン屋とスーパーで夕食になるものを買ってホテルに戻りました。

 同じホテルに2泊するので、この晩はのんびり過ごせました。

 

 以上が9/16のあらましでした。

 9/17はパリから日帰りでルーアンという地方都市に行きます。

 よかったらまたお付き合いください。

 それでは、お休みなさい(^^)/

フランス見聞録 その3〜9/15 ロワール古城巡り編〜

 こんばんは。

 フランス見聞録第三弾、今回はロワール渓谷が舞台です。

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■9/15

 9/15朝、晴れ。身支度を済ませてホテルを引き払っていると、運転手のKさんがロビーに姿を現しました。

 この日は終日Kさんの車でロワール地方の古城を観に行き、ブロワという古城のある街で下ろしてもらう予定です。翌日ブロワのお城を観てから鉄道でパリに戻る為、各人スーツケースはホテルに預け、1泊分の荷物をボストンバッグに詰めて行きました。

 車は朝のパリの街を通り抜けてオルレアン方面へ向かう高速道路に入ります。日曜日のことで、高速道路は空いていました。

 道中、一度パーキングエリアで軽く休憩。

 紙カップの出てくる自販機☟でコーヒーを飲みました。
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 ここのパーキングエリアはご当地ラーメンもホットドッグの屋台もありませんが、明るくて清潔で静かでした。パーキングエリアはこれで十分だと感じます。

 

 休憩時再び車に揺られて南下した後、高速道路から出ると、パリ近郊に比べて森の緑が目につくようになりました。

 村らしき集落を通り抜けた頃、Kさんが

「この辺りがソーローニュの森の外れです」

と教えてくれます。

 その森の中にあるシャンボール城(※世界遺産)が、最初の見学場所でした。

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 シャンボール城は、中世のフランス国王フランソワ1世が建てた平地の城です。

 この王様、日本では年老いたレオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招聘した人物として知られる程度ですが、フランスでは絶大な人気があるのだとか。老いたレオナルドを自国に招くくらいですから、大のイタリアかぶれ…もとい、イタリア好きでした。

 そして、この老画家がシャンボール城の建築にも一役買ったかもしれない、と推定されているそうです。世のレオナルド好きには夢のある話ですが、信憑性は微妙だと風雅は思っています^^;。

 ただ、レオナルドの関与がどうであれ、名建築なのは疑いを容れません。

 広い城内ながら通路の設計が合理的で、目的の場所に割合サッサと移動できる点が大変気に入りました♫。城内の装飾は程よい程度に留まっていますし、どこにもせせこましい印象を感じないのが素晴らしいと思います。

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 この城には、1つの階段の上りと下りを進む2人の人間が互いにすれ違わずに移動できる、二重螺旋構造の螺旋階段があります。

「この設計は緊密性の極み…♡」

とときめきを感じますが……お城語りはこれ位に留めましょう。

 なお、フランソワ1世はサラマンダーを紋章としていた為、城内のあちこちでサラマンダーの装飾に遭遇しました。

 王様、キャラ濃すぎるよ(笑)。

 この城内見学は妹と2人で行きました。

 駐車場近くに多少の店があり、日曜日はテントの土産物屋も出ているというので、両親はその辺りを冷やかして待つとのこと。
 1時間の駆け足見学(泣)を終えて合流すると、母が山羊のチーズと白葡萄酒を買ったとニコニコ顔で報告してくれました。

 

 このシャンボール城を出発してから程なく、車はロワール川沿いを西進する道に入りました。

 次なる目的地はアンボワーズ。

 ここでまずは腹ごしらえとばかり、昼食にします。

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 このレストランの窓際の席で、ロワール川にかかる橋や近くの教会を見ながら食事しました♫。

 ワタクシのメインディッシュはホロホロ鳥でした☟。
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 この後、妹と2人でアンボワーズ城を見学してきました。

 この城は河を見下ろす高台に位置するので、入場前に上り坂を進みます。

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 坂道の中腹にチケット売り場があり、そこから入場してまた少し坂を上ると、まず礼拝堂が目に付きました。

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さほど広くありませんが、内部にはステンドグラスもあって綺麗でした。

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 礼拝堂から北側の城壁に寄ると、アンボワーズの街やロワール川が見晴らせます。

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 眺望絶佳♡

「やっぱりお城はこうでなくては!」

と言いたくなるような、(城として)好みの立地条件です♫

 フランスは土地が平らな為か、高台の城が少ないそうなので、アンボワーズ城に来られたのは幸運でした。

 眺めに満足した後で城館に向かいます。

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 城館の中は貴人の部屋や大広間が復元展示されていました。

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大広間の王座は座りにくそうですが(笑)。

 各階の移動はお馴染みの螺旋階段です。
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 このアンボワーズ城の敷地内からは旧市街もよく見渡せました。

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 ただ、駆け足見学で奥の庭園を見ることが出来ず、ちょっと残念でした。

 アンボワーズ城見学の後、車はシュノンソー城を目指し、ロワール川から離れて南へ向かいます。

 途中、アンボワーズの市街地の外れ辺りで、レオナルド・ダ・ヴィンチが住んだクロ・リュセ城(現在は子供向けの博物館になっている)を"車窓観光"して通り過ぎました。
 

 シュノンソー城は、ロワール川の支流であるシェール川の真上にありました。

「川の真上って?」

と思われるかもしれませんが、誤字ではありません。

 北側からシェール川に張り出すように創建されたものをディアーヌ・ド・ポワチエ(アンリ2世の愛妾)が拡張し、アンリ2世の死後ディアーヌからこの城を取り上げたカトリーヌ・ド・メディシス(アンリ2世の王妃)が更に増築した結果、川をまたぐ橋状の城館になったという面白い建築物なのです。

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 外から見て橋にあたる部分は、1階がディアーヌのギャラリー、2階がカトリーヌのギャラリーになっています。

 なお、城館の北側を挟むように位置する庭園も、ディアーヌの庭園とカトリーヌの庭園で2つ存在します。

 もうこれ、"昼ドラ城"と呼びたい(笑)。

 見学していても、

「とにかくディアーヌの上に立ちたい!」

という王妃カトリーヌの対抗意識が感じられて微笑ましくなりました。

 完全な好みの問題で、風雅としてはディアーヌのギャラリーに軍配を上げたいですね。
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窓からはもちろん、シェール川の静かな流れが見えます。

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 シュノンソー城は外観・内装ともこの上なく優美で、「ロワール渓谷の古城の中でも、シャンボール城と東西の横綱として人気を分け合っている(※Kさん談)」そうです。

 国王の愛妾が住み、寡婦になった王妃が住んだという事実に相応しく、基本的に"隠れ家"的な印象を受けました。

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 シュノンソー城の見学後は、再びロワール川沿いに戻り、宿泊するブロワのホテルまで送ってもらいました。

 途中、道路沿いにあったパン屋に寄ってもらい、母が夕食用のパンを買います。

 ワタクシも同じパン屋で、ふと思い立って林檎と洋梨のタルトを1つずつ買いました。

 付け焼き刃のフランス語で注文してみましたよ!

 ただ、通じたのかはよく分かりません💦。

 対面式のショーウインドウで目当ての物を指せて幸運だった…と思いました(笑)。

 

 その日の宿は、翌日見学するブロワ城の裏手にありました。

 明るいうちに到着したお蔭で、一休みしてから駅まで散歩する余裕がもてました。

 日曜日でスーパーが休みの為、駅の売店で夕食のサラダやハムを調達して帰りました。

 夕食は例によってほぼ飲み会です♫

 母がシャンボールで買い込んできた山羊のチーズを美味しく頂きました。

 

 以上が9/15の行動記録です。

 よかったら次回もお付き合いください(^^)/

【雑談】ジャンヌ・ダルク完成♫

 こんにちは〜。

 昨夜、10月1日の記事で少し触れた「ジャンヌ・ダルク」が完成しました。

 出典はEriyさんの最新作:『世界一周なぞり描き〜歴史を楽しむ旅〜』(2019年、パイ・インターナショナル)です。

 先月出たばかりで他の方の作品を参考にすることができなかった為、今回はジャンヌ・ダルクを描いた絵画や中世史のコラム等を参照しつつ制作しました。

 

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画材:油性色鉛筆、ボールペン(シグノ白)。

制作日:2019年10月1-6日。

 

 実は、細かい線がないのに油断して

「このページは気楽にペロッと塗ろう」

と思って塗り始めたのです。

 しかし、輪郭をなぞらずに色を塗るとなると、ある程度質感の違いを出さないと画面が引き締まらないものだと、塗っているうちに分かりました。

 そういう訳で、髪の毛や髪飾りを塗る時は風雅なりに(笑)頑張っています。

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 金属の質感が特徴的な鎧と剣も、画像検索しながら塗りました。

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 鎧はミックス色鉛筆〈はいいろ〉で薄く下塗りしておき、黒・スレートグレー・シルバーグレー・シルバーで濃淡をつけた後、暗く見せたい部分に三菱Uniカラーのブルーグレー(567)☟を重ねてみました。

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 剣は持ち手の描写にもこだわりました。

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革紐が巻き付いて見えるよう、赤茶色の下塗りをしてから、尖らせた黒い色鉛筆で紐を描き込んでいます。

 武器・防具は金属塗りの経験値が低くて手探りでしたが、とても勉強になりました。

 背景は、フランス滅亡秒読みの情勢に光明をもたらした功績の暗示で、茨の輪の内側だけ青空にしました。

 

 余談ですが、ジャンヌ・ダルクは歴史画の題材として大人気なようで、実に多くの西欧の画家が彼女を描いています(Googleで色々出てきて驚きました…)。

 油彩画だと鎧や剣の重厚感が素晴らしくて、塗るのを忘れて画像に見入ることもしばしばでした〜(*^^*)

 

 「ジャンヌ・ダルク」制作後、余勢を駆って同書の扉ページも塗り上げました。

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画材:油性色鉛筆。

 扉ページは描線が濃い青色で描かれ、普通の塗り絵になっていました。

 

 以上、「ジャンヌ・ダルク」完成報告でした。

 次は何を塗ろうかな…と、現在は候補絞り込み中です。

 よかったらまたお付き合い下さい。

 それでは、また〜(^^)/”

"Arabic Floral Patterns Coloringbook" 完成作品ギャラリー 〈前編〉

 こんばんは。

"Arabic Floral Patterns Coloringbook" 完成作品ギャラリー〈前編〉をお届けします。

 本稿では、前半の扉ページ〜13ページを一挙掲載してみました。ただし、4ページだけ大失敗で放棄してしまった為、欠けています(無念……Orz)。

 色と形を堪能しつつ、時に試し塗りも兼ねつつ気ままに塗った作品ばかりです。

 どうぞお楽しみ下さい(^^)/


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扉ページ。

画材:油性色鉛筆、ボールペン。


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1ページ。

画材:油性色鉛筆。


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2ページ。

画材:油性色鉛筆、油性ペン。


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3ページ。

画材:油性色鉛筆。


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5ページ。

画材:油性色鉛筆。


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6ページ。

画材:油性色鉛筆。


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7ページ。

画材:サインペン、ボールペン。


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8ページ。

画材:油性色鉛筆。


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9ページ。

画材:油性色鉛筆。


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10ページ。

画材:油性色鉛筆。


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11ページ。

画材:油性色鉛筆。


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12ページ。

画材:油性色鉛筆。


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13ページ。

画材:油性色鉛筆。

 

 まとめて掲載するとこの本の内容紹介にもなるかも、と思い、今回は10点以上まとめてみました。

 ご覧頂き、ありがとうございました(^^)/