塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【制作の記録】ブルガリアの民族衣装〈前編〉

 こんばんは(^o^)

 近作:「ブルガリア民族衣装」☟制作の記録です。よかったらお付き合いください。

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■線画と画材

 出典は、河出書房新社刊行の「大人の塗り絵」シリーズの奥田みき『大人の塗り絵 ヨーロッパの民族衣装編』です☟。

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 この本より「ブルガリア」の線画☟を油性色鉛筆のみで塗りました。

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 ブルガリアは加工用の薔薇の一大生産地で、"薔薇の谷"と呼ばれる地方では、収穫期に薔薇祭りが開かれるのです。 

 この線画に描かれた衣装は、その薔薇祭りの衣装とのこと。

 原画は夢見るように淡く優しい色合いで描かれていますが、前にも書いたように清らか過ぎて落ち着きません💦

 また、ヨーロッパの民族衣装における原色使いの魅力も体感したい一方で、原画手本や資料の色づかいをそのまま写すのでは面白くない。

 色々考えた結果、以下3つの方針を立てました:

・衣装は、ブルガリア周辺のどこかにあっても違和感がない色合いで塗る

・人物は、コーカソイド(ヨーロッパ人)らしく描写する

・くっきりと写実志向で塗る

・薔薇祭りのイメージを大事にする

 

 要するに、民俗色を打ち出していく方向を目指したということです。

 

■下調べ

 ということで、まずはブルガリアの薔薇祭りや民族衣装の画像を探してイメージを固めることから始めます。

 特に、人間の顔立ち(の傾向)と衣装によく使われる色や素材に注目しました。  

 

 数十枚の画像を見比べた結果、ブルガリア人の顔立ちは非常に多様ながら、①東洋人よりも眼窩がぐっと窪んだメリハリのある顔立ちで、②肌の色は「白人」という言葉から連想するほどは薄くもなく、③若い女性には健康的で自然な色気があるーーという傾向が浮かび上がりました。

 

 衣装のほうは、『ブラウス=白』は規定かと思うほど支配的な傾向で、他には黒か赤が地色として好まれるようです。

 刺繍などのワンポイントで使われる色は、緑、黄、橙、ピンク、紫といった原色が多い印象を受けました。

 また、薔薇祭りの衣装は、様々な形があることも分かりました。原画に描かれた衣装は、スタンダードではなく、多様な衣装の一形態に過ぎない印象を抱きました。

 

 そして、忘れてはならないのが、現地で生産される薔薇のこと。

 ブルガリアで生産されるのは、ダマスクローズと呼ばれる種類の薔薇で、これは主に上品なローズピンクをしているようです。

 このダマスクローズのイメージで、ピンク色をメインカラーと定めました。

 

■顔

 これでようやく塗り絵開始です(笑)。

 本作では顔から手を着けました。

 アーチストカラーを何本か使って通常の肌塗りをしたものの、原画の清らかな顔立ちが反映されて気になります。

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「もっと濃い顔立ちにしたい!」

という訳で、目元に色を入れました。

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上下のアイラインをなぞり、まつ毛を描き込み、眉は少し眉山を上に移して描きます。

 瞳は、エキゾチックな雰囲気を出したかった為、青にしました。
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 これでヨーロッパ人らしく見えるでしょうか?

 初日は、ここで一段落。

 唇は服の色を決めてから塗ることにします。

 

■ブラウスとワンピースの下塗り

 顔に次いで、面積の広い箇所の下塗りをしました。

 下調べの時に印象が強かった色を思い出しながら、好みも取り入れて配色します。

 最初に「エプロンは黒」と決めました。

 すると、同様によく使われる赤色がワンピースに収まることになります。

 ブラウスは白が"規定路線"ですが、

生成りの色なら許されるかな…」

とくすんだ黄色にしました。

 そして早速、ブラウスとワンピースを下塗りします。

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 但しエプロンは後回しです。黒色を早めに塗ってしまうと、うっかり擦れてしまった時に修復が困難なので、黒色で広い面積を塗るのはなるべく後半にしています。

 

 服の次はベールです。

 特産のダマスクローズを連想させるよう

に、ピンク色で下塗りしました。

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使用色はアーチストカラーのモーヴ(434)です☟。
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 ついでに、ベールと合う赤紫色で唇を塗りました(これで顔部分はほぼ完成♪)。

 

 更に、籠を下塗りし、ブラウスとエプロンのアクセントとなるテープ部分だけを塗りました。

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■背景の下半分

 人物のシルエットが何となく定まってきたので、背景も下塗りを始めました。

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薔薇の畑をイメージして下半分は緑色にしました。

 上半分は水色っぽくするか黄色っぽくするか迷ったので、塗らずに保留としました。

 

■中断

 ここまできたところで、他の作品の制作に労力を傾ける成り行きとなり、暫らく中断しました。

 

 という訳で、本記事もここで一区切りとしたいと思います。

 再開から完成に至る経緯については、後編で記します。

 それでは、また〜(^^)/

 

2019年の総括、そして『年内に完成させますリスト』攻略作戦 その5

 皆さま、こんにちは。
 明けましておめでとうございます(^o^)


■2019年のこと
 まずは前年の振り返りにお付き合いください。
 昨年の作品数は塗り絵とお絵描きを合わせて240点弱でした。
 多少とも評価してもらえたのはどんな作品なのか。気になったので、Instagramの2019年ベスト9(付いた「イイね!」の数の上位9点)を昨夜遅くに見てみました☟。

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結果は上の通りです。
意外にも近作が健闘しており、少しは成長があったのかもしれない、と励みに感じました。
 また、大好きな天平文様や苦手な"夢カワ"路線に挑戦した作品が入選しており、嬉しく思います。
 お絵描きのほうが1つも入らなかったのは残念でした。2020年はお絵描きでもいいと思って貰える作品を描きたいものです。

 ついでに風雅自身が選んだベスト作品を挙げてみたいと思います(選択基準は冒険精神と完成度です)。

・塗り絵:「八ツ橋(伊勢物語)」

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 出来る限り丁寧に塗ったこと、『伊勢物語』の1節に対する解釈を塗り絵で表したこと、水面や着物の透けなど技法的にも挑戦があったことから、本作品を選びました。
 この作品は、11月初旬にはInstagramの暫定top9を集計してみた時には入選していたのです。
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しかしその後票数が伸びずに昨夜の集計では落選してしまいました。
 個人的にこれは少々残念でした💦。

・お絵描き:「モモンガのぬいぐるみ」

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 制作して数ヶ月してから、初めて人に差し上げた作品です。
 夏頃、彼氏に「一人暮らしになった母を元気付けたい」と望まれ、譲りました。後日これが喜ばれたと聞き、とても嬉しく、誇らしい心持ちになりました。


■『年内に完成させますリスト』のこと
 さて、昨年の活動と言えば、年末のリストの件にも触れねばなりません。
 結局、5点中3点達成という結果に終わりました。

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 キツめの目標設定という自覚はあったのですが、出来ればあと1点は達成したかったものです。残念でした。
 残った2点は、引き続き頑張ります。

 また、このリストと別に年内卒業を目標としていた「ブルガリアの民族衣装」がどうなったかと言いますと。
 昨日怒涛のロングスパートをかけた結果、進むことは進んだものの、惜しいところで日付が変わりました。
 敗因は、昨日暢気にブログを書いていたことーーではなくて、TVです。
 夜になってTVを点け、塗り絵のかたわら『○ASUKE』を観始めてから、ガクンと制作ペースが緩んでしまいました💦。
 TVが原因で締め切りを守れなかったなんてカッコ悪いにも程がありますよね。反省しきりです…。
 結局、朝早起きして仕上げと手直しを行い、仕上がりました☟。

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画材:油性色鉛筆。

 薔薇以外は割と好きなモチーフだったので、楽しく塗れました♪。
 こんなドタバタ制作の風雅とパラレル塗り絵をしてくれた仲間には、感謝しかありません。 

■2020年のこと
 そして"今週のお題"の件に話題は移るのですが…正直、抱負というほど立派なものはありません。
 基本的には趣味ですから、『楽しめれば良し』と思っています。

 当面の目標は3つあります:
①手持ちの油性色鉛筆への理解を深める
②質感に関する表現力を磨く
③陰影に関する表現力を磨く

 塗り絵・お絵描きの別なくこの3点が今の風雅の弱点だと感じています。
 今年はこの辺りを強化して、様々なモチーフを描写できるようになれればいいな、と思います。

■色鉛筆関連の雑談
 2つあります。

 まず、つい今朝方、三菱888色鉛筆で最後まで残っていた「ココア」と「ブラウン」の2本を使い切りました。
 これで蝶々缶は完全に卒業です。 
 他の色鉛筆と併用で、割と積極的に使ってきて、使用開始からほぼ2年もちました。
 この36色セットは、コストパフォーマンスが気になる方が多いようなので、参考までに記しておきます。

 もう1つは、1本に2色が同居するTutti Fruttiという色鉛筆のことです。
 これが昨年末に短くなり、遂に片方の軸装が見えなくなる所まできていました。

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 以後、真ん中の芯がどうなっているのか注視していたところ、本日、短いほうの色芯が不意にポロリと落ちました。

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聞いた話ですが、小学校で使うような赤青鉛筆でも同じようになるのだとか。
 芯の断面を中心で接着しているのかもしれませんが、あまり強力には着けないものなのでしょうか…?
 世の中には、現象に遭遇しても全容が理解できないことがままあります。Tutti Fruttiの1件は、今年最初の例となりました。
 こんな時、"大人の電話科学相談"もしてくれるラジオ局があればいいのに…と思います(笑)。

 以上、ごく簡単に去年の総括と今年の展望(?)を記しました。
 いち美術ファンの塗り絵・お絵描き挑戦記録として、本年もマイペースにブログを更新しますので、どうぞよろしくお願いします。
 それでは、また〜(^^)/


今週のお題「2020年の抱負」

【雑談】上野でゴッホ展。

 おはようございます。

 今回は観るほうの美術の話題です。

 

 12/30(月)、東京・上野にある上野の森美術館ゴッホ展を観てきました!


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 美術にさほど関心のない人でもまず知らない人のない、鮮烈な画家の企画展なので、既に観に行った方も多いかと思います。

 結論から言うと、大当たりでした。

 

 そもそもゴッホという画家が、佳作を並べれば大抵の見学者がいいものを観た気になれるという"観客ウケの良い"画家ではあるのですが、王道を行く丁寧なアプローチで企画展としてのまとまりがあったと感じます。

 本展のテーマは、『27歳にして画家になろうと決意した無名の人間が、どういった刺激を受け続けて"画家ゴッホ"になりおおせたのか』という点にあリました。

 そして直接的な刺激を与えた存在として、オランダのハーグ派と呼ばれる画家たち、フランスの印象派周辺の画家たちの作品を交えながら、ほぼ時系列でゴッホの作品を展示しています。

 

 ハーグ派とはどんな絵を描くのか。

 今回まとまった点数を観たことで認識したのは、茶褐色や灰色を多用する写実的な画風の一派ということでした。この一派の印象を1色で表すならば、ウォームグレイでしょう(笑)。

 古いセピアの写真にところどころ着色したような画面を思い浮かべて頂ければ、何となくイメージがつかめるかと思います。

 この時期のゴッホの作品は、晩年の傑作とは対照的に、暗くて地味な色調を帯びています。

「周りに地味色の絵ばかりあったのだから、当然そうなった訳か」

と腑に落ちました。

 画力自体もまだ発展途上で、チラリと光るものはあるものの、ぎこちなさのほうが目に付き、あまり見栄えのしないものでした。

 ただ、オランダ時代のゴッホは、師マウフェの助言に従って、モチーフを見て描くことに真摯に取り組んだようです。次第に描き慣れてきたことは、順路を進むうちに素人目にも明らかでした。

 特に『秋の夕暮れ』という作品は、夕焼けの色合いに後年の"大化け"の萌芽が感じられるいい作品だったと思います。

 

 続く展示室から、室内は急に明るくなります。

 というのは、印象派やその周辺にいた同時代の俊英の作品が飾られている為です。

 ゴッホがパリに行き、刺激を受けた存在として、ルノワール、モネ、シニャックシスレー、モンティセリ等の作品が並んでいました。

 モネやセザンヌルノワールといった巨匠の作品は、正直に言って彼らの作品の中では二級品かなぁと思いましたが…ゴッホ展なので目を瞑りましょう(^o^;。

 肝要なのは、オランダから出てきたゴッホの眼に、印象派周辺の作品群がどれ程鮮やかに映ったかということです。

 オランダ時代の展示室と雰囲気がガラリと変わるので、見学者も一種の追体験が出来るかもしれません。

 ゴッホはフランスで色彩と表現に対する関心を深めていきました。

 今日ゴッホの特徴として知られる厚塗りも、出発点はモンティセリという画家の影響にあったようです。このモンティセリは3点ほど展示されていましたが、厚塗りならではの良さが出ていたのは1点のみでした。それだけ、油彩の厚塗りはスマートに見せることが難しいのだと思います。

 もっとも、ゴッホはあらゆる意味で洗練とは程遠い人物でした。

 印象派ふうの作品を描いてもどこか野暮ったく、アクが残ります。

「お洒落なランチのつもりでシーザーサラダを注文したら、ベーコンも野菜もパンチがあって予想外に満腹になった…💦」

ーーゴッホ印象派を模した作品は、そんな印象です(笑)。しかし無心で食べるとこのサラダは絶品で、独特の味わいがあるのも事実です。

 『タンギー爺さんの肖像』。

 『サント=マリー=ド=ラ=メールの風景』。

 いずれも端正とは言えませんが、明るく鮮やかな色調に目を奪われました。

 

 やがて最後の展示室に進むと、晩年の傑作が見学者を待ち受けていました。

 展覧会のポスターにも採用されている『糸杉』、『薔薇』、そして夕焼け空と人物を描いた『夕暮れの松の木』……。

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 オランダ時代からの変化を知りたいのであれば、先にふれた『秋の夕暮れ』と『夕暮れの松の木』を比較してみてください。後者は風景画とは思えないほどの躍動感があります。

 『糸杉』と『薔薇』は、あまりの生命感と鮮やかさに涙が出てきました。

 風雅は絵を観ると2秒後には筆致やら構図やら色づかいやらを目まぐるしく確認し始める頭でっかちな見学者なので、『糸杉』も『薔薇』も理屈にもとづく感興と直観から来る感動とでクラクラしてきました。

 

 こうして心地よい疲労感に見舞われながら、見学室を出る羽目になりました(^o^;。シリアスな映画を1本観たような充実感です。

 

 なお、会期末まであと半月ということもあり、会場はそれなりに混雑していました。そこで1つ驚いたのが、思った以上に若年層の見学者が多かったことです。

 風雅が過去に観た回顧展では、伊藤若冲展と岡本太郎展には若者の姿が目立ったのですが、ゴッホ展も負けず劣らずといった様子でした。普段高齢者の多い企画展ばかり観ている身には新鮮な眺めでした(^^)。

 また、物販コーナーに『大人の塗り絵 ゴッホ編』を見かけました。塗り絵ブーム沈静化以降、企画展で塗り絵本が並んでいる所を久々に目撃しました(笑)。

 『糸杉』の額絵を買ってきて、帰宅後部屋に飾りました☟。
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 長々と書いてしまいました。

 珍しく自信をもって老若男女にオススメ出来る展覧会を観られた為と、ご容赦ください。

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。 

 一応これでも塗り絵ブログなので、最後に1点近作をご覧に入れて結びたいと思います。

 ブルガリアの民族衣装の塗り絵が無事終われば、今夜もう一本記事をお届けします。

 それでは、また〜(^^)/

 

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出典:『和の花暦と花もよう ぬり絵ブック』。

画材:油性色鉛筆、ボールペン。

 

クリスマスから年末にかけての塗り絵。

 こんばんは〜(^^)/

 クリスマスも終わり、昨日で仕事納めだったこともあり、今日が月曜日だという実感が湧きません。

 年末で気忙しい世間の空気を感じつつ、風雅は変わらず塗り絵に勤しんでいます。 

 

 今年のクリスマスは、彼氏から数冊の本を貰いました。

 うち1冊が塗り絵本でした〜ヽ(=´▽`=)ノ 

 貰ったのは、まつやましょうこ『民族衣装のぬり絵ブック』(パイインターナショナル)という本です☟。
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 世界各地の民族衣装や地方色満載の小物が描かれている本で、コアな解説が巻末にあるのも粋な編集です。

 絵柄は下のようなものです☟。

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 画風の印象を一言で表すと、"無害"でしょうか。素朴で可愛らしげな一方、インパクトが薄いように感じます。

 線画の雰囲気のままだとピュアで落ち着かない為、工夫してほんのり毒気を添えたいものです。

 また、それとは別に気になる点が、民族衣装や習慣に関して大雑把な一面です。

 例えば、上の見開き画面、何をしている場面なのかと考えると、少々おかしいと思われませんか?

 和室に2人の人物がいて、一見カルタに興じているように見えますが、1人が読み上げて1人が札を取る場面は、あまり一般的ではありません。

 札を取る人が2人いないと、ゲームとしてのカルタは成り立たないのです。

 "和服を身に着けた状態でのカルタの練習"と見ようにも、札を並べずに散らしているのが違和感を拭えません^_^;。

 競技中を差し置いて特訓場面を見開きで描くというのも、あまり見栄えのしない場面ですし…何が描きたかったのかな、と疑問が残ります。

 そして、発行者側が十分にして情報を得られるはずの着物に関してこれほど不明確なところを見ると、外国の事情は果たしてまともに裏付けを取っているのか心配になります。

 折角貰ったので楽しんで塗ろうと思いますが、資料としては鵜呑みにせずに慎重に付き合っていくつもりです。

 …暑苦しい批評ですみません💦

 しかし、本と名の付くものについては妥協はできませんので、世の中にはこういう塗り絵ファンもいるということでご寛恕ください(^人^)。

 

 また、自分用のクリスマスプレゼントとして、藤野 千代『ぬりえ天平文様 うたかた』(2016年、創元社)と成願義夫『和柄のヒーリング塗り絵ブック』(2015年、PHP研究所)を買いました。

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 前者がアウトレットブックで安く買えたので、ラッキーでした。

 先述の民族衣装の塗り絵本も含め、早くも来年の楽しみが出来ました♡。

 

 ところで、クリスマス明けから、活動の主軸は『大人の塗り絵 ヨーロッパの民族衣装編』所収の「ブルガリア」に移りました。

 クリスマス直前までお絵描きを中心にしていた反動か、塗り絵がしたくなったのと、この作品には一応年内という締め切りがある為です。

 この作品については、実はInstagramの塗り絵師2名様と”パラレル塗り絵”をしています。

 “パラレル塗り絵”とは、同時期に同一の線画を各自で塗ること。いわゆる競作です。

 今月はこれを『年内に完成させますリスト』と並行して少しずつ進めており、風雅一人が未完成の状況です(^o^;。

 あまりお待たせしたくないので、クリスマス明けから追い込み態勢に変わりました。

 ”パラレル塗り絵”という制作上の事情により、全体はまだ公開しませんが、下のように割と写実志向で(?)塗っています☟。

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 本筋はこのブルガリア民族衣装であるとして、横道的に他の線画も塗っています。

 クリスマス翌日以降、下の2点が完成しました。

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出典:『京のみやびな和柄』。

画材:油性色鉛筆。

 

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出典:"Secret Garden"(ポストカード版)。

画材:油性色鉛筆、ボールペン、メタリックマーカー。

 

 1つめの和柄は、無地の背景部分でフロッタージュを試した実験塗りです。

 小花模様の凹凸のある紙を使ったのですが、あまり綺麗に出ませんでした(残念!)。

 敷いた紙のせいなのか、このページに使われている紙のせいなのか、塗り方の問題なのかは分からない為、別の機会に別の線画で試してみます。

 なお、このページは描線がラフ過ぎて好みでなかったので、細かい模様でも気ままに配色実験をしながら塗り上げました。

 

 2つめのポストカードも背景で実験をしています。

 テーマは、紙の白さを封じる下地塗り。

 ここではブルーのメタリックマーカーで下地を塗った後に、ミックス色鉛筆の「くろ」を思いきり濃く重ねました。

 睡蓮の周りだけは、この下地塗りをせずに藍色の色鉛筆で塗っています。

 比べてみると下地の効果はあると言えそうですね。

 ご参考までに、下地に使用したマーカーはステッドラー社のメタリックマーカーでした☟。
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 以上、ここ数日の活動を振り返ってみました。

 今年の総括は…まだしません!

 まだ完成させたい作品が残っていますし、明日時間があれば記したいと思います。

 それでは、また。

 

【季節の塗り絵】なんちゃってクリスマス。

 こんばんは(^^)
 いよいよ明日はクリスマス・イブですね🎄。
 最近年内に最低限完成させたい作品群に取り組んでいてクリスマス絡みの塗り絵が全くできなかったのですが、今日ようやく1点形にすることができました。

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出典:"Elegant Tile Designs Coloring Book."
画材:油性色鉛筆、メタリックマーカー、ボールペン。

 ご覧の通りタイルの図案をクリスマスカラーで塗っただけですが💦。
 モチーフの1つが雪の結晶に似ているので、クリスマス塗り絵ということにしておいて下さい(^人^)。 
 地色のメタリックブルーは、教会の屋根と夜のイメージです(←苦しい…)。
 
 もともと家をクリスマス仕様に飾りつけたりケーキを焼いたりする習慣がないので、塗り絵をして備えるだけでも十分クリスマス気分が盛り上がります。
 これでもう準備万端(*^^*)。
 明日は何のケーキを食べようか、ウキウキ迷っています(笑)。


 さて、以下は雑談ですが。 
 最近例のリスト以外の塗り絵はどうしているかと言えば…実は塗っています。
 昨日の昼間はTVを観ながら、『森の少女の物語』の序文のページを塗って完成させました☟。 

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このページは、初夏に万年筆インクの試し使いをして葉っぱを塗り、そのまま止まっていました。
 この本から今年1点も仕上げていなかったこともあり、俄然やる気になって人物と果物を油性色鉛筆で仕上げました。
 線画だと少女が純粋な印象が強く、見ていてムズムズしてきたので、黒いサングラスを配備しました。
 サングラスは発色を考えてボールペンで描き込んでいます。
 これで少々怪しげな雰囲気が出せたでしょうか?

 数日前には、『京のみやびな和柄』からも1点塗り上がりました。12月に入ってから何度か塗りかけをご覧に入れている宝相華文様の和柄です☟。

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画材:油性色鉛筆、ボールペン(金色)。

 ほぼベタ塗り・立体感度外視の文様ということで、様々な和紙を無造作に重ねたようなイメージで地色を決めました。
 また、この"和紙"イメージの延長で、上辺の無地のパーツには格子模様を付けました。
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昨日の記事でも触れたフロッタージュ技法によります。
 実は、この作品でフロッタージュを試して面白味を感じたことで、オリジナルの「窓辺の女性」にも使ってみたのでした☟。

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 このように、本筋に関わる実験を同時進行の横道で行なえるのが、"かけ持ち派"のメリットだと改めて感じました。

 以上、ややまとまりなく近作をご紹介しました。
 本日もご覧頂き、ありがとうございました。
 どうぞ楽しいクリスマスをお過ごしください。
それでは、またヽ(^o^)丿

今週のお題「クリスマス」

【お絵描き】窓辺の女性、あるいは『年内に完成させますリスト』攻略作戦 その4【完成】

 こんにちは(^^)/

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 2019年も残すところあと十日程ですね。

 風雅は相変わらずマイペースに『年内にこれだけは完成させますリスト』攻略を進めています。

 

 昨日、かねて制作中だった「窓辺の女性」のほうが完成しました。

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画材:色鉛筆。

 上の画像は色飛びが激しいので、人物を拡大し、一段暗くして撮ってみました☟。

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 12/12の記事以降の制作のポイントは、下記の5点となります(※順不同):

①窓ガラスをフロッタージュ技法(こすり出し)で描出する

②窓の外の樹木を描き込む 

③ワンピースを塗り終える

④壁の下塗りに色を重ねて仕上げる

⑤肌を塗る

 

 ちなみに①のフロッタージュとは、紙の下に凹凸のある物を置いた状態で色鉛筆を動かす技法です。

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 今回は画像下半分に映る紙を使いました。

ブックカバーに使っていた紙でラティスのような格子状に線が入っています。

 この模様をプリズマカラーのごく薄い青色:Cloud Blue(1023)でこすり出しました。

 これで格子状に金網が入った窓ガラスにしたつもりです。

 但し、色が本当に淡い為、実物でも模様がくっきりとは見えません。画面を具に見た時にやっと気付く程度かと思います。

 こういう、"後から分かる仕掛け"も面白いかと思い、試してみることにしました。

 

 このフロッタージュは単純な原理ですが、うまく使えば洋服の織り柄など質感表現に有用な印象を受けました。

 模様を自在に出せるように腕を磨いて活用できたらいいな…と考えています(^^)

 

 他のポイントについても記したかったのですが、昨日の完成直後から虚脱感が凄まじくてまともな文章にならなかった為、割愛します。

 

 本作品は当初の予定通り、母の誕生日に贈ることにしました。

 実は…母のことを思い浮かべながら描いた為か、人物の顔が母(の若かりし頃)にどことなく似ています。妹辺りにツッコまれるか今からドキドキしています(笑)。

 

 ともかくもこれで『年内にこれだけは完成させますリスト』は3つ攻略しおおせ、残り2つとなりました。

 あと10日で終わるのか分かりませんが、引き続き邁進します。

 それでは、また〜(^^)/

【道具】2019年の軽く画期的だったお買い物【画材】

 こんばんは〜、風雅です。
 今年買ってよかったものは…という"今週のお題"に乗じて、今年買った物の中で『風雅の塗り絵&お絵描きライフを大きく変えたアイテム』を3つ振り返ってみます。
 よかったらお付き合い下さい(^^)

■【道具】卓上型鉛筆削り「Angel-5 Premium」
 
 費用対効果で見れば、これは本当にお買い得だったと思います。
 初めての卓上型で、削る過程が見えないのでハラハラしながら使っていたのですが、すぐに慣れ、便利さと削り具合の安定感から愛用するに至りました。
 ポケット型のみ使用の頃と比べて何が変わったと言えば、
・尖っていつつ意外と折れにくい角度に削れる。
・(キンキンだから)尖った状態で使える時間が長くなった。
・パフォーマンスが落ちにくい為、削り器を買い替える時間と手間が節約できる。
ーーという2点が大きかったです。


■【画材】顔彩(キラキラ系)


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 パールカラー等の変わり種しか持っていないので、顔彩全般については何も語れません。
 ただ、今春からキラキラ系顔彩を導入したことで、
「キラキラでも上品に塗りたい」
と思った時に使えるアイテムができたのは大きな収穫でした。

 とりわけ、和柄の場合は、モチーフの存在感や重層性ゆえに画面をまとめるのが難しい時があります。
 そうした局面で、金色や銀色がアクセントになると同時に印象を和らげる緩衝材としても機能してくれると、配色の自由度が上がります。
 各種のペン類もそれぞれ個性があって有用ですが、顔彩の印象の柔らかさや軽やかさは抜群で、和柄塗りの助っ人にはうってつけだと思いました。

 風雅個人にとっては、キラキラ系顔彩の導入で天平文様の塗り方に幅が生まれたのが嬉しかったです。
 たとえば下の作品群では大活躍でした☟。

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■【画材】アーテレーズカラー色鉛筆

 最後はアーテレーズカラー色鉛筆です。

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 ご存じ、消しゴムで消せる色鉛筆。
 描いた線をそのまま残すことも消すことも選択できるので、着色よりもお絵描きの輪郭スケッチの際に活用しています。
 この半年未満で徐々に色数も増え、現在は6本持っています。
 旅行中やインクトーバーの期間も様々なスケッチに使いました。

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 旅行などにスケッチ用で携行する場合は、「スカイグレー」か「バーントシェナ」が便利かなと思っています。
 
 
 以上3点を挙げてみました。
 最後に、せっかくお越し頂いたので、最新作のマンダラを収載して本稿の結びに代えたいと思います。
 ご覧頂き、ありがとうございました!

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画材:油性色鉛筆、サインペン、ボールペン。
出典:"Snowflake Mandalas Coloring Book".


今週のお題「2019年買ってよかったもの」

『心を整える、花々のマンダラぬりえ』作品ギャラリー③

 こんにちは。

 『心を整える、花々のマンダラぬりえ』作品ギャラリー第三弾をお届けします。

 

■チューリップ
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画材:油性色鉛筆、水彩色鉛筆。

 

■フリンジ・ポピー
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画材:油性色鉛筆、水彩色鉛筆。

 

■東洋の花窓

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画材:油性色鉛筆、サインペン。

 

■スター&ポピー

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画材:水彩色鉛筆、油性色鉛筆、サインペン。

 

■ガーデン・ルーム

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画材:油性色鉛筆、顔彩、サインペン。

 

■蝶々

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画材:油性色鉛筆

 

■スネーク・リリー

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画材:油性色鉛筆。

 

■バラのメダリオン

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画材:油性色鉛筆。

 

■4つ葉

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画材:油性色鉛筆、水彩色鉛筆、サインペン。

 かなり古いもので、昨年の制作物です。

既にスクラップブックに貼ってある為、今撮り直したところ、マスキングテープやシールが映り込んでしまいました💦。

 

■リボンを巻いて
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画材:油性色鉛筆。

 こちらは先月塗った近作です。

 

 お気に召すマンダラはありましたでしょうか?

 本日もご覧頂き、ありがとうございました。

『年内に完成させますリスト』攻略作戦 その3

 こんばんは〜(^^)

 先日に引き続き、『年内にこれだけは完成させますリスト』の攻略を進めています。

 

 本日は1つ大きな進展がありました。

 天平文様の塗り絵:「楽器残欠箏(がっきざんけつのそう)」が完成したのです♫。

 先日はおそらく5割程度の状態をご覧に入れていたかと思います☟。
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 以降も連日塗り進め、今朝の時点で7〜8割ほど出来ていました☟。

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 よく見ると、対称形のパーツばかり残っていますね💦。

 同形のパーツを複数同じように塗ることに対する苦手意識があり、何となく後回しにしてきた結果です^_^;。

 幸い今日はじっくり進める余裕があったので、時々休憩を挟みながら塗りました。

 完成したのは夕方のことです。

 最終的に下のような作品が出来上がりました☟。

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画材:油性色鉛筆、顔彩。

出典:『ぬりえ天平文様 たまゆら』。

 拡大してみますと、下のようになります☟:
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 ご覧の通り、青と紫の2系統で思いっきり遊びました。

 制作開始時にイメージした形に近い仕上がりになり、自分では満足に感じています。

 これで色辞典セレクトセット中の寒色系にだいぶ馴染んできました。

 いずれ機会があれば、緑色の系統の色鉛筆で唯美グラデーションを塗ってみたいです。

 

 本日は以上です。

 ご覧頂き、ありがとうございました。

【お絵描き】窓辺の女性、あるいは『年内に完成させますリスト』攻略作戦 その2【塗り絵】

 こんばんは〜♫

 街路樹の枝も日に日に寂しくなってきていますね。

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 夜ともなると結構冷えますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

 先日来、『年内にこれだけは完成させますリスト』攻略を試みております。

 12/11(水)は久しぶりにまとまった時間をその活動に割くことができました♪。

 未だ制作途上途中で、果てしなく半端ですが、報告させて下さい(^^)。

 

■お絵描き:「窓辺の女性(仮)」

 日中は、母にプレゼントしたくて制作中の絵を描き進めていました。リスト作成段階では『美人の絵』と記していた作品です。

 

 この作品の制作は、実は12/8(日)から始まっていました。目星をつけていた写真を参考に、その晩遅くに下描きをしたのです。

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 最初にB5大の紙に三菱アーテレーズのピンク色で女性の上半身と、窓枠を描きました。

 ただ、参考画像が座りポーズで下のほうはしっかり描けなかったのと、窓枠のが大きくなり過ぎでバランスが悪かった為、画面を切ることにしました。

 上の画像におけるスカイグレーの直線が、事前に引いた線です。この線に沿って切り離した結果、下のような画面になりました☟。

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 まだバランス悪いような…(¯―¯٥)

実は、この段階で

「私はこれが描きたかったのかなぁ」

「失敗したかも」

「ここで止めるべき?」

と考え込みました。

 が、Instagramの友様にアドバイスを頂いて翻意。とにかく進めることにし、マスキングテープで壁に貼りました。

 これが、12/8までの顛末です。

 

 12/11は、起きてすぐにこの線画をコピー機にかけました。

 ピンク色なので、最も濃い『濃度:+4』まで引き上げてもHB鉛筆の線程度にしかなりません^_^;。

 その後下描きを少し修正し、色鉛筆のウォーミングアップ(という名目の塗り絵タイム30分)を経て着色に取りかかりました。

 本来、こういうモチーフは、人物の肌や背景から塗るほうがいいのかもしれません。

 が、「与し易し」と感じる部分から攻めるのも戦略としてはアリと信じて、塗りたいところから塗りました。

 時々途中経過を写真に撮ったので、時系列順に並べてみます。

 

(11:30)

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 窓枠、洋服、髪の色を決めながら、少しずつ着色。

 手を着けてから窓枠の向こう側の風景を構想していなかったことに気づきました💦。

 一瞬動揺したものの、追々考えることにして続行します。

 

(13:40)

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 壁の色を決め、下塗りを始めました。

 アーチストカラーのIce Green(228)でできるだけ均質に塗ります。

 後で別の色を適宜重ねて仕上げるつもりです。

 

(15:45)

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 ワンピースと髪に少しずつ色を着けていきます。

 

(17:00)

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 髪塗りが完了。

 頭部付近を拡大して撮ると、下のようになります☟:
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 髪塗りが終わった段階で集中力が切れたと感じた為、1時間休憩しました。

 その後再開しようとしたところ、意外と気力と集中力が戻っていないと感じ、この日はひとまず終了としました。

 

 まだ肌を殆ど塗っていない為か、のっぺらぼうみたいな印象かもしれません💧。

 肌塗りは苦手意識が拭えませんが、これも経験だと思って次回の制作日に挑戦してみたいと思います。

 

■塗り絵:「楽器残欠箏」

 夜は、『ぬりえ天平文様 たまゆら』収載の「楽器残欠箏」を塗り進めました(※直下の画像は、12/7のものです)。

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 12/5の記事で述べた通り、本作品の基本方針は

『顔彩と色辞典36色セレクトセット(以下IRJ36)中の青・紫・黒・茶系統のみ使って塗る』

というものです。

 該当する色鉛筆は18本。

 この18本でグラデーションを作りながら塗ります。

 写実ではなく、立体表現めいたグラデーションによって、線画をより美しく見せることを主眼においている為、『唯美グラデーション』という技法名を便宜的に付けました。

 方針は定まっているので、色を定めた箇所から塗っていきます。

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 こうして並べると、あまり着色済の面積が広がっていませんね…💦

 毎度全体のバランスを想像しながら塗る為、必然的にペース遅めとなります。

 

 ちなみに、今日も帰宅後にこの線画に取り組み、もう少し進みました。

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 以上、主に昨日の活動内容をまとめてみました。

 お絵描きや仕事で疲れていても、文様塗り絵ならできる時もあり、昨夜はまさにそういった例だったかと思います。成果には至らなかったものの、それなりの充実感を感じることができました♫。

 12月もそろそろ折り返し地点に近付いてきましたが、引き続き頑張ります。

 ご覧頂き、ありがとうございました。

 それでは、お休みなさい(^^)/