塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

【画材】デュアルカラー色鉛筆に慣れたくて。

 こんばんは〜。

 デュアルカラー色鉛筆が届いて1週間。

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 最近、何点もの作品で使い始めています。

 早めに慣れたいのもありますし、単純に塗っていて面白いという理由もあります。

「使ってみてどうですか?」

と質問を頂くこともありました。

 それなりに注目を集めているアイテムなのかもしれません。

 ここまでの使用例を2つご紹介したいと思います(^o^)。

 

■例①塗り絵、メインモチーフ

 ケルト風マンダラのメインモチーフに投入してみました。

 完成作品は下の通りです☟:
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画材:油性色鉛筆、ボールペン、サインペン。

出典:"Celtic Mandalas Coloring Book."

 

 この線画は明らかに中央の十字形がメインモチーフとなっています。

 複雑な蔓状の線によって出来た十字形。

 デュアルカラー色鉛筆の深緑色を使い、ベタ塗りで塗っていきました。

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 この深緑色は、ターコイズブルーとオレンジでできています。

 従ってこの色鉛筆で塗った面には、ターコイズブルー、オレンジ、深緑が混在することになります。

 鉱物や錆びかけた金属を髣髴とさせる印象の強い色合いで、ベタ塗りでも何となく存在感が出せたかな、と満足しました。

 その他の部分にもところどころにデュアルカラー色鉛筆とミックス色鉛筆を使った結果、モチーフ相互がさほど"密"ではないのにやや詰め込み過ぎた印象に仕上がりました。

 

 マンダラのような模様系塗り絵で使って素敵な作品を作ろうとする場合は、使い方にセンスが要求されそうですね^_^;。

 ストレス解消が主目的ならば、敢えて過剰にしてみるのも楽しいかとは思います。

 

■例②お絵描き

 お絵描きに使ってみたらどうなるか。

 そんな興味の元に人物も描いてみました。

 輪郭は鉛筆とアーテレーズカラー(消しゴムで消せる色鉛筆)で描き、着色の段階からデュアルカラー色鉛筆を使うという描き方です。

 折しも、"肌塗り軍団"と称して肌塗り用にセレクトした色鉛筆群(アーチストカラー&プリズマカラー16本で構成)をデュアルカラーと同じ色鉛筆ケースに移し替えたばかりで、このケース内の36本に限る縛りルールを設けました。

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 モチーフは明智光秀ふうの人です。

 SNSで『#麒麟を待つ』とタグ付けして大河ドラマ応援イラストを投稿する動きがあるようで、便乗してみました(^_^)v。

 試し使いに別の目的やテーマを持ち込むのはどうかと思うものの、つい色々としたくなってしまうのは風雅の悪い癖…💦。 

 ともかくも、大河ドラマの衣装を着けた長谷川博己氏の写真を見ながら、描き始めーー

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ーー上のような過程を経て、最終形態は下のようになりました☟。

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 装束の地の部分には、緑、黄緑、水色、赤、灰色の5色を使っています。

 デュアルカラー色鉛筆に白色は入っていない為、塗った後から色を薄くする場合は適宜消しゴムを使いました。

 

 出来については…ハイ、似てません💦。

 "長谷川光秀"は精悍で頑固で不器用、それでいて優しく知性的なイメージなのですが…何一つ達成できてないや💦。

 描いた後の"やっちまった感"に翌日まで悶絶していたのはホントの話です(¯―¯٥)。

 

 ただ、デュアルカラー色鉛筆の特徴に関しては収穫がありました。

①質感の表現

 髪の毛は黒と茶の2本で塗っています。

 黒に濃い藍、茶にオークルが混じっている為か、毛流れを作って描いただけでかなり髪の毛らしい見かけになりました(^^)v。

 質感が表現しやすいのかもしれません。

 

②線状のムラ

 塗っている最中、時々筆跡が思いがけず濃く出て線状に色が着くことがあります。

 黄色い○で囲った中に、そんなムラが出てしまった部分がありました。

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 こんな塗り目が出来る時、自分が色鉛筆にかけた力が、思いの他強く伝わって動いてしまう感触があります。

 2色ある芯の境目がちょうど紙に触れているとこうなるのでしょうか?

 メカニズムがまだよく分かりませんが、発生をコントロール出来ないと着色中に不自然な部分が出来てしまうので、気を付けておきたいと思います。

 

③陰影

 うっすらと陰影を入れたい所には、少し悩んで灰色を使いました。

 衿の左側が、緑+灰色で暗くしてある部分です。

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 同様に左腕も暗くしてあります。

 

 もっと濃く暗い陰影を入れたい場合は、黒を使うべきなのでしょうか…?

 補色(色相環の反対側にある系統の色)を重ねるというのも理論上はアリかもしれません。

 この点はいずれまた試してみたいと思います。

 

④硬さ

 大雑把に見て、硬くて有名な色鉛筆(国内メーカーだと色辞典やUniカラー)よりも軟らかく、ホルベイン社のアーチストカラーよりは硬いという印象です。

 或いは

「無印の色鉛筆と同程度の軟らかさ」

と述べたほうが伝わりやすいでしょうか。

 

 

  以上、2つの作例とともにデュアルカラー色鉛筆の特徴めいたことを述べてきました。

 読んで分かる通り、まだ全く馴染めてないので、もう少し探究(?)を続けようと思います。

 それでは、また〜(^^)/。