塗り絵をめぐる冒険

いち美術ファンによる、「目指せ、塗り絵上手!」な試行錯誤あれこれ。まったり気ままな塗り絵ブログ。

"Decorative Tile Designs Coloring Book" 完成作品ギャラリー①

 こんにちは。

 Marry Noble著 "Decorative Tile Designs Coloring Book" ☟の作品ギャラリー第1弾をお届けします。

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■扉ページ
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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

 

■1ページ

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

 

■3ページ

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

 

■5ページ

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

 

■13ページ

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆。

 少し傾けると、キラキラ感が伝わるでしょうか?☟:
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■18ページ

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画材:ボールペン、サインペン。

 

■20ページ

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆。

 下から見上げる形で撮ると、内側の花が明るく見えて印象が変わるかもしれません☟:

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■29ページ

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆。

 

本記事収載の作品は2020年11月中旬から12月末にかけての"省エネモード"期間に塗ったもので、全てペン類と水彩毛筆を使っています。

 ご覧頂き、ありがとうございました。

元旦の塗り絵と今年の抱負+α。

 明けましておめでとうございます。

 2021年もよろしくお願いします(^^)/。

 

■元旦に塗り初め

 新年の完成作品第1号は、ライト系和柄です☟:

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、ポスカ、顔彩。

出典:石村 和代『春夏秋冬 和のぬり絵ブック』(パイ・インターナショナル)。

題名:「花小丸」。

 格式は度外視でとにかく明るく、銘仙の着物のような"和モダン"のイメージで制作しました。

 

■新着塗り絵本ラッシュ

 年末年始の頃、立て続けに新しい塗り絵本を入手しました。

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 一括ではなく、日を異にして次々に買い入れた訳ですが、文様系ばかり4冊!!

 毎日1冊のペースで塗り絵本を増やすのとゴソッとまとめて買うのと、どちらが節度があるのか悩ましいところです(^o^;。

 1冊ずつ簡単に紹介しますね。

 まずは天平文様の『ぬりえ天平文様 さわらび』☟:
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 次いでアールヌーヴォーのマンダラ塗り絵(洋書)である、 "Art Nouveau Mandalas Coloring Book" ☟:

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 更に、『おとなのアート塗り絵4:心を整えるマンダラ 〜華やぎのロマンチックフラワー〜』。この本もマンダラ塗り絵です☟:

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 そして12月に刊行されたばかりの石村 和代『花ともよう 四季のぬり絵ブック』☟:

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 いずれも、ペンで塗って楽しめそうな線画が含まれる塗り絵本なので、順次手を着けていくつもりです。

 というか既に『ぬりえ天平文様 さわらび』と『花ともよう 四季のぬり絵ブック』は攻略開始しました♫。

 前者からは1/4に1点完成♫

 これが今月の"月イチ天平文様"です☟:

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画材:ボールペン、サインペン。

 本作の配色テーマは「オーロラ」です。

 オーロラ見物の旬は冬場だと聞くので、一応季節の塗り絵になるのでしょうか…?

 

■2021年の抱負

 お正月らしく、今年の活動目標についても触れたいと思います。

 目標は3つです:

①攻略中の全ての塗り絵本から、少なくとも各1点は完成させる

②塗り絵用の線画を描いて配信する

③人様に差し上げられる完成度の作品をお絵描きでも塗り絵でも制作する

 

 ①は元々塗り絵本とつき合う際のポリシーとして、自分に課していることです。

 塗り絵本を買った以上は塗るのが礼儀だと個人的に考えており、自分なりの節度を保つ為の指標ともなっています。

 ところが、昨年は何度かの燃え尽き症候群と腰痛で達成できませんでした💦。

 自分を引き締める為にも、今年は目標の1つに掲げておきます。

 頑張りますよー(^^)/°

 ②は昨年一度線画を制作してみて、人様に塗って頂けたのが非常に嬉しかったので、また実施したいと考えています。

 ③は自分で納得のいく作品を仕上げたいということです。完成度の指標として、人に贈れる出来栄えを目指します。

 

 そして、楽しく制作することが目標以前の大前提になるのは言うまでもありません。

 という訳で、今年も存分に楽しみつつ、目標達成を目指します(^^)v。

 

 以上、年始の活動報告でした。

 なお、昨年の総括は、Instagram のbest9が未だに制作できずにいるので今回は断念💦。

 今日はこの辺りで幕とします。

 それでは、また近いうちに〜(^^)/ 

 

2020年大晦日の塗り絵。

 こんばんは。

 今日は午前中だけ出勤で、正午過ぎに無事、仕事納めとなりました。

 

 帰宅後、ギリシャ風マンダラが1点出来上がりました。これが2020年最後の作品となります☟:

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画材:サインペン、ボールペン、ドローイングペン、水彩毛筆、ポスカ、メタリックマーカー。

出典:"Greek Mandalas Coloring Book."

 本作品ではドーナツ状のパルメット文様の部分に青いポスカを主に使い、中心部や外縁部分のメタリックカラーと質感を変えてみました。

 

 例年大晦日の夜中まで作業を引っ張るクチですが、今年は省エネ運転なので日が暮れる前に終わりました。

 勢いで今年Instagramに投稿した分の"Best9"を見てみようとしたものの、アクセス殺到で機能せず、作成できませんでした(無念…Orz)。

 "2020年 Best9"は来年になってから試したいと思います^_^;。

 

 という訳で、今年もビシっと締まらない形になりますが、ご挨拶をさせてください。

 いつも塗り絵、お絵描き、その他の雑談にお付き合い頂き、ありがとうございます。

 お蔭さまで、今年も何とか最後までブログを続けることができました。

 来年も楽しんで活動を続ける気満々です。

 読者様方にも楽しんで記事を読んで頂けるよう、拙いながら精進して参ります。

 本年も本当にありがとうございました。

 来年もお付き合い頂けましたら幸甚に存じます。

 それでは、皆さま。

 健やかでよいお年をお迎え下さい(^^)/

年の瀬の塗り絵。

 こんばんは。

 クリスマスが終わって数日、今年も暮れ加減ですね。

 今夜は久しぶりに都心に出てきて、東京タワーの近くに投宿しています。

 ホテルの8階の部屋からライトアップされた東京タワーが綺麗に見えました☟:

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 また、ホテルの宿からは近隣のビルに東京タワーが映っている風景も見ることができました♫。

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 昼間はタワー近くの増上寺に立ち寄ったのですが、本堂が改修中、宝物館が休館日、茶店が閉店中とあってあまり見るべきところなく退散してきました。

 美術館も粗方閉まっている年末。

 文化施設探訪には不向きな時期だったのかもしれません💦。

 

 気を取り直して、近作のご紹介を♫。

 まずはクリスマス当日、タイル図案の塗り絵が1点仕上がりました。

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出典:"Decorative Tile Designs Coloring Book."

画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆。

 

 クリスマス後もキラキラ系文様塗り絵が中心となっており、2点塗り上がりました。

 1つはタイル図案です:
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出典:"Decorative Tile Designs Coloring Book."

画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆。

 

 もう1つはギリシャ風マンダラです:
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出典:"Greek Mandalas Coloring Book."

画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、ドローイングペン、ポスカ。

 

 この2点、クリスマス前の作品に比べると、メタリック系でない色の面積が多少増えました。

 1〜2ヶ月間メタリック系贔屓が続いた結果、やや食傷し始めた感があります(^o^;。

 体調と相談しながらですが、できたら年明けから本格的に活動したいな…と感じました。

 ともかく、年内は用心します。

 それでは、また〜(^^)/

『インド文様とペイズリーのぬり絵ブック』完成作品ギャラリー① 2020年の作品

 こんにちは。

 『インド文様とペイズリーのぬり絵ブック』のギャラリー第1弾です。

 これまで塗った作品を並べました。


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画材:油性色鉛筆、ボールペン、サインペン。


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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。


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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。


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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。


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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。


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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

 

 以上は全て2020年に塗ったものです。

 ご覧頂き、ありがとうございました(^^)。

クリスマスキャロルの頃の塗り絵。

 こんばんは。

 そして、メリークリスマス!

 

 12月中旬の腰痛で、今年は気合い入れてのクリスマス塗り絵ができませんでした(泣)。

 腰にはまだ少し違和感が残り、用心して省エネ運転中。お絵描きは控えていますが、塗り絵については気軽に文様系を手がけております。

 という訳で、新作のご報告です♫☟:

 

ギリシャ風マンダラ

 "Greek Mandalas Coloring Book" より2点完成しました♫。

 

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆。

 内側の円内は、ベリー入りのチョコレートをイメージしました。

 

 もう1点は、クリスマス直前ということでポインセチアをイメージして塗りました☟:
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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、水彩毛筆、ドローイングペン。

 

■インド文様

 『インド文様とペイズリーのぬり絵ブック』より1点、メタリックカラー中心で仕上げました☟:

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

 キラキラ系ボールペンの"デュアルメタリック"を多用しています。時間がかかりましたが、楽しく進めることができました。

 

■雪の結晶マンダラ
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出典:"Snowflake Mandalas Coloring Book."

画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー。

テーマ:『蒲原 夜の雪』。

 歌川広重の有名な浮世絵:『蒲原 夜之雪』のイメージを借り、しんしんと降る夜の雪を思い浮かべながら塗りました。

 

■クリスマスのマンダラ

 Instagramでご活躍中のLUCOさん(Instagram id:luco886 )がご提供くださった線画:「クリスマスマンダラ初級編」を塗りました♫。

 なお、画面右下の数字は制作期間(12/23-24)のメモです。

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画材:ボールペン、サインペン、メタリックマーカー、ポスカ。

 紙は紫色のマーブル模様が薄く入った工作用紙を使っています。

 ツリーや鐘などのクリスマス系モチーフが入っているので、配色は少しひねって青いクリスマスにしました。

 

 今日のところは以上です。

 年内にあと2回くらい更新できたらいいな、と思っています。

 それでは、また〜(^^)/

痛恨の出来事+α。

 こんばんは、風雅です。

 訳あって停滞期がまだ続いています(泣)。

 実は、先週半ばから腰痛になりました。

 長時間座っている姿勢が一番キツい為、炎症が収まるまで机に向かう趣味の活動は自粛せざるを得ません💦。

 燃え尽き症候群から浮上しかけた矢先に腰痛発症で、間の悪さに少々落ち込んでいます。

 

 座れないのでお絵描きは難しいものの、うつ伏せに寝転がっての塗り絵はしています。

 この姿勢はすぐに疲れてくるので、15〜20分程度で中断するスローペースです。

 合計しても1日に60分に満たない活動量となれば、文様系の線画をペンでベタ塗りする方向に走るのも必然でしょうか。

 マンダラが1枚、仕上がりました☟:

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出典:"Greek Mandalas Coloring Book."

画材:サインペン、ボールペン、メタリックマーカー。

 

 上のマンダラのように描線が明瞭でそう複雑でないマンダラが、今の私にお誂え向きだと感じます。インド文様、タイル図案にも食指が動きます。

 先日入手報告をしたタイル図案の本:"Decorative Tile Designs Coloring Book"が、図らずも手ごろな攻略対象となりました。

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 この本について簡単に触れておきますと、著者のMarty Nobleは、昨年来攻略中のタイル図案の本:"Elegant Tile Designs Coloring Book" の著者でもあります。

 全体的に見て"Decorative〜"のほうが"Elegant〜"に比べて柄が大きく、描線が太い傾向が認められ、

「タイル図案の塗り絵をしたいけれども、あまり細かいのはちょっと……💦」

という向きにはぴったりかと思います。

 両面印刷で収載点数が30点。

 各ページにページ番号が印字されているのが、ブログや記録整理の観点からは地味にありがたい点です。

 『$3.99 USA』と記載があり、割と手ごろな価格だと感じました。

 私はペンによるベタ塗りで楽しんでいますが、柄が大きい分、色鉛筆などでグラデーションを着けたり立体的に塗り上げたりしても面白いと思われます。

 

 以上、ちょっと微妙な近況報告と新着本の話題でした。

 それでは、また〜(^^)/

停滞期の塗り絵。…スランプ?

 こんばんは。

 ご無沙汰してしまってすみませんm(_ _)m.

 先月から凄まじい"燃え尽き症候群"を発症しております。

 気が付けば、早くも12月!

 活動ペースが大幅に乱れて困惑しきりの今日この頃(^o^;。

 所謂"スランプ"なのかもしれません…。

 集中力が切れやすく、作品も記事も完成させることがなかなか難しいのですが、気が抜けている為に焦りも感じないのが救いです。

 

 こんな有り様なので、(自分にとっては)気力少なめでも楽しめる文様系の線画をペン中心のベタ塗りで塗っています。

 以下に何点か並べてみます。 

 

■インド文様

 出典は『インド文様とペイズリーのぬり絵ブック』(パイインターナショナル)です。

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画材:メタリックマーカー、ボールペン、サインペン。

 

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画材:メタリックマーカー、ボールペン、サインペン。 

 

■マンダラ

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画材:油性色鉛筆、サインペン、ボールペン、顔彩。

出典:"Greek Mandalas Coloring Book."

 

■タイル文様

 先月、タイル文様の塗り絵本(洋書)を1冊買いました☟。

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 この本は枠線が太めということもあり、もっぱらペンやメタリックマーカーで塗り進めています。

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 上の4点の他、扉のページも塗りました。

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 こうして並べると、今秋マイブームの"キラキラ療法"は、低迷期でも健在ですね。

 色数が限られている為か、どうしても似通ってしまいますが、制作中は気抜けなりに楽しく塗っています(^o^;。

 

 以上、とりあえず活動は続いているよ…というご報告でした。

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

 それでは、また〜(^^)/

 

  

 

中山道と城攻めの旅2020 その1〜苗木城攻略 前編〜

 こんばんは〜、風雅です。

 10月最後の記事で書いた通り、10/26-30の間、岐阜県南東部を1人で観光して参りました。

 中津川市の湯舟沢温泉に4連泊し、中津川市恵那市・長野県南木曽町で古城跡やかつての宿場町を巡り、最終日には長野県松本市松本城にも立ち寄る旅程でした。

 今回はその見聞録第一弾として、初日:10/26㈪の前半のことを書きます。

 よかったらお付き合い下さい(^^)/

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■鉄道の旅

 初日の前半は東京都から岐阜県への移動に費やしました。

 特急"あずさ"と"しなの"を塩尻で乗り継ぐ、在来線での鉄道旅行です。

「中央線での東西移動は時間がかかるから、

鉄道好きの人しか使わない」

と長年思っていましたが、意外と短い時間で行けました。現に、午前8時に八王子駅から"あずさ"に乗って、正午過ぎには"しなの"で中津川駅に到着しています。

 

 特急2本はどちらも車窓の風景に見応えがありました。殊に"しなの"乗車区間は、木曽山脈の深い谷を木曽川とともに西へ進む道筋で、山河の美しさと厳しさを同時に感じさせる雄大な景色でした。

「戦国時代、東国の武将が上洛しようと思ったら、こんな山深い地域を踏破する必要があった訳か…」

と感慨にとらわれずにはいられませんでした。

 駅前に"木曽義仲公旗揚げの地"と誇らしげな看板が立っているのを、あるいは「木曽路は50kmで進もう」と道路脇に注意喚起の看板が立っているのを、ガラスごしに見かけました。

 木曽義仲という歴史上の人物を

「本質的には野盗の頭目のようなもの」

と見なす風雅にとって、彼に"公"なる敬称が付くのを見るとは意外の一言でした^_^;。

 名門・源氏に生まれ(木曽義仲源頼朝と従兄弟関係に当たります)、木曽地方で頭角を表して日本史の表舞台に躍り出た義仲は、地元の人にとっては英雄なのかもしれません。

 こうした随想は、右に左にと見える位置を変える木曽川の眺めに、しばしば遮られました。

 この辺りの木曽川は見るからに荒々しい流れですが、その水は澄み渡り、翡翠を溶かしたような美しい色をしています。

 粗にして野なれど卑に非ずーー木曽川と木曽の山々の佇まいには、そんな印象を抱きました。

 

 やがて列車は木曽川と別れ、トンネルに入りました。

 山の傾斜がなだらかになり、視界が拓けてきて間もなく、"しなの"はほぼ定刻で目的地の駅に着きました。

 岐阜県東部の中津川市

 この日の城攻めは、市と同名の中津川駅から始まります。

 

■観光案内所からの徒歩ルート

 戦国時代の武将ならば、攻略目標を睨む拠点にたどり着く頃に、予め放った斥候からの報告を待って一休みしたかもしれません。

 現代の一市民は、残念ながら斥候からの報告を聞くことはできませんが、観光案内所という頼もしい味方がいます。

 中津川駅の改札を出てロータリー上の左に見える建物の1階に趣き、その日の目標たる苗木城への行き方を尋ねました。

 聞けば、苗木城最寄りのバス停に向かうバスはちょうど出てしまい、次の発車まで1時間程度の間があるとのこと。

 秋の午後の1時間は貴重です。

「歩けますか?」

と訊くと、徒歩での登城ルートについて説明してもらえました。

 曰く、案内板を辿って行けば麓まで行けて、そこからは城山の周りを半周しつつ登るハイキングコースか、鎖を使って登る本格的な山道を選べるとのこと。

 苗木城のパンフレットも頂けました。

 ちなみに、徒歩の登城ルートについては、旅行前に中津川市の観光関連のHPで地図をダウンロードし、印刷してありました。

 ただ、土砂崩れで一時的に閉鎖されていたり、地元の方から見て現実的でないという意見があったりしないかが知りたかったので、ここでも訊いてみたのです(冷やかしではないのですよ…!)。

 案内所の方のお話から、時間はかかるけれどもハイキングコースならば歩けそうだという感触を得ました。

 大きな荷物や時刻表などの不要な物をコインロッカー(観光案内所の建物1階にあり、駅の待合室横のコインロッカーよりも安い)に預け、善は急げと出発です♫。

 

 苗木城ヘの徒歩ルートは、駅のロータリーにある地下道入り口から始まっていました。

 中津川駅のロータリーは駅の南東側にあるのですが、地下道で北側に抜けられます。

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 その出口から、案内看板伝いに麗らかな田園地帯を歩いていくと、道はやがて木曽川に架かる玉蔵大橋に続きます。

 ここから眺める木曽川は、山と空を映して青緑色をしていました。

 橋の上から下流方向を見ると、すぐ手前に人や車の往来がない鉄橋が架かり、はるか遠くに赤い城山大橋と笠置山が見えます☟。

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 玉蔵大橋を渡ってからはバス通りを外れ、パンフレットの地図と案内看版を頼りに進みました。

 道は、しばらく木曽川沿いに西進し、やがて川岸から離れて北西方向に向かいます。

 この、川から離れるカーブの辺りに親切な案内看板が立っていましたが、ここからの眺めはむしろイヤ〜な予感をかき立てるものでありました☟。
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 画像にうまく映っているか分かりませんが、肉眼だとこの山の頂上付近に木を組んだような工作物が見えるのです。

「あれが苗木城の城山…?!

あそこまで登って来いってこと?!」

 想像以上に(当社比で)本格的な山登りではないかとの予感に軽く震えましたが、ハイキングコースには"飛騨街道"なる可憐な名前も付いています。

この時は、

中津川市の真ん中に位置する観光名所だから、自然公園みたいに整備されて人がいっぱいいるだろう」

と前向きに考えていました。

 この看板付近に観光客も地元住民の姿も見えない事実を、私は軽視していたのです…。


■苗木城の麓から城跡の入り口まで
 アスファルトの道は、城山の麓まで続いていました。

 そこに沢があり、明らかに使われていない橋が架かっています。

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 『北恵那鉄道跡』と記された看板がありました。

 後で調べたところでは、沢は"山の田川"、橋は"上地橋梁"というようです。

 アスファルト舗装が途切れるぎりぎりの位置に白っぽいセダンが1台止まっていて、

「刑事ドラマで身代金の受け渡し場所になりそうだな……」

などと考えながら通り過ぎました。

 その車に乗り降りする一組の男女が"飛騨街道"を抜けるまでに見た、最後の人影になりました。

 いえ、怪しい雰囲気ではありませんでしたよ、念の為…(^o^;。

 

 そう、城山のハイキングコースは私の予想以上に山道でした。

 木々の向こうから聞こえる沢鳴りに心洗われ、意気揚々と登り始めたのも束の間、忽ち息が上がり始めます。

 『傾斜がキツい・見通し悪い・誰もいない』の3条件が揃った道行きに

「怖い。引き返したい」

と正直なところ思いました。

 殊に、ガサガサッと音がしてすぐ後に鳥の慌ただしい羽ばたきが聞こえた時は、肝が冷えました。木が生い茂って姿が見えない分、熊か猪かと恐ろしい想像が膨らみます。結局何も出てきませんでしたが、一体あれは何だったのでしょうか……。

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 心細い思いで進む途中に"お化け岩"なる奇岩を見ました。

「飛騨街道というけれど、『つまり飛騨は街道でもこんな山奥だよ』という美濃人のあてこすりなのかなぁ」

 幾分やさぐれた憶測で気を紛らわしつつ(岐阜県民の皆さま、申し訳ありませんm(_ _)m💦)、山道を進んで行くと、やがて人の背丈よりも高い大きな岩:"弁慶岩"が見えてきました。

 このひねりのない名前の巨岩は、石材として切り出そうとした跡が残っているのが興味深い点です。

 城を造る際には建築資材が必要となりますが、遠くから運んで来るのは骨が折れたことでしょう。

 手近で調達できればそれに如くはない訳で、岩に残る痕跡から、

「何とか石材を現地調達したいなぁ」

という古人の本音が透けて見えた気がしました(笑)。

 

 弁慶岩を過ぎた地点で森は途切れ、急傾斜の草地に出ます。

 この草地には幾分人が踏み固めた跡があり、上地橋梁からの山道はともかく、弁慶岩まではそこそこ人が見に来るのかと思われました。

「城、秋だけど草木深し……」

 大好きな詩の一節を格調低くもじりながら、なお続く坂道を登って行くと、やがて車道に出ました。

 看板や手元の地図から、その先が城址公園の入り口に続いていることが分かりました。

 いくつか駐車場を通り過ぎ、車とすれ違いますが、歩く人の姿は見えません。

 この城址公園には多数の桜が植わっており、花見の頃には賑わうのでしょう。駐車場は広いのですが、この日は閑散としていました。

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 上の画像の左中程は、そうした駐車場の1つです。

 ただ、気になるのは手前の池です。

 駐車場に併設するには不似合いというか、むしろ少し離れた距離の室内から眺めるほうが風情を感じられそうな佇まいでした。

「これ、かつてはお屋敷の庭園の一部だったのでは?」

と感じました(裏付けは取っていないので、風雅の憶測や思い込みかもしれません💦)。

 

 このように、時々休憩を取ったり立ち止まったりしながら、苗木城跡のほうへと向かいます。

 案内看板の「あと○○M」という数字が大分小さくなってきて、ワクワク感が高まってきました。

 

 ーーという所で、既に長くなっているので、前編の区切りとします。

 続きの記事では苗木城跡を取り上げます。

 よかったらまたお付き合いください。

 

 それでは、また〜(^^)/

城攻め帰りの塗り絵。

 こんばんは〜。お久しぶりです。

 先週の平日、つまり10/26-30に旅行に出かけ、帰宅後数日してやっと日常のペースに戻りつつある風雅です。

 ブログもぼちぼち平常運転に戻りたいな…ということで、本記事では近作の報告をさせて下さい。

 

 その1つめは、ペンによるインド文様の塗り絵です☟:

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画材:ボールペン、サインペン。

出典:『インド文様とペイズリーのぬり絵ブック』。

 メタリックボールペンを主役に据え、今回もキランキランに仕上がりました(笑)。

 なお、中央の薔薇は描き込みです。スクラップブッキング用のテンプレートを使いました。

 

 2点めは雪の結晶のマンダラです☟:
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画材:油性色鉛筆、ボールペン、サインペン。

出典:"Snowflake Mandalas Coloring Book."

 

 これら塗り絵の他に、帰宅後に1点イラスト(習作)を制作しました☟:

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画材:ドローイングペン。

 この烏帽子を被った戦国の女性は、おつやの方のイメージで描きました。

 おつやの方は織田信長の叔母にあたり、東美濃岩村城の女城主であった女性です。

 キリッとした美人として描かれることが多いようですが、敢えて少女のような雰囲気の女性として描いてみました。

 彼女のファンの方、どうか「夢を壊された!」と怒らないでくださいね(^o^;。

 なお、このイラストは現在着色中です。

 上のペン画の段階で紙がかなり痛めつけられてしまった為、別紙にコピーして更に描き進めることにしました。

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 習作のつもりなので、完成度にこだわらず、気の赴くままに描いてみようと考えています。

 

 以上、近況と近作の報告でした。

 それでは、また〜(^^)/