こんばんは~☆彡
桜の枝を風が荒々しく揺する季節、皆様いかがお過ごしでしょうか?
■桜と美術展
風雅は3月最後の週末、六本木の東京ミッドタウンに行き、桜並木を観て参りました。
都心の桜はちょうど見頃。
人口密度が高めで落ち着かない空間ですが、高層ビルと桜の組み合わせも悪くないと感じました。
ちなみに、東京ミッドタウンに行った主目的は、サントリー美術館で開催された、贋物だらけの一大企画展(笑)でした。
みんな大好き正倉院御物ーーではなく、その複製品を、その制作過程の紹介も含めて陳列しようという、ややマニアックな企画です。
今日の複製品制作は、再現模造といって、「出来る限り原品に近い材料を使い、原品が作られたと推測される過程を辿って複製品を制作する」というスタンスで行われます。単に模造品を得るのではなく、宝物が制作された技術そのものを再現・復興することに主眼が置かれる訳です。
近年の正倉院関連展示でもそうした複製品が原品と並べて展示される一角が見られますが、本展では様々な分野にわたって複製品のほうだけを展示していました。
この企画展の印象を一言で述べれば、アルコール類が出ないパーティーのようでした。
再現模造過程の解説や複製品に深い感銘を受ける一方で、一級の美術品を観た時の、身を揺さぶるような衝撃が決して押し寄せてこないのです。
"螺鈿紫檀五絃琵琶"の模造品など制作に8年かけた力作もあり、模造とはいえ、希少な素材と技術が注ぎ込まれた貴重な品々なのですが、原品を目の当たりにした時の強烈な印象は受けませんでした。なお、その酩酊にも似た感覚がなかった分、非常によく、解説パネルの説明文が頭に入ってきました。
また、制作後の年数が浅い木工品や染織品の模造品は、原品制作時の色彩に近いと思われることから、天平時代の色彩感覚を直に見る思いがしました。
「充実した学びの時間だった〜♪」
と喜びつつも否めない、一抹の物足りなさ。
そして、自分にとっては逸品を観て得る酩酊感も企画展見学には欠かせない要素なのだと気付かされる、稀有な見学体験となりました。
■活動報告
この日の美術館詣でを除けば、1〜3月はほぼ"巣ごもりモード"の日々を過ごしていました。
この機に毎日の睡眠時間を増やそうと早寝を心がけたところ、朝方蒲団の中でボーッとする時間が長くなっただけのような気も……。
ともかく、こうした事情で塗り絵はスローペースです。冬場は集中力も低くなる為、文様系を中心に進めました。
3月の作品を並べてみたいと思います。
画材:メタリックマーカー、ボールペン、サインペン。
出典:『世界の美しい文様ぬり絵 アラベスク文様』。
お馴染みのアラベスク文様です。
ダーク系のメタリックカラーを多用した結果、妖しい雰囲気になりました。
画材:メタリックマーカー、ボールペン、サインペン、色鉛筆、ポスカ。
出典:"Snowflake Mandalas Coloring Book."
雪の結晶マンダラです。
寒い日によく進む線画でした。
画材:メタリックマーカー、ボールペン、サインペン、水彩毛筆。
出典:『心がスーッとラクになる世界の美しい文様ぬり絵』。
題名:「ハンガリー文様」。
線画作者:小倉マユコ(敬称略)。
ハンガリーの刺繍の図案なのだと思いますが、これをハンガリー文様と呼ぶのはちょっと雑過ぎる気がします……(´・ω・`)
こちらのページは、新しい塗り絵本↓に収載されています。
未使用の状態の1冊を古書店で見かけ、買ってしまいました!細かくて丁寧な描線の線画が多い本です。
このページはそこまで細かくもないので、ペン類のみで塗りました。
画材:メタリックマーカー、ボールペン、サインペン、水彩毛筆。
出典:『ぬりえBOOK 世界のデザイン帖』。
題名:「イズニックタイル(トルコ)」。
イズニックタイルとは、オスマン帝国時代のトルコで隆盛を誇った陶製多彩タイルのこと。赤、藍、ターコイズブルー、緑を中心とした色使いが特徴とされています。
今作ではそんな本家の特徴に敢えて逆らい、キラキラ成分ありの多色使いで彩色してみました♪
なお、このページが収載されている本は、2021年秋に発売された新しい塗り絵本です☟。
この本は巻末にインデックスと短い解説が付いています。解説の記述は正確性においてどうなのか、と思う所もありますが、題名で線画のネタ元が分かるのは便利です。
お絵描きは、3月は進展ゼロでした。
昨年晩秋から2月までの完成作品は、追々ギャラリー記事にまとめようと思っています。
それでは、また〜(^^)/