こんばんは〜(^.^)/~~~
一昨日から昨日にかけて、天平文様を1点塗りました。その作品が自分にとってささやかに冒険だったので、記したいと思います。
出典は『ぬりえ天平文様 うたかた』、題名は「金銅葛形裁文(こんどうのかずらがたさいもん)」です。
この文様は、下の画像のような形をしていました☟。
ここまでの制作手順は単純です:
①青いメタリックマーカーでほぼモチーフの形通りにベタっと塗る。
②似通った色味の青いメタリック色鉛筆で細部を塗り、形を整える。
③ネタ元の工芸品で宝石が嵌る部分を数種の異なる色味の色鉛筆で塗る。
ここまで塗った後、顔彩を用意しました(ちなみに風雅はキラキラ系の顔彩しか持っておりません)。
何色を使ったかと言いますとーー顔彩耽美シリーズの"紅玉色"。
つまり、ルビーの色です!
この赤いジェムカラーの顔彩でスパッタリングをしました(^o^)v。
ボカシ網は使っていません(というか、注文したもののまだ届いていない…)。
水で溶いた絵の具を歯ブラシに含ませてから紙の上でそっと振ったり、ブラシの背側を叩いたりしてします。
なお、作業時は古雑誌とダンボール紙を広げた上に紙と載せました☟。
やり方によってはかなり飛沫が飛び散る為、新聞紙2枚分程度の面積を防護しておくのが無難なようです。
スパッタリング後、紙が乾くのを待って出来上がり♫
最終的に下のようになりました☟。
…スプラッタがお嫌いな方、すみません💦
禍々しい惨劇の後のようですが、これを狙いました。つまり、流血沙汰を暗示したかった訳です。
血痕に見せたくて、ところどころに大きなしずくも垂らしました。
本作のテーマは"血塗られた王権"です。
正倉院の宝物を見るとつい古代に思いを馳せてしまうのですが、歴史を振り返ると
「大和朝廷でも数々の政変や惨事が繰り返されたなぁ」
としみじみ感じてしまいます。
平安遷都以前の古代社会は、国際色豊かな文化が花開いた一方で、権力闘争によって政局が安定しないという濃い闇がありました。
そういった歴史の一面も表現したいと思い、赤いスパッタリングを敢行しました。
天平文様を塗る時には文様を美しく見せるのを第一に考えることが多い風雅にとって、今回はモチーフを損なっても表現したい事を優先したという意味でささやかな新境地開拓と言えるかもしれません。
血しぶきらしい迫力がやや足りない憾みは残るものの、心地よい達成感を感じました。
と、本人は大満足なのですが。
スプラッタ系だけで記事を終えると読後感が良くなさそうなので、お口直しに(?)マンダラ塗り絵もご覧下さい。
画材:油性色鉛筆、サインペン。
制作時期:2020/2/22〜23。
雪の結晶マンダラ、今回は紫ベースの和柄風でまとめてみました。
上下左右の背景には、先日実家近くの文具店で買ってきた青いポスカ(POSCA)を使っています。
キャップの色より少しだけ明るい青色で、思ったより目立つ色でした。
さて、そろそろスプラッタ正倉院の衝撃(?)は薄れたでしょうか?
本日は禍々しいスパッタリングをお見せしてしまい、すみませんm(_ _)m 色々な塗り方があるということでご理解頂けると嬉しく思います。
それではまた〜(^^)/